行ってはいけない!といわれる処が・・・。
そこには 他にはない密がある・・・
甘い密を求めて・・・
それとも何を求めてか・・・
それだけのために 白い蝶々🦋が飛んでいく…
雨☔の予感を察した白い蝶が
動ける間にと・・・
ヒッソリフワリ早々と・・・🦋
そこには赤紫の花が・・・
🦋がくると (ここよ…)というように
風に吹かれて揺れた。
白い蝶々🦋は静かに近づいて
赤紫の花へ・・・
赤紫の花は(密を吸って…)とはいわずに
蕾を蝶々に委ねた。
蝶々は嬉しそうに蕾へ・・・
蕾の匂いを嗅いでは
ヒラヒラと喜ぶように我を忘れて・・・
赤紫の花は静かに微笑むように揺れていた。
蝶々は蕾から離れて赤紫の花へ・・・
そして吸いつかれるように密を吸う・・・
二つが一つになるように重なり合い
それはまるで
長くて短い・・・
濃厚な密の時間だった。
蝶々は何かをうったえた…
赤紫の花は何もいわなかった・・・。
もう それは手遅れだったから。
蝶々は羽根を静めていたが
赤紫の花は静かにゆっくり微笑んだ。
代わりに密を差し出して・・・
そして最後に蕾を蝶々に向けた。
蝶々は蕾の匂いをゆっくり嗅いで
とまって離れないでいた。
(雨☔がやってきますよ…)
冒険が好きな蝶々は
雨☔に溺れて羽根を危険にさらしたから…
赤紫の花は
それを知っていたから・・・
(雨☔のことはいわないで…)と蝶々はだまって蕾のそばにいたが
赤紫の花は察しているかのように・・・
蝶々も自分の全てを解っていた花に
(申し訳ない…)
と謝るようにくっついた。
赤紫の花が空を見て
白い蝶々🦋はそれを確かめるように離れた。
短くて 淡い 濃厚な 時間・・・
いつもの太陽ではなく
冷たい月🌕の光から隠れるように・・・
蝶々🦋は飛び立っていった。
最後に蝶は振り返り
赤紫の花は手をふるように揺れていました。
おとぎの国のお話しでした・・・