[写真] 逆転の三塁打を放った中島捕手
2009年07月13日(月) 13:57‐16:00 あきる野市民球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
工学院大付 0 0 1 2 0 0 0 0 0 = 3
創価 0 0 0 0 1 1 5 0 X = 7
[ 投 手 ] 小松(3.2/3)-川村(5.1/3)
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ] 中島(7回).加藤(7回)
[ 二塁打 ]
1番(左)菅沼�、2番(二)臼井�、3番(中)川上�、4番(右)大島�、
5番(遊)下山田�、6番(一)横内�、7番(捕)中島�、
8番(投)小松�→(4表/投)川村�、9番(三)加藤�
いやぁぁ・・・ 暑かった。
東京都の多摩北部、あきる野市の気温は12時現在で33度だったらしい。
首筋にタオルを巻いて、帽子を被って出掛けたが
半袖のシャツから出ていた腕だけは、ものの見事にコンガリ
時計を外すと、その痕がクッキリと残っていた。
あきる野市民球場での第二試合は、12時30分に開始の予定だったが
第一試合が延長に入り、14回まで接戦を演じたため
試合開始は、90分遅れで14時のちょっと前までずれ込んだ。
先発メンバーのアナウンスを聞いて、ちょっとびっくりしたのは
背番号とポジションが同じ選手が3人しかいなかったこと
さらに、6人の選手のうち4人は二桁番号
層が厚くなったのであれば良いのだが・・・
少し不安を抱いたままで、プレーボールの右手があがった。
後攻めの創価のマウンドを守るのは、期待の1年生右腕の小松
2年前の甲子園大会で、ホームベースを守った小松捕手の弟にあたる。
兄ほど上背はないが、投球のテンポがよく強気にストレートで攻めてくる。
見ていて楽しくなるような気持ちのよい投手だ。
[写真] 先発した期待の一年生右腕、小松投手
ところが、その小松
ボールはそこそこ走ってるようにみえたのだが・・・
公式戦の初先発に緊張したのか、
ストライクとボールがハッキリしてるところに
守備の乱れも加わって、初回からピンチの連続
1回と2回こそは巧みに凌いだが3回につかまった。
レフト前ポテンヒットの後、犠打で送られるとライト前に運ばれ1失点
さらにセンター前に運ばれ一死13塁
ここは後続を6-4-3の併殺に取ってなんとか1点でしのいだが
ちょっとだけ、引っかかることがあった。
外野陣の守備位置が総じて深いのである。
確かに初回、相手3番に大きなフライを打たれフェンス際まで運ばれ
4番には深い守備位置から数歩前進したところへ鋭いライナーを運ばれた。
定位置なら、ちょっと微妙なポジション取りだったのも事実
しかし、3回表のレフト前ヒットは芝の禿げた通常の定位置なら
おそらく取れていただろうし、
1点取られたライト前のヒットも3塁を回られることはなかっただろう。
ましてや大島の肩なら
本塁アウトが取れてた微妙なタイミングでもあったとみたのだが・・・
3回は1点で凌いだが、とうとう4回につかまった。
内野安打の直後に走られ、続く犠打が野選となって無死13塁の大ピンチ
ここからスクイズを、ナイスフィールディングで挟殺に取り
次打者を渾身のストレートで空振り三振に取るあたりはさすがに非凡だが
次打者へのストレートの四球がまずかった。
二死満塁から、相手2番に一二塁間を割られて2点
ここでベンチは小松を諦め、川村をマウンドに送る。
