銀座の山野楽器本店でのCDや映像ソフトの販売が7月で終了するというニュースが先週からあちこちで報じられている。少なくとも四十代から上の音楽ファンにとってはショッキングなニュースだ。
店頭に自分のアルバムが並ぶというのは、サブスク世代にはわからない世の中のいろんな縛りや仕組みを乗り越えて、やっと辿り着けた証でもあった。それはミュージシャンズ・ユニオンのない日本では自分を立証するための「一人前」の目安だと言っても言い過ぎではないだろう。
特に銀座の山野楽器というのはヤマハ銀座店と並んで楽器に関わるもの全ての総本山と言っても過言ではなく、80年代から見続けている僕らにとっても特別な「楽器店」であることには違いない。
いわゆるレコード専門店と違って、楽器をやる人が立ち寄る比率の高いCD店舗。それが銀座の特徴だった。
もちろんそのずーっと前からそうであったように、今でも変わりはないのだが。
いつまでもフラッグシップ店だというイメージがコロナになった頃に突然変容して驚いた。それまで隣の木村屋のパンと並んで楽器が吊るされた店内に溢れる人垣をかき分けて奥のCD売り場へのエスカレーターに辿り着く図で立ち寄ったら、あれ? いつの間にか店舗がなくなっているかに見えて動揺した。全く関係のない店舗がある横に細々と三階につながるエスカレーターを発見、それで山野楽器に入る仕組みだ。
まぁ、それも世の中の流れと思ってそのうちに慣れるだろうと思いながらだった。
一昨年の春だったか、新宿の山野楽器(ロックオン新宿)が閉まるときいてコロナ禍の影響もあるだろうと思っていたが、それだけでもなかったようだ。
いくらネットで物品が買えると言っても、楽器はなかなか難しい。デジタル機器ではないので同じ楽器でも個体差があるから安易に価格だけ見てプチって買うもんじゃない。実物を触って初めて決定するものだ。
楽器店というのはそれが魅力で行けばいろんな楽器を触ることができる場所だ。
だから、楽器店にとってはCDの販売は必ずしも必要ではないのかもしれない。
80年代、銀座線や丸の内線、日比谷線で銀座駅に降りると必ず何人も楽器ケースを背負って歩く若者がいるのが当たり前だった。もちろん目的地は山野楽器本店かヤマハ銀座店。
今、そのような若者は楽器ケースではなくスポーツ用品を背負って歩いている。若年層の音楽人口がゴッソリとスポーツ人口へと流れているからだ。
いろんな状況から取り扱いの終了が決まったのだと思う。
昨年11月に発売したニューアルバム『MY REAL BOOK - Season 1 & 2』リリースの時、発売翌日にお邪魔したら店頭のディスプレイもバッチリに暖かく迎えてくださった。「そろそろお見えになるんじゃないかと思っていたんですよ」と。今回はレーベルを立ち上げての初なので1ミュージシャンとしてだけでなく山野楽器での販売にもいろんな方のお世話になった。
たかがCD、作ろうと思えば誰でも作れて手売りのツアーで売り切ってしまう時代に生まれた人にはわからない、「ひとしお」の味わいの場所がひとつ無くなるのはやはり寂しい。
そんなものになんの意味があるんですか? と思う人にはわからないものを知っているだけでも財産なんだよなぁ。
ああ、、本当に、よかった!
昨年のアルバムリリース翌日(23年11月24日)に訪れた銀座山野楽器本店CD売り場にて
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FM愛媛 赤松敏弘『gloaming“E”』
6月1日土曜午後7時からの FM愛媛 赤松敏弘『gloaming“E”』は今回ジャンルを超えたので、「年齢も、国籍も、性別も超えて」と題してお届けします。どうぞお楽しみに。
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新しい週末のお楽しみに。
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新レーベル、AMS RECORD(アムズ・レコード)
MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘
(AMS-23001)定価3.000円(税抜)
通算17枚目となる赤松敏弘のvibraphoneに、レギュラーメンバーのハクエイ キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)によるグループ・インターアクションが6曲(含む赤松&ハクエイDUO1曲)と、話題の望月慎一郎(p)を迎えて酒井麻生代(fl,alt-fl)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)と繰り広げた絵画を眺めるようなジャズ。ライナーノーツ:高井信成。
動と静、夜と昼、都会と自然、二つの異なる世界を一つのアルバムとして作り上げました。
今回は下のサブスク・サイトでも世界同時配信。ストリーミング、ダウンロード。そして今回はハイレゾ配信も行っていますのでどうぞご利用ください
━━━ Magazine Interviews, CD Reviews ━━━
■ジャズ批評 24年1月号 No.237 (23年12月24日発売)
【インタビュー】P106~109. 赤松敏弘 音と沈黙は背中合わせ『MY REAL BOOK - Season 1&2』リリース
4本マレットを駆使し、美しい音色を奏でる日本を代表するヴィブラフォン奏者の赤松敏弘が自身のレーベルAMS RECORD(アムズ・レコード)を立ち上げ、通算17枚目をリリース。完成度の高いアルバムに仕上がった。タイトルに込めた思い、レーベルを立ち上げのわけなど詳しく語ってくれた / 取材:編集部
【新譜紹介】P160. 驚くべき成熟がここにある。熟成しかつ濃密な音楽。これが現在の赤松敏弘の驚異的とも言える到達点だ / 文:小針俊郎
出版社:ジャズ批評社 発行間隔:隔月刊 発売日:毎隔月24日 サイズ:A5判 参考価格:1.320円
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■Jaz.in 24年1月号(23年11月27日発売)
【巻頭】P16~19. 赤松敏弘 世界的ヴィブラフォン奏者が紡ぐインプロヴィゼーションの奇跡。その音楽的原点にあるもの / 取材: 高井信成
【Jazz Record Guide】
P28.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』「2つの異なる世界を1つのアルバムとして作り上げた」、見事にその意図がしっかりと具現化された充実した作品 / 文:小島良太
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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■JAZZ LIFE 12月号(23年11月14日発売)
【新作インタヴュー】P14~15. 赤松敏弘「通算17枚目のリーダー・アルバムを発表」対局に存在しているふたつのバンドの演奏を収めた僕流のリアルブック / 取材:長門竜也
【Disc Review】P37.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』人生を2シーズンに分け、独自の“リアルブック”を著した作品 / 文:長門竜也
出版社:ジャズライフ 発行間隔:月刊 発売日:毎月14日 サイズ:A4判 参考価格:970円
