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あーんから

2011-12-25 21:48:25 | 「ひととヒト」


「あーん」





「もっと大きな口で!」

「口から入れたら出さない出さないっ!!」



テーブル囲った5人家族、この子が来てからウチの家族の空気はもっと「温かく」なりました。



「この子」は僕の妹。

10歳も年の離れた末っ子。

僕が真ん中なので、兄貴からはまる12歳も離れているのです。

そこまで年の離れた兄弟だと妹というよりは、小学五年生ながら親のような目線で見ていました。

オムツを替えたり、ミルクを作ったり、げっぷを出させてあげたり。

少し大きくなってからはご飯を食べさせてあげたり、一緒に「ごっこ遊び」をしたり。

「じぶんひとりじゃなにもできない」時期から、長い時間を過ごしてきました。




そんな思い出を頭の中で散らかしてたら

「あの服見てー!カワイーっ!!」

その頃とおんなじ笑顔を見せてくれてます。



その日は妹から「自分の部屋できるから買い物付き合ってちょうだい」と言われ上大岡まで行ってきました。



身長は抜かされる勢い。。笑

日を空けて会うたび、身長も伸びてどんどん大人っぽくなっていきます。

僕は妹に声を掛けました。



「この間までこーんなにちっちゃかったのになあ」



自分が妹くらいの年の頃、親からよく聞かされたフレーズです。

その頃は僕は思春期。

「けむたいなあ」と照れ隠しで思っていた自分。



そのフレーズを自分が言うことになるとはです。

その時の親に謝りたい気持ちも出てきてます。。笑



「けむたいなあ」ときっと、妹は同じようにそう思ったかもしれません。



でも、大きくなっていく妹を見て

いい感じだなあ

そう思った、二人で買い物の途中。



とても大きくなってしっかりした妹は、僕に上大岡を案内してくれました。

あの時のそのまんまの笑顔で。





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