借金の有無よりも稼げる国かどうかが重要

　経常収支の黒字額のＧＤＰ比が高いドイツ、日本などは、国債の信用リスクを示すＣＤＳの保証率が低く、赤字額の大きいギリシャ、イタリア、ポルトガルなどは保障科率が高くなっています。借金の総額が大きくても、たくさん稼ぐことのできる国は将来も稼いでくれるという安心感から、金利が低くなっている。

為替の実需の取引は2割くらいで、残りは投機的取引と言われている。

　だから、ヘッジファンドなどの投機筋が何を考えて売買しているか理解することは非常に重要です。
　また、金利上昇局面では、金利差に注目することがマーケットの流行。
　一方、金利よりも失業率が注目されている状況では、利上げに対してマーケットが反応しない場合もある。
　流行りすたりがあるので、そこに気を付ける。

ロスカットの設定

　損失を拡散させず失敗をリカバリーするために、適切なロスカットの設定は大切である。

為替レートを予測する際の確度を上げる

　円高要因は、Ａ、Ｂ、Ｃの３つ、これに対して円安要因はＤのみ。よって、マーケットがＤに注目しない限りは、円高が進む可能性が高い。等のように、いくつかの要因や、多角的視点で見て総合的に判断。

短期で有効な相場

　米国雇用統計
　工業生産指数
　ＩＳＭ製造業景況指数
　非農業部門雇用者数・失業率
　ＧＤＰ速報値（１・４・７・１０月）→
　市場予測が当たるかどうかを予測するよりも、経済指標が発表された瞬間の値動きのパターンを覚えて短期売買したほうが賢明です。
　

ファンダメンタルズ指標によってできたトレンドは長期的に続く

　ファンダで全体をつかみ、テクニカルでタイミングを。
　ファンダメンタル的な要因だけで相場を予測するのは困難ですが、ファンダメンタル的な要因で発生したトレンドは、需給関係によるトレンドよりも、エネルギーが高い。

情報と為替反動にはタイムラグがある

　情報が発生した時と、為替相場の変動との間にあるタイムラグを意識していないため、間違った判断を下してしまいがちです。また、未来の為替予想をするのであれば、それ以前に、注目しているファンダメンタルズの要因が将来、どのように変化するのかを予想しなければならない。

投資家の損失回避行動が相場を大きく動かしている

　損失を抱えている投資家が、悪材料に敏感になるのは当然。
　また、多くの投資家が含み益を抱えている場合いつ売ろうかと待ち構えている投資家も多いはず。

節目として意識されるポイント

　１．過去の高値・安値
　２．過去にもみ合った価格帯
　３．移動平均線
　４．トレンドライン

平均足はノイズを排除するチャート

　平均足はノイズを排除してくれるので、トレンドの転換点がわかりやすい。ただ、あくまでもスイングトレードと言って、１～２週間程度の時間軸で取引している人向けのテクニカル指標。