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サブスク配信(NexTone)サイト
どうぞご利用ください。
■AMS RECORDの第二弾『SOMETHING'S COMING / MIKI』(AMS-23002)
世界初!432hzサヌカイ陶琴アルバム【Something's Coming(何か起こりそう!)/MIKI】
マリンバ奏者でもあるMIKIがこの楽器と出会って得たインスピレーションから全ては始まっています。
インストによる即興演奏であることは現代ジャズのフォームと何ら変わらないものの、もう一つの「あちら側」の即興演奏の要素も取り入れて、AMS RECORDのレーベルポリシー「音と沈黙は背中合わせ」の一翼を担うものです。
SOMETHING'S COMING / MIKI
(AMS-23002)定価2.273円(税抜)2024年3月13日発売
演奏 : MIKI (サヌカイ陶琴) サポート : 赤松敏弘 (シンセ、サヌカイ陶琴 on tr M4, 7 & 9 )
━━━ Magazine Interviews, CD Reviews ━━━
■Jaz.in 24年4月号(24年2月26日発売)
【Jaz.in Portrait (インタビュー)】P72~73. MIKI ハンドメイドな楽器だから、次に何が起こるかわからない、その時にしかできないことを作品に閉じ込めた / 取材: 島田奈央子
【Jazz Record Guide】
P31.『Something's Coming (なにか起こりそう)/MIKI』「本作には、大変驚いた。マリンバの名手MIKIが全曲で、「サヌカイ陶琴」を弾いて・・・」/ 文:高木信哉
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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■愛媛新聞2024年2月26日(月)刊
【芸能】サヌカイ陶琴 詩情豊か
『マリンバ奏者MIKI(松島美紀、松山市出身)が3月13日、インストゥルメンタルアルバム「SOMETHING'S COMING(なにか起こりそう)」をリリース。今作では香川県産の石サヌカイトを使った陶琴を鳴らし、詩情あふれる癒しの音楽を届ける。ジャズビブラフォン奏者の・・・』 / 文:山口淑子
発行所 : 愛媛新聞社 発行間隔 : 日刊
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【期間限定公開/無料動画】
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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト
約27分間の動画です
演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
Next Show
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2024年6月15日(土)東京・成城学園 Cafe Beulmans
第九回 望月慎一郎(p)赤松敏弘(vib)Duo
開演13:30(開場13:00)
MC: 3300円+2drinks order
03-3484-0047
2024年6月26日(日)東京・大田区(鵜の木) アトリエひらり
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)DUO
開演14:30(開場14:00)
会費 : 3.500円
03-5482-2838 (アトリエひらり)
会場 : 東京都大田区鵜の木 3-4-15
Coming soon!
2024年8月20日(火)19:30- 新宿ピットイン
赤松敏弘(vib) meets ハクエイ・キム(p) w/市原ひかり(tp,flh,vo)小山太郎(ds) + 鉄井孝司(b) SPB
料金 : TBA 他詳細は近日*発表
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■赤松敏弘 official site VIBRAPHONE CONNECTION
発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
1997年開設以来のユーザーからの様々な質問や情報交換もアーカイブとして保存中。是非一度お立ち寄りください。
( http://www.vibstation.net )
■赤松敏弘 FaceBook ( https://www.facebook.com/akamatsu.toshihiro/ )
■赤松敏弘 Twitter
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【サブスク ヴィブラフォン / VEGA】
只今、JAZZ-FUSION Subscription Serviceで、2000年発売のアルバム「Next Door - birth of the “Swift Jazz”」から2020年発売の「Next Door - New Life」まで、VEGAレーベルで発売した10枚のアルバムから人気曲を高音質でお届けしています。
【放送 / ラジオ、テレビ】
今週のオンエア (5月30日〜5月31日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)
番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』
癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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■月曜〜金曜 5:00〜6:00 / 25:00〜26:00
🆕 “工場夜景クルーズ”
『MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘』(2023年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)酒井麻生代(fl,alt-fl)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)望月慎一郎(p)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)
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■月曜〜金曜 11:40〜12:29 ■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00 ■土日 18:00〜18:38 (日曜 18:30〜)
“路面電車のある風景 - 1”
『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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■日曜 23:00〜23:30
“東京点描 城南1”
『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)
演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)