クラブの更新もしばらくお休みですし、特に書きたいネタが思い浮かばないので、このブログをはじめる前に引退した愛馬の記録を残しておこうと思います
まずは、とっても期待していたアグネスタキオン産駒・ワイルドウエスト号（牡、母ウエスタンワールド）からです
2006年3月1日生 鹿毛
入厩： 関東（勢司厩舎）
生産： ノーザンファーム
募集総口数： 400口
募集総額： 3,600万円
１口出資額： 90,000円
平地： 未勝利(0-0-0-1)
07/09/03 （NF-Y遠浅）馬体重 470kg、体高 156.5cm、胸囲 175cm、管囲 20.5cm
07/09/13 （NF-Y遠浅） ミニツアー
なかなかの男前ですねぇ。 この姿に一目惚れでの出資です。
07/09/28 （NF-Y遠浅） 馬体重 483kg 
「放牧地で見せる走りは強靭なバネを感じさせ、各関節に柔軟性を見出すことができます」（Yearling遠浅担当者）
07/10/03早来牧場へ移動
07/10/31 （NF早来） 馬体重 476kg
「まだ鞍上が指示するハンドル・ブレーキ・アクセル等を教え込む初期段階ですが、元から均整の取れた馬体は維持できており、身のこなしにはなかなかの柔らかさが見られます」（早来担当者）
07/11/30 （NF早来） 馬体重 474kg
初期馴致を問題なく消化し、この中間から乗り運動に移行
周回コースでハッキング1200ｍと屋内坂路でハロン25秒～30秒のキャンター１本
07/12/26 （NF早来） 馬体重 489kg 
日替わりで、周回コースでキャンター1800ｍ又は屋内坂路でハロン20～22秒のキャンター
「厩舎内でも進んだ組に属しているように思った通りの調整過程を踏んでいます。調教量を増やしているにもかかわらず馬体重が増加しているように体調面もすこぶる良好です」（早来担当者）
08/01/16 （NF早来）屋内坂路でハロン20秒のキャンター１本を基調に、週３回は周回コースで軽めのキャンター1800ｍ
「継続して乗り込むことで身体の肉付きや走りの質に明らかな前進が見られます」（早来担当者）
08/01/31 （NF早来） 馬体重 488kg 
「厳寒期に差し掛かりましたがとても順調で、この中間も進んだ組に属し、日替わりメニューで乗り込んでいます。調教中に何かがあると首を高く上げることがありますが、普段は首を低く保ったバランスのよいキャンターが出来ており、とてもいい乗り味を感じることができます」（早来担当者）
08/02/29 （NF早来） 馬体重 497kg 
１日１時間のウォーキングマシン
「ここまで進んだ組に属してキャンターを消化してきたこともあり、若干ではあるものの前脚に疲れが出てしまったので乗り運動を控えています。これまでのキャンターでもいい乗り味を感じられただけに高い能力をもっていると思います。無理は禁物なので疲れをとることに専念しています。しばらく休ませた上で状態が良くなり次第、乗り運動を再開していきたいと思います」（早来担当者）
08/03/28 （NF早来） 馬体重 492kg 
両前脚球節の検査の結果、左前脚種子骨の炎症が判明
08/04/30 （NF早来） 馬体重 507kg 
08/05/30 （NF早来） 馬体重 501kg 
08/06/30 （NF早来） 馬体重 507kg 
08/07/31 （NF早来） 馬体重 502kg 
屋内坂路で１本目ハロン20秒、２本目ハロン18秒のキャンター
「馬体重は減少傾向にありますが、馬体にはまだ余裕が見られます。しかし、運動負荷がしっかりとかかっていることを証明するように徐々に筋肉がついてきており、競走馬らしい輪郭が浮き上がってきました。継続した運動を行うことでこの馬本来のバネの利いた走りを取り戻しつつあることも好印象です。」（早来担当者）
08/08/29 （NF早来） 馬体重 498kg 
08/12/09 （NF早来）屋内坂路でハロン18秒のキャンター２本
「じっくり乗り込んできた効果もあって全体的な良化が見られます。今後も焦らず乗ることで体力を養い、後躯の筋力が増してくればいい走りが実現できると思います。早期デビューは果たせませんでしたが、楽しみは十分にある馬だと思います」（早来担当者）
09/01/27 （NF早来） 
09/03/31 （NF早来） 屋内坂路でハロン16秒のキャンター２本を基調に、週２日はハロン15秒のキャンター
「時にハロン15秒を切る時計をマークすることもありますが、非常にいい動きを示していますね。絶好調といっていいと思います」（早来担当者）
