火曜サスペンス劇場

悲劇のオバヒロイン：わたす。

主犯：走り去っていったうめチチ
犯人B：うめちん

それは火曜日の夜散歩のことでした。
真っ暗い公園の駐車場で
先に降り立ったチチとうめちんは
公園に入った途端
「あーっ」という
チチの大きな声が聞こえました。

何かあったのでは？
（うめがまた、誰か襲おうとしたのか？）という
不安から

（また、はスルーね）

急いで走って、現場に向かわねばと
走り出す1歩を踏み出そうとしたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっーーー。」

（すでにクライマックス）


なぜか、植え込みのそばに陥没していた
穴に

私の左足が吸い込まれ
右足と体全体（ほぼ90％）は前に向かって
走り出そうとしていたので
左足の足首だけが付いてこないでそこから

ポキッと
折れるようにして私の体は倒れこんだのでした。

 

あー。痛い
気持ち悪い
ぐるぐるする
耳鳴りもする
足が思うように動かない

立てない
どうしても立てない

ただただ、うー。うー言って
いい年したオバがうずくまって苦しんでいるのです
暗闇で

いじわるなオバがサスペンスだって言ったわ。

気づかなかったチチ＆うめは
公園の芝生を脱兎のごとく走り去っていってしまった。

 

こんな風に（これは楽しそうに走ってるけど）

 

私はひたすらうーうーって

そこにお通夜に来た軽トラックのおじ様が

「だ、だ大丈夫ですか？」と
(セレモニーホールがすぐ隣にあるのよ）


そりゃそうだわ。
暗闇の駐車場の植え込みのそばに
オバが倒れてたらビビるわねー。
いぢわるなオバが言ったわよ
暗闇で体系も隠せたわねって。。。


声を絞り出して
「だ、だいじょうぶで・・す。」と

立てないくせにね。
全然だいじぶじゃないのよ。
でも、言うでしょ。
おとなだもん。

「肩お貸ししましょうか？」
優しいおじ様が声をかけてくれたけど

痛くたって、私は冷静だったわ
この体重を、おじ様の肩にかけて
おじ様まで倒れたら、話にならんわと

（いじわるなオバが言ったわよ、それこそ、世界丸見えに出れるって）


「だいじょうぶです。。。か・ぞ・く・が・こ・う・え・ん・に・います。」と

「す、すぐ・・来ます。。。」

「(お通夜に）行って下さい。。。」と

這いつくばりながらも、

見知らぬ方に
ご迷惑などかけちゃならないと、

昭和のオバは
必死に平静を装いました。
立てもしないのに。



あーなんて、嬉しそうに走るのかしら。

 

 

それから、家族と言われた人は
10分位して来たわよ。
まさか、道でぶっころんでるとも思わずね。

で、こんなことになっちゃってまして。

 

いじわるなオバが言ったわ。腫れてるのよね？って。ギプスよっ！

この3連休
ワンコとイルミや
セレブパーチーとか
今年一番の楽しみにしてたのにぃいいい

 

あえなくキャンセルいたしましたぁぁぁぁーーーーーーーーー

いつもありがとうございます。

主犯格が言ったわ

もし、なんかあって

あんたが走ったって

間に合うわけないだろって。

ふんっ！！

大掃除とか、いろんな言い訳ができたけど。。。

あー、あー、パーチ―(涙）

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