誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

第89回 全国高校野球選手権大会 2回戦

2007年08月16日 | 誓球の空 2007 

20070816() 11:1413:26 晴れ 微風 阪神甲子園球場

      1  2  3   4  5  6   7  8  9  計
大垣日大  0  0  0   0  4  1   0  0  0  =  5
創価   
0  0  0   0  0  0   0  3  0  =  3
[ 投 手 ] 勘米良(6)-馬場(3)
[
本塁打 ]
[
三塁打 ]
[
二塁打 ] 宮永(8/左中)

1番
()中安、2()宮永、3()永井、4()大島、5()小松、
6()西村、7()馬場→(7表/投)、8()小島、
9()勘米良→(7表/左)原田→(9裏/打)森田



午前530分、大阪へと向かう高速道路のサービスエリア、
夜通し走ってきたバスはエンジンを休め、朝の洗顔・トイレ休憩を取っていた。

西日本の夜明けは、東に比べ約
1時間遅いが、
この時期は、さほどに差を感じることはない。
盛夏の太陽は既に山間から顔を出し、
眩いばかりの陽射しで、辺りを容赦なく照付け始めている。

あぁ~ 今日も暑くなりそうだ。

今日2回戦の対戦相手は、岐阜県代表の大垣日大高校、
豪腕森田投手を中心に、今春の選抜大会を準優勝した超強豪校である。

「相手にとって不足なし。」というよりは、

「思いっきり胸を借りる。」と言った方が正解だろう。
スコアボードに先攻は大垣日大、創価は初戦に続き後攻めが表示された後、
先発オーダーが発表された。
今日も不動のスターティングメンバーで挑む。


序盤から、お互いにチャンスはあるがナイスディフェンスで凌ぎあう。
先制点は5回、大垣日大がビッグイニングを掴み取った。
初回からピンチを凌いできた勘米良の制球が、この回に入って微妙に乱れた。


四球・犠打・四球・安打で一死満塁の大ピンチ、迎えるは相手のトップバッター

1
球目をアウトローに外し、出かたを窺った2球目だった。
もちろん満塁ゆえにストライクが欲しい場面、
大垣日大の智将阪口監督は、意表をつくスクイズで先取点を奪ってしまった。
先取点を奪われた勘米良は平静を装うが、ここから明らかに投げ急ぎとなった。

細かい制球が影を潜め、ストライクとボールがハッキリ分かる。

ボールが先行した後のファーストストライクを連続痛打され、あっという間の4失点
相手は豪腕森田、あまりに厳しすぎる点差となってしまった。

さらに6回に1点失うと、ベンチは7回からレフトの馬場をリリーフに送った。
毎回走者を背負うが、ここで馬場が粘った。
7回は一死三塁からスクイズを外し挟殺でピンチを凌ぐと、
9
回は一死二塁から牽制アウト、とにかく粘った。

もう点はやらない、絶対に点はやらない。
その強い気持ちが、頑なにマウンドを守り切った。


このままでは終われない。
三年生の意地に火がついたのは8回だった。

先頭の8番小島が、豪腕森田のストレートを強烈に三遊間真っ二つ、
ここからドラマは始まった。


続く
9番は7回から守備に入った原田、昨秋・今春とレギュラーだったが、
今夏は成長著しい一年生の
4番大島に取って代わられた三年生
果敢に初球を叩くと、糸を引くようなライナーがレフト前で弾んだ。
無死一二塁で、迎えるはキャプテン中安、
森田の切れの良いスライダーにタイミングが合わず、ここまで3連続空振りの三振
しかし、この回は違った。

早々に追い込まれるが、際どいボールを選んだ
7球目、
144
キロのストレートを振りぬくと、打球は豪腕森田を強襲しセンター前へと抜ける。
二塁走者小島は、勢いよく三塁を回り気迫のスライディングで1

なおも無死一二塁、続くは宮永、ここまでの
3打席は内野ゴロが三つ、
宮永は右打者だったが、昨秋から覚えたスイッチヒッター、
今日の第一打席は左だったが、第二第三打席は右打席に入っていた。

察するに、豪腕森田のストレートに振りまけないため、

速いスイングが出来る右を選んだのだろう。
初球を思いっきり叩いた打球は、あっという間に左中間を真っ二つ
二塁から原田、一塁から中安がガッツポーズで戻ってきた。
3
点返した、あと2点だ。

なおも無死2塁、打順は期待のクリーンナップへとつながるが、
一呼吸置き、落ち着きを取り戻した豪腕森田に封じ込まれてしまった。
タラレバを言えば、取り合えず犠打の選択もあっただろうが、
押せ押せの場面で迎えたクリーンナップ、打てのサインは決して間違っていない。

最後は二死1塁から、代打森田のレフトフライで試合は終了
今年の創価の夏は、残念ながら終わったが
なんと言っても、無四球で絶好調の豪腕森田を相手に9安打で3得点
秋につながる、来年につながる戦いぶりだった。
試合終了の礼を交わす創価ナインの顔には、全力を出し切った笑顔が見えている。

あっぱれだ! 三年生、 見事だ! 創価ナイン
そして、ありがとう。
2007年夏、第89回全国高等学校野球選手権大会
西東京代表 創価高等学校硬式野球部 君たちが輝いた夏を忘れない。

楽しかった、本当に楽しかった。
また来年頼むぞ!


1 表
/大垣 三振、右安、投ゴ併殺
  裏/創価 三振、三ゴ、遊安、左飛

2
/大垣 死球、犠打、左直、左飛
  裏/
創価 遊ゴ、遊ゴ、三振

3
/大垣 遊ゴ、投ゴ、三振
 
/創価 三振、三振、三振

4
/大垣 ニゴ、遊ゴ、中安、三ゴ
  裏/創価 ニゴ、三振、遊ゴ

5
/大垣 四球、犠打、四球、左安、犠打1点、左安2点、右安1点、中安、中直
  裏/創価 左安、投ゴ、三振、三ゴ失、三直

6
/大垣 捕飛、中安、盗塁、遊ゴ、左安1点、中飛
  裏/創価 三振、遊ゴ、三安、三振

7
/大垣 左ニ、犠打、牽制死、三飛
  裏/創価 右安、三振、三振、盗塁死

8
/大垣 三ゴ、三飛、四球、左飛
  裏/創価 左安、左安、中安1点、左ニ2点、三振、遊ゴ、遊ゴ

9
/大垣 中直、一飛、中安、盗塁、牽制死
  裏/創価 三振、遊ゴ、左安、左飛、試合終了

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第89回 全国高校野球選手権大... | トップ | 第89回 全国高校野球選手権大... »
最新の画像もっと見る

誓球の空 2007 」カテゴリの最新記事