09/04/07 （NF早来）「今日、勢司師が状態を確認し、『４月をこの調子で乗り切れば５月にも連れて行こうと思う』と話していました。実際に速いときで13～14秒くらいの時計は出ており、動きにもいいものがあります。じっくりやってきた効果がありありと分かる状態で期待は膨らむばかりです」（早来担当者）
09/04/21 （NF早来）
09/04/28 （NF早来）「本当に順調ですね。ここ最近は体つきに大きな進展が見られ、トモにはいい厚み、全体的に見れば理想的な凹凸が出てきました。それに伴って動きも確実に良化し、身体を活かしきったいいキャンターが踏めるようになりました」（早来担当者）
09/05/18 （山元TC）山元トレセンへ移動
09/05/22 （勢司厩舎）美浦トレセンへ入厩
09/05/27 （勢司厩舎） 「まずは環境に慣らしつつ、徐々にゲート練習を行っていきます。馬っぷりがいいし、この世代の中でも期待している馬ですから、立派な競走馬へ仕上げていきたいですね」（勢司師）
09/06/03 （勢司厩舎） ゲート練習中心のメニュー
「競馬まで少し時間をかけますが、期待しているからこそしっかり段階を踏みながら初戦へ向かう取り組みをしていくつもりです」（勢司師）
09/06/10 （勢司厩舎） ゲート中心のメニュー
「まだ１歩目はスローなのですが、その後が速いし、これならそう遠くなく受験できるかもしれません。馬っぷりはいいし、素質のある馬だと思っています」（勢司師）
09/06/17 （勢司厩舎）ゲート試験を受け、無事合格
「最初の関門を無事突破してくれて素直に嬉しいですね。３歳馬の中でも体力がありますし、エネルギーがかなりあり、強い馬です」（勢司師）
09/06/24 （勢司厩舎）美浦坂路で追い切り（52秒５－38秒１－25秒０－12秒６）
「後藤ジョッキーに跨ってもらって追い切りましたが、終始楽な手ごたえで、ジョッキーも『持ったままで楽に上がってきました。いいですね』と言っていましたよ。本当は３ハロン40秒くらいを予定していたので、速くなってしまったのは予定外でしたが、走り易い時の調教でしたし、体重の軽いジョッキーでしたから多少速くなるのは仕方ないでしょう」（勢司師）
09/07/01 （勢司厩舎）美浦坂路で追い切り（51秒２－37秒１－24秒５－12秒３）
「感触を確かめてもらうために後藤騎手に乗ってもらい追い切りを行いました。未勝利で２着など上位に来ている馬と併せたのですが、相手があまり稽古駆けしない馬とは言え、未出走のワイルドウエストが楽に先着していました。今日はそう並ぶ間もなく交わしたので、相変わらず能力の高さを見せてくれています」（勢司師）
09/07/08 （勢司厩舎）美浦坂路で追い切り（53秒８－37秒９－24秒２－11秒９）
「終い重点の追い切りに留めましたが、ラスト１ハロンを11秒９で上がってきているように、終いの伸びはいいものがありました。脚元など負担のかかりやすい面があるため負担の軽いダートへの出走を決めましたが、血統的に考えても十分やれると思っています。初出走というハンデはありますが、高い能力を持っている馬です。厩舎としても期待していますし、このままいい形で初戦を迎えられればと思っています」（勢司師）
09/07/12 （勢司厩舎） 
福島競馬（３歳未勝利・ダ1700ｍ）に後藤騎手で出走
レースでは、まずまずのスタートから中団へ。向正面で外から上がっていくが、前が止まらず７着
09/07/15 引退 「診療所で診てもらいましたが、重度の繋靭帯炎を発症していることがわかりました。脚元に弱さのある馬だけに牧場でもじっくり取り組んでもらいましたし、入厩してからも入念にケアしながら進めてきました。ここまで不安を見せることなく、デビュー戦へ向かうことができました。本番で目一杯走ったときに大きな負担がかかり、結果的に靭帯を傷めてしまいました。すごく気に入っていて、この世代の中でも特に楽しみにしていた馬だっただけに非常に残念です。申し訳ありません」（勢司師）
競走馬としての復帰は極めて難しい状況で、19日に中央競馬登録を抹消
≪ この記事中の画像、情報はクラブの許可を得て掲載しています ≫
タキオン産駒の大活躍、速い組での調教開始と期待度マックスのワイルドウエストでしたが、２歳になってからは前脚に疲れが出て、思ったとおりに調教が進められない歯痒い日々
師のコメントから素質そして期待を感じながらも、なかなか思ったとおりに調教が進められず、ようやくデビューを果たしたもののわずか一戦での引退となってしまいました
血統的にはなかなか良さそうな気はしますが、結果が伴わないと淘汰されてしまうのがこの世界
現在は行方がわかりませんが、元気に暮らしていることを祈っています
