終身雇用の崩壊が危ぶまれる様になった昨今。給与が安い、休みが取れないなどの不満がある場合だけでなく、キャリアアップをはじめとする自分をより良くするために転職を決める人も多い。転職は珍しいものではなく、当たり前のものになったと言っても過言ではないかもしれない。転職時には、できるだけ多くの資格を持っていなければならない。今の時代はやる気があるとアピールしてもなかなか面接官の心を動かすことはできないからだ。実際に有効な資格を持っているかどうかで、シビアに見られることは肝に銘じておかなくてはならない。ただ、転職を成功させるためとはいえ、むやみに資格の勉強ばかりをしていてはよくない。難しい試験になればなるほど、勉強に多くの時間を割かなければならないからだ。そのせいで実際の転職活動ができなくなってしまっては本末転倒である。勉強は、会社を辞める前にやっておくか、新しい仕事を見つけてからやるのがベストだ。家に引きこもって勉強だけをしていると、無職期間が長くなってしまい、結果としてどこにも再就職ができなくなるケースも出てくる。とにかく履歴書には穴を開けないようにすることが、何よりも重要だ。ときには、勉強をするために楽な仕事を経由するのも悪くはないだろう。時間に余裕がある仕事なら、履歴書に穴を開けずに経験を積みながら、さらに勉強までできるので一石二鳥だ。そうした仕事を一つ見つけておくだけでも人生がうまく回り始めるはずだ。ただ、弁護士や税理士、公認会計士のような、それ単体で独立開業ができるような高度な試験に臨むなら専念しないとお話にならないケースもある。その点は、自分の能力とライフプランによって臨機応変に考えていくべきことだ。ただ、働きながらの方が、精神的には楽である。