[写真] 被安打1本でナイス救援の川村投手
川村は、投球練習の時からダイナミックな大きなフォームで
ズシーンと重たい球をキャッチャーのミットに放りこむ。
うん、これなら大丈夫だ。
ボールに気持ちが乗っている。
そして、そのとおりに強気のストレートで詰まらせピッチャーゴロ
なんとか、これ以上の失点は防いだのだが・・・
4回表を終わって3点のビハインド、創価打線はここまでノーヒット
さぁどうする。
観戦してて、全く不安は感じないものの
そろそろ何とかしなければなるまいて・・・
そして5回、暑かった陽射しも厚い雲に覆われ、
時折り涼しい風が吹いてきた。
反撃の狼煙は救援した8番川村のバットから昇った。
簡単にツーストライクまで追い込まれたが、粘りに粘って四球で歩くと
9番加藤が確実に送って一死2塁
[写真] 創価の元気印 トップバッター菅沼
バッターは1番菅沼、小柄だが気迫は一番の創価の元気印
菅沼も追い込まれたが、しぶとく粘ってライト前に運び一死13塁
そして2番臼井、外の変化球に若干泳がされたが
バットの先に引っ掛けて三遊間を真っ二つ、3塁から川村が戻ってまず1点
なおも一死12塁、チャンスが自慢のクリーンナップに・・・
スタンドは大いに沸いたが、3番川上は高めのストレートにつられて三振
4番大島は大きな当りだったものの、伸びを欠くレフトフライ
全てが上手くいくなんてあり得ないが・・・ ちょっとストレス
続く6回、5番下山田が四球で歩いて6番横内が送る。
7番中島はセンターフライに倒れたが、8番川村がここでも仕事をした。
ここでも粘りに粘るが、結果は高ぁぁぁく上がった内野フライ
位置的には、ピッチャーとキャッチャーの間の一塁線寄り
キャッチャーが手を上げて構えるが
ピッチャーの方に向ってた向きが約半回転して一塁線に向き直った。
その時ドラマが起こった。
ミットの土手に当てたボールがこぼれたのだ。
相手の失策を素直に喜ぶのもどうかなんだが、厚い雲が見方になった。
これで2点目、あともう1点だ。
川村の執念はなをも続き、
次の打者9番加藤のサード強襲の当りをヒットにした。
投手ということを忘れて、ひとりの選手としての気迫がチームを鼓舞する。
この回、結果として追加点は取れなかったが
何かを期待する気配が漂ってきた。
そして7回の裏、その気配は本物となった。
先頭の2番臼井の当りはサード前のボテボテのゴロ
相手サードが猛奪取して1塁へ送球するが、
臼井のヘッドスライディングが僅かに速かった。無死1塁
続く3番川上は、手堅くバントするが相手投手の真正面
振り向きざまに素早いフィールディングで2塁送球されアウト
ベースカバーのショートが、1塁へ転送すれば
こちらのタイミングも際どかったが、堅実を優先したのか?送球しない。
これはラッキーであった。
このプレーで、しぼみかけたチャンスが辛うじてつながった。
次の打者は期待の4番大島
その初球、川上がバント失敗の2盗を決める。
回はラッキーセブン、スタンドの誰しも願うはツーランホームランでの逆転
そんな思いが重なり、応援のボルテージも鰻上りに上がる。
ところが、それが相手投手にとっては過度のプレッシャーとなったのか?
勝負を避けられてしまった。
キャッチャーが立ちこそしなかったが、明らかに敬遠気味の四球
一死12塁、バッターは5番下山田
これも、いい場面だ。
が、しかし・・・ ちょっと力んだかショートフライ、二死12塁
続く6番横内は、三遊間よりのサードゴロ
走者が気になったか?
