毎日湯船に浸かって入浴をしている方とシャワーで済ませることが多い方、その違いでどのようなメリット、デメリットがあるでしょうか。例えば、高齢者が湯船に浸かって入浴することでどんな効果が得られるのか知っていると役に立つ効果も多いので、積極的に入浴を活用していきましょう。
まず、高齢者が入浴で得られる効果として、一定の運動効果が挙げられます。高齢になるにつれて身体を動かすことが少なくなったり、疾病でしっかりと身体を動かすことができなくなったりと運動不足につながる要因は増えていきます。そんな中で、毎日の入浴に伴う動作や水中での刺激は、運動効果として大きな効果をもたらします。お湯に浸かることで身体が温まり、血行がよくなることで新陳代謝も促されます。高齢になるとどうしても自然と血行が悪くなってしまうことや、身体を動かさないことによって更に関節や筋肉がこわばってしまい、日常の生活に支障をきたす場合もありますが、毎日温かいお湯にしっかり浸かる入浴で一定の改善が期待できます。
入浴の本来の目的である、身体を清潔に保という意味でも当然メリットとなります。肌のかぶれや床ずれなど、汗や体液の汚れをそのままにしておくと雑菌の繁殖が起こります。特に介護が必要な高齢者にとっては、しっかりと低位的に身体を洗って皮膚を清潔な状態に保つことが重要です。
また、入浴によって精神面での効果も得られます。湯船に浸かって温かさを感じ、全身をリラックスさせる時間を持つことで、日頃のストレス軽減に一役買ってくれます。さらに、身体を綺麗にすることで爽快な気分にさせてくれるため、一日を気持ちよく終えることができるでしょう。