𝐚 𝐥𝐢𝐭𝐭𝐥𝐞 𝐡𝐚𝐩𝐩𝐢𝐧𝐞𝐬𝐬

書きたい時にゆるりと書いてます💕

『 新しい蜜 』

2022-02-18 17:45:00 | 日記
満月🌕の夜の 冷たい風が吹く花園に




その風すらものともせずに飛んでくる蝶が…🦋




その蝶は白い蝶ではなく




蒼く虹色に光る…美しくもあり

例え雨☔が降ろうとも羽根が傷つかないような

大きな凛とした蝶🦋で…

ただ ひたすら花園のあるものを目指していた。




花園には1箇所だけテラスのような場所が…




そこには赤紫の花があり・・・🌹




赤紫の花は気配を感じ 静かに蝶を見つめ
微笑むように揺れた…




蝶🦋はテラスをながめるように一回りしてから
静かに赤紫の花の傍に舞い降りた。




普通ならすぐに蜜を求めて花へくるのが蝶…
それに答えるかのように蜜を差し出すのが花…




しかし蒼く虹色に光る蝶は 凛としており




長く飛んで疲れているであろうことすら感じさせない姿で




(きたよ) というように赤紫の花を見つめた…




その姿に赤紫の花はただ驚くように微笑み
フワリと揺れた…




それから静かに蝶🦋は花の所へ舞い降りた。




凛とした蝶と柔らかな花は




ただ静かに抱き合うようにくっついた。




(私がいる…)




蝶は花に囁くように より くっついた。




花園で何があったか 何が起きていたか
蒼く虹色に光る蝶🦋は知っていたから…




花は蝶のあたたかな温もりを感じ取り
頷くように花びらを向けた。




(寂しかったね…) (辛かったね…)




花を慰めるように蝶は寄り添い




花は堪えていたように雫をたらした。




蝶は赤紫の花を抱きしめるようにくっついて




(やっと目が覚めたね…)
(もう心配はいらない…)
(もう離れない…近くにいるから…)




と 囁くように寄り添った。




赤紫の花も

蝶の凛とした優しさと 懐の広い一途な愛を知っていたから…




それから蝶はようやく蜜を求めるように優しく花へ・・・




花も委ねるように蝶へ・・・




二つが一つになるように重なり合い




それはまるで…




静かな波が押し寄せるような…




濃厚な蜜の時間で




空白の時を埋め尽くすかのような




長い長い 温かな 時間だった・・・




それは 今までとは違う




【新しい蜜の味】でした。




テラスの上では
美しい満月🌕が安心するように見ており




天使のあらわれるという花園には




【癒し】の大天使ラファエル‪໒꒱•*¨*•.¸¸☆*・゚が




見守るように微笑んで




「浄化」・・・と




花園をあとにした。




花園に新しい風🍃が入り込む頃…




それと共に 草木や花が豊かに実り…




古いものは刈り取られ…




傷ついた花びらは再生され…




また新たな芽を出してゆく…





満月🌕の夜… それは




【新しい蜜】と共に




新しい扉が開かれた瞬間でした。







おとぎの国のお話でした・・・










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