イレギュラーしたようには見えなかったが・・・
二死満塁、これでチャンスが広がった。
迎えるバッターは7番中島
今日は力みすぎてて、バッティングフォームは崩されていたが
この回だけは気迫が違った。
相手投手の渾身のストレートを一閃
ショートの頭を超えた低いライナーが、左中間を深々と破っていく。
凄い。本当に凄い。走者一掃の逆転三塁打だ。
さらに畳み掛けるように、8番川村が四球を選び二死13塁
9番加藤の当たりは、ショートのグラブの先っぽを鋭く抜くと
打球が速くてレフトが追いつけず、これまた2人の走者を帰す三塁打
この回、一挙に5点
自慢の打線はクリーンナップだけじゃない。
今日は下位打線と二桁背番号の選手のバットが火を噴いた。
そして向えた9回の守備
先頭打者を横内へのハーフライナーで打ち取ると
次の打者は、セカンド臼井へのイージーフライ
最後はショート下山田が強いゴロを華麗に捌いて試合終了
クリーンナップに当りはなかったが、これぞ全員野球
ハラハラドキドキながらも、必ずやってくれるとの安心感
複雑なゲームだったが、まずは初戦突破だ。
ゲーム後、川村のクールダウンに付き合う中島の顔がほころぶ。
生真面目に難しい顔でキャッチボールをする川村に
スタンドから「いいぞ、こっち向いて笑え!」との声援が飛ぶ
そして、川村の顔も笑顔に・・・
良い笑顔だ。
その笑顔、次も見せてくれ。
1 表/工学 二ゴ、遊ゴ失、左飛、左直
裏/創価 一ゴ、死球、一邪飛、三振
2 表/工学 中安、右安、投飛、三振、遊ゴ
裏/創価 遊飛、右飛、遊ゴ失、遊ゴ
3 表/工学 左安、犠打、右安で1点、中安、遊ゴ併殺(6-4-3)
裏/創価 三振、右飛、二飛
4 表/工学 二安、盗塁、犠打野選(1/3塁)、スクイズ失(投ゴ)、盗塁(2/3塁)
三振、四球、右安で2点、(投手交代/小松→川村)、投ゴ
裏/創価 三ゴ、左飛、左安、左安、遊ゴ
5 表/工学 三ゴ失、三振、遊ゴ併殺(6-4-3)
裏/創価 四球、犠打、右安、左安で1点、三振、暴投(1/3塁)、左飛
6 表/工学 中飛、二ゴ、三振
裏/創価 四球、犠打、中飛、捕飛失で1点、二安、遊ゴ
7 表/工学 一ゴ、二ゴ、遊ゴ
裏/創価 三安、犠打失、盗塁、四球、遊飛、三ゴ失、左中三で3点
四球、左中三で2点、遊ゴ
8 表/工学 右飛、遊ゴ、中安、右飛
裏/創価 四球、右飛、三振、投ゴ
9 表/工学 一直、二飛、遊ゴ、試合終了
コメントありがとうございます。
たしかに・・・ かっこ良いですよね、あの二人
「未来に羽ばたく使命を自覚した時、才能の芽は急速に伸びる。」
私が彼らと同じころ、私の師匠はそう言って励ましてくれました。
息子さんが創価のユニフォームを着て活躍されることを期待しています。
中学3年の息子と観戦しました。
初戦突破おめでとうございます。
前日に埼玉のボーイズの最後の大会を終えて応援にやってきました。
息子は、二年間
学校で嫌がらせの標的にされ、登校拒否になってしまいました。
あの夏の甲子園球場での大島君の活躍の姿を目に焼き付けてキツいボーイズの練習も最後まで諦めずに頑張ってやってこれました。
また学校で辛い思いをしている話をしましたら、
下山田君から、
息子に直接心のこもった応援の言葉をその場でもらった事はも今も忘れる事が出来ない様です。
そんな格好良い2人がいる限り、子供と全力で創価高校を応援します。
明大八王子戦での大活躍期待してます。
コメントありがとうございます。
頑張って、頑張って、努力して、努力してむかえた3年の夏ですから
与えられた使命は、それぞれですが
とにかく悔いのないように力を発揮してほしいと願っております。
ともに応援しましょう。
私も現地で観戦しました。
中島君の様な今までずっとブルペンでチームを支え、努力してきた選手が活躍するのは嬉しいですね。
更には君島君、加賀山君等等、力のある3年生がいるので頼もしい限りです。
次の試合が楽しみです。
コメントいただきありがとうございます。
まずは1勝ですが、何事も一つ勝つことから始まります。
ともに応援しましょう。
早く続きが読みたくなりました!
まずは1勝!創価の負けじ魂おめでとうございます!