2006年 1月 6日 付け産経新聞によると「新井薬師」(東京都中野区)など、都内の四寺院で昨年11月から12月にかけ、本堂の仏像が相次いで盗まれていたことが5日、分かった。いずれも文化財などではないが、数千万円の価値がある仏像もあった。同時期に浅草寺(台東区)でも観音像が盗まれたことが既に判明しており、被害は5寺院で計7体となった。警視庁は同一犯の可能性もあるとみて捜査しているが、売却された形跡はみられず、何のために盗まれたのか謎を呼んでいる。
最初の被害が確認されたのは11月10日。「新井薬師」の名称で親しまれる「新井山梅照院薬王寺」の本堂で、本尊の両脇の「日光菩薩」「月光菩薩」の二体の木像がなくなっていた。
なお新井薬師とは通称で、正式には「新井山梅照院薬王寺(あらいさんばいしょういんやくおうじ)」と号する。
薬師如来より啓示を受けた第五世玄鏡が元和3年に作り上げたという小児薬「夢想丸」が子供のあらゆる病気に効くと評判になり、子育て薬師として知られるようになった。
二代将軍秀忠の第五子和子が眼病を患ったときもこの薬は効能を発揮し、以来、「目のお薬師さん」として信仰を集めている。
桜の大木が多く、桜の名所としても知られていて、「新東京百景」にも選ばれている。
西武新宿線の「新井薬師前」駅をおりると参道に続く商店街があり、約10分ほど歩くと新井薬師の山門に着く。
さらに同紙の記載によると、同月18日には「浅草寺」から「裏観音」一体が盗まれたことが分かっているが、12月に入ると、4日に「普済寺」(立川市)で「開山物外(かいざんもつがい)可什和尚(かじゅうおしょう)木像」の複製がなくなり、13日には「寛永寺」(台東区)から「衿羯羅童子(こんがらどうし)」「制叱迦童子(せいたかどうし)」の2木像が盗まれた。22日にも「西徳寺」(台東区)で「親鸞聖人御木像」の盗難が発覚した。
普済寺の仏像は、重要文化財の複製で約2500万円の価値があるとされるが、ほかは重要文化財などに指定されたものではなく、いわれや作者も不明のものが大半とのことである。
昨年は滋賀県で派手に盗まれたらしいのでプロの犯行であることは間違いない。外国人系が怪しいと思われても仕方ない。
韓国では日本の寺から盗んだ宝物を自国の国宝に指定したと言う話だ。