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便利な後払い決済にはメリットとデメリットが!使いすぎないための方法は?

2025年01月21日 | マネー

ネットショッピングの普及などにより、決済方法を「後払い」にする方もいるでしょう。
後払いは、クレジットカードの有無に関係なく選択できる決済方法なので便利な印象がありますが、その一方でデメリットも存在しています。
ここでは、便利な後払いの内容に加えて使い過ぎないための方法もご紹介します。


■後払い決済とは?

商品を購入した際に「後払い」を選択できるケースがあります。
後払いはその名の通り、商品受け取り後に代金を支払う決済方法です。
後払いの仕組みは、以下の通りとなります。

①購入者が後払い決済で商品を購入する
②決済代行会社を経由して購入者の与信後、結果をショップに通知する
③商品の発送を行う(請求書を同梱するケースと後で送付するケースがある)
④決済代行会社から手数料を引いた後、商品の代金を立て替えて入金する
⑤購入者が郵便局やコンビニで商品の代金を支払う
⑥郵便局やコンビニと決済代行会社は代金の精算をする


■後払い決済を選択する割合はどれくらい?

後払い決済を選択する割合はどれくらいでしょうか?
総務省が公表した令和元年の通信利用動向調査では「インターネットで購入・取引する場合の決済方法」の結果を公表しています。
この内容では、3年間の決済方法の変化について表されています。

・クレジットカード

◎平成29年…66.1%
◎平成30年…70.8%
◎令和元年…75.7%

・コンビニエンスストアでの支払い

◎平成29年…30.9%
◎平成30年…40.8%
◎令和元年…38.4%

・代金引換

◎平成29年…26.9%
◎平成30年…31.0%
◎令和元年…24.0%

決済方法の代表的なものを比較した際に、クレジットカードを選択した人は年々増えている印象ですが、コンビニエンスストアでの支払いについては急激に10%程度増えていることがわかります。
これまで購入時に用いられていた代金引換に関しては、大幅な減少傾向となっています。


■後払い決済が選ばれやすい理由は?

急激に後払い決済が選ばれるようになった理由はどのようなものでしょうか?


・若年層に人気

後払い決済は若年層からの人気も高い支払い方法です。
高齢者にも選択されやすい方法であり、特にクレジットカードを持たない人や持ちたくない人が増えているのも、この決済方法が選択される理由でしょう。
後払い決済であれば、その場で現金を支出するため毎月の支払管理もしやすくなっています。


・安心感がある

商品を受け取ってから代金を支払う仕組みは安心感があるというのも後払い決済が選ばれる理由でしょう。
特に初めて取引する場合、クレジットカードの情報などを入力して漏洩しないか、代金だけを支払って商品がこなかったらどうしようなどの不安も抱えがちです。
しかし、後払い決済であれば商品が届かない場合や不良品であった場合でも代金を支払っていない状態なので金銭的な不安も感じにくいでしょう。

 

・利便性が高い

ネットショッピングで商品を購入する場合、後払い決済であれば商品を受け取ってから支払いを行う流れになります。
商品と同梱されているケースもあれば、数日後に振込用紙が送られてくるケースもあります。
どちらの場合でも、先に商品を受け取ることができるのが魅力でしょう。

・支払いプランが柔軟

後払い決済の中には、分割払いや特定の条件によって支払いに猶予が設けられる場合もあります。
無理のない方法で支払えるのも後払い決済の特徴でしょう。
大きな買い物をする場合、後払い決済の柔軟さが選ばれやすくなります。


■後払いのメリット

魅力的な後払い決済ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?


・不正利用のリスクが少ない

後払い決済は、商品が届いた後に振込用紙などを使って支払います。
クレジットカードのように、購入時に決済情報を入力する必要がありません。
そのため、安心して支払えると感じている方も多いでしょう。
近年、サイバー犯罪が増加傾向にあり、クレジットカードの不正利用の被害額も増えている状態です。
2018年に改正割賦販売法が施行されたことで、セキュリティ面において保護する働きが強くなっているものの、安全性が必ず確保されているとは言い難い部分があるのも事実です。
その点、後払い決済は商品購入時の決済が不要であり、振込用紙などを使って支払いを済ませることから不正利用の心配がないでしょう。


・年齢や収入に関係なく購入できる

クレジットカードで買い物をする場合、カードを作らなければなりません。
クレジットカードは会社によって審査があり、一定の収入がある人でなければ作れない仕組みになっています。
現在は主婦でも作れるクレジットカードもありますが、一部に限られています。
決済方法を後払いにすることで、年齢や収入に関係なくインターネットでの買い物が簡単にできます。
この支払い方法であれば、学生でもご年配の方でも利用できるので便利でしょう。


・様々シーンで利用できる

後払い決済では、商品と請求書の送り先を別々にすることができます。
ネットショッピングでプレゼントを贈る場合、商品をそのまま相手に送ることができ、請求書だけを自宅に送付する方法も取れるのです。
一度自宅で商品を受け取ってから相手に送り直す必要がないので、再度配送する手間もありません。
生鮮食品を送る際には、鮮度を保った状態で早急に相手に送れるのがメリットです。


■後払いのデメリット

メリットの多い後払い決済ですが、デメリットも存在します。
ここでは、デメリットについてみていきましょう。


・支払う手間がかかる

後払い決済は、振込用紙が届いてから一定期間の間に郵便局やコンビニに出向いて支払わなければなりません。
その場で決済していないため、自分から支払いに出向くという手間ができてしまうでしょう。


・手数料がかかる

後払い決済では、1回の支払いについて数百円程度の手数料がかかります。
そのため、商品代金と送料に加えてさらに出費がかさんでしまうでしょう。


・支払い忘れが起こりやすい

中には、商品が届いたことで支払いについて忘れてしまう方もいるかもしれません。
クレジットカードのように自動的に代金を引き落としてもらえないため、支払い忘れが起こりやすいのもデメリットでしょう。
ここで支払わなかった場合は追加で徴収され、電話やメールなどで催促の連絡が来ます。
それでも支払わない場合は、弁護士からの連絡やサービスの強制解約などが行われ、ブラックリストに登録される可能性も高いでしょう。


■使い過ぎないために注意したいことは?

とても便利な後払い決済ですが、使い過ぎないためには以下の内容を覚えておきましょう。


・利用額がわかるようにする

後払い決済は、その時に現金が減らないことから多く買いすぎてしまうケースもあるでしょう。
後払い決済で使いすぎないようにするには、利用した金額がわかるようにしておきましょう。
定期的に利用履歴を確認して、現時点で使った金額を把握しておきます。
家計簿アプリや手帳などに記録しておくことで、どれくらい使ったかが一目でわかるでしょう。


・利用できる上限を決めておく

後払い決済の場合、利用できる金額の上限を決めておくのもポイントです。
自分で上限を決めて超えないようにするだけでなく、後払いの利用額についても決めておきましょう。
すると、自然に「本当に必要な商品かどうか」が見えてくるでしょう。

 

便利な後払い決済は、利用者数が急増している支払い方法です。
クレジットカードがなくても後払いできるのが魅力であり、セキュリティ面においても安心して利用できます。
しかし、後払い決済の場合は利用額が把握しにくいというデメリットも感じやすいのですが、利用額を見える化することでわかりやすくなるのでおすすめです。