小泉チルドレン? 何それ?という人も多いだろう。鶏並みの記憶力を誇る日本人のことだ、その存在はほとんどの日本人の脳裏から消え去っていることと思われる。
「アホの太蔵」といえば思い出した人もいるか?
財務官僚の片山さつき、エコノミストの佐藤ゆかり、料理研究家の藤野真紀子、日本郵政公社事業開発部長の赤澤亮正、武蔵野市長の、土屋正忠、新潟県旧山古志村村長の長島忠美、外資系証券会社社員の杉村太蔵、元国連軍縮会議大使で上智大学教授の猪口邦子など前回のバブル選挙で当選した新人達を称して「小泉チルドレン」と呼んでいた。
今回の改造内閣人事をみると、副大臣と政務官には、郵政造反組から計8人も起用されたが、チルドレンは0人だった、と日刊ゲンダイは伝えてる。
「総選挙に全力で備えよ」ということらしいが、日刊ゲンダイの分析では、佐藤ゆかりだけがどぶ板選挙で戦えるが、残りはみんなアウトになるようである。
特に杉村センセイのような比例代表議員の場合、かなり厳しい状況が待ちかまえている。
杉村センセイの場合、前回の総選挙は比例南関東ブロック35位での出馬となった。選挙区で総スカンにされ、公募に合格しているてまえ立候補させないわけにいかないので、「記念立候補」的な取り扱いだったのだが、総選挙は都市部を中心に自民党が圧勝し、同ブロックの多くの候補者が次々と小選挙区で当選し順位が上がったことで棚ぼた的に当選を果たした、経緯がある。
次期総選挙でも比例で出るならば良くて25位くらいだろうから、事実上落選必至である。
杉村センセイは結婚して子供もいるようだが、落選後の生計の立て方を、今のうちに検討しておいた方がいいだろう。
菅義偉選対総局長も小泉チルドレンを念頭に置き、「わたしの仕事は首切りすること」と話していた、とのことである。
(記事)
小泉チルドレン消滅
麻生幹事長が、小泉チルドレンに“ドブ板選挙”指令だ。猪口邦子元少子化相や片山さつき党広報局長のように、これまで閣内や党の役職で優遇されてきた郵政選挙の「刺客」に、今後は一切ポストを与えない方針を決めた。