2008年10月04日(土) 10:20‐11:53 晴れ 無風 飯能市民球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
高千穂大 0 0 0 0 0 0 0 - - = 0
創価大 1 1 1 0 1 3 X - - = 7
[ 投 手 ] 大塚
[ 本塁打 ] 濱田(6回/左)
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ] 花山(2回) 狭間(6回)
1番(三)遠藤④(岩倉/東東京)
2番(捕)狭間②(智弁学園/奈良)
3番(右)田上③(創価/西東京)
4番(左)濱田③(関西創価/大阪)
5番(一)高橋③(花咲徳栄/埼玉)
6番(DH)脇山①(愛工大名電/愛知)
7番(中)花山③(愛工大名電/愛知)
8番(遊)住川③(履正社/大阪)
9番(二)坂野③(関西創価/大阪)
(投)大塚③(創価/西東京)
朝から空が高く気持ちの良い秋晴れ、まさにこれぞ誓球の空
今日から高校野球の東京都大会は始まるが、
1回戦が不戦勝の創価は、来週の12日まで試合がない。
ならばということじゃないが、寝ている家族を起こさないようにこっそりと外出
久々に光球の球児達が観たくて、飯能市民球場まで遠征した。
ここ数試合、打線が爆発してコールドゲームが続いている。
いきなり重量打線に変身することはなかろうが、
俊足揃いの打線に磨きがかかって、つながりが出てきたのか?
いずれにしても、今秋から4番に座った濱田(3年/関西創価)のスイングが気にかかる。
電車を降りると、元加治駅のホームを照り付ける日差しがやけに暑い。
秩父だし、内陸の山間部だし、少しは寒いのかな?なんて
上に1枚羽織って来たが全く必要なく、歩いているとうっすらと汗ばむぐらい。
スコアボードの上に掲げられた3本の旗は、だらしなく垂下がり風の気配を感じない。
熱くなりそうだ・・・
試合は定刻の10分前、10時20分にプレーボールがかかった。
後攻めの創価大のマウンドを守るのはエース大塚(3年/創価)
いまや堂々たる風格だが、
ここんとこ、立ち上がりにピンチを背負うことが多く失点もある。
期待が大き過ぎることもあるのだろうが、
もう一つ、スカッ!とした感がないのが気になるといえば気になる。
初回、高千穂の先頭打者をツーワンと追い込んだもののボールが続いてツースリー
6球目が甘く入ってセンター前にジャストミートされた。
2番には3塁線に上手く転がされたが、大塚が素早く処理して間一髪アウト
3番にはストライクが先攻するものの、これまた痛烈にセンター前にはじき返された。
センター花山(3年/愛工大名電)が予め前目に守ってたので失点は免れたが、
いきなり一死13塁の大ピンチ
4番は、変化球にタイミングがあってない。
空振り二つで追い込むと、ツースリーまで粘られたが変化球を打たせてサードゴロ
遠藤(4年/岩倉)がガッチリ取って3塁走者を3本間に挟んでタッチアウト
この間に打者走者の進塁を許し二死23塁となったが、
フルカウントから引っかけた打球だっただけに、5-4-3のゲッツーを選択していたら
おそらく1塁は間に合わず1失点のケースだった。
いろんな場面・場面を想定した練習の積み重ねを体が覚えている。
初回ゆえに1失点も良いのだろうが、
守りのチームが見せた1点に拘るプレーではなかろうか。
さらにピンチは続くのだが、
今度はセカンド坂野(3年/関西創価)が、絶妙のタイミングで2塁ベースに入った。
キャッチャー狭間(2年/智弁学園)からのサインに大塚が素早く反応して2塁へ牽制
虚をつかれた走者は全く戻れず、ベースの手前で楽々タッチアウト
思わず、アウト! 続いて、上手い! と声を発するプレーであった。
その裏、創価は遠藤が四球で歩くと狭間が手堅く送って一死2塁、
田上(3年/創価)も粘って歩いて一死12塁、
さぁ、続くのは気になる4番濱田、打球は快音が糸を引いたが上がりすぎた。
相手センターが背走してフェンス前で好捕、
歓声は一瞬して溜息に変わったが、
5番高橋(3年/花咲徳栄)がしぶとくライト前に落とし、まず創価が1点先制
2回、立ち直りかけた大塚は、
なんなくツーアウトを取るが7番にレフト前に打たれ二死1塁
いまいち、流れを掴みきれてないのか・・・ がしかし、今度は狭間が救った。
走者のリードが大きいの見ると1塁へ矢のような牽制、
なにを焦ったか? 逆をつかれた走者は戻れず完璧にアウト
う~ん、良い守りだ。
好プレーが出た直後の創価は7番花山から
初球を痛烈に叩くと打球はライト線を転々とする二塁打
8番住川(3年/履正社)が手堅く送ると、9番坂野はセンターに打ち返し犠牲フライ
下位打線が、わずか5~6球で追加点
ひょっとしたら、これが今秋の創価打線の強さかも・・・
その後、3回裏には相手投手の制球が乱れて1点、
5回には死球と失策に乗じて花山のタイムリーでもう1点追加
1点、1点と着実に積み上げてはいるが、得点の割りに残塁が多くのも見逃せない。
あと1本が出てないのも事実で、
リードしていて贅沢な悩みだが、若干ストレスがないでもない。
だが、そんなストレスも濱田のバットが爽快に取り払ってくれた。
6回裏、二死走者なしから狭間がライトフェンスを直撃する二塁打で出ると
田上は痛烈にセカンドを強襲して13塁、記録はエラーなのが不思議なぐらい。
そして4番濱田、豪快にフルスイングした打球が高々と舞い上がった。
打った瞬間に、行ったと言えるような快心の当りは、
レフトフェンス後方の植え込みを越えて、
さらに後ろのネットを直撃する3点ホームラン、これで勝負あった。
3回以降立ち直った大塚は、緩急自在で凡打の山を積み上げ
7回を投げて無四球、散発4安打
打たれた4本のヒットは上手くミートされたが、
合わされただけでフルスイングはされてなく、長打を打たれるような気配はなかった。
あえて言えば、やっぱり立ち上がり
ここんとこだけが課題だろう。
1 表/高千 中安、犠打、中安、三ゴ、牽制死(1→4)
裏/創価 四球、犠打、四球、中飛、右安1点、右飛
2 表/高千 遊飛、三ゴ、左安、牽制死(2→3)
裏/創価 右二、犠打、中犠飛1点、一ゴ
3 表/高千 右飛、三振、一ゴ
裏/創価 一直、一安、三振、盗塁、四球、四球、四球1点、三振
4 表/高千 一飛、遊ゴ、二ゴ
裏/創価 一安、牽制死(1→3)、右安、盗塁、投ゴ、右飛
5 表/高千 二ゴ、投ゴ、一ゴ
裏/創価 死球、右飛、一ゴ失、中安1点、遊ゴ併殺
6 表/高千 右安、犠打、二ゴ、三振
裏/創価 二ゴ、右直、右二、二ゴ失、左本3点、中飛
7 表/高千 遊ゴ、一邪飛、右飛、試合終了