病院の入院している階で
顔は見た事があるけど
別の部屋で
話した事は無い方に
トイレに行く時
振り替えり際に言われた。
「ねえ あなた あなたが怪我をしなければ親しい人が必ず亡くなっていたわ。
あなたは誰も見守ってくれて無いと思っているでしょう。
生前あなたをとても可愛がっていたひとがあなたが身代わりになる事を必死に
守ってくれたのよ。
でなければ あなた死んでいたわ。
コップ1杯のお水でいいから
手を合わせて感謝しなさい。」
私は本当にご先祖さまは守ってくれなかった。
と思ってたからびっくりした。
可愛がってくれた人とって
父？祖母？
ここは癌の方が多いから
私は怪我で入院してると知らないと思うのだけど。
けれど、もし誰かを救えたとしたら
私はちょっと恨んでたのに
守ってくれていた
そう考えるとなんだか涙が出た。
そして先程洗面所であった
上品そうなご老人は
「私は今までたくさん人に尽くしてきたのに こうまで長く病に苦しんでいる。
はっきり言う。
神はいない」
病院には色んな人生がある。
