毎日新聞が5、6両日、電話による全国世論調査を実施したところ、福田内閣の支持率は3月の前回調査比6ポイントダウンの24%で、昨年9月の政権発足時以来最低を更新した。
いきなり新聞社から自分とは関係ないことを矢継ぎ早に質問され、見返りもないと来ては、真面目に答えるのもばからしいが、日本人はきまじめな人が多く、半分近くの人はまともに答えてしまう。
同時に、「お上には逆らいたくない。どんなひどい仕打ちをされても、じっと耐えてお上の言いつけを守りたがる」マゾ人間も大勢いる。
したがって、福田氏を支持する人がまだ24%もいても不思議ではない。
不支持率は6ポイント増えただけで57%しかない。
3月で期限が切れたガソリン税などの暫定税率を元に戻すため、租税特別措置法改正案を衆院で再可決する政府・与党の方針に対しては、賛成の人が32%もいる。
ナンミョウ分の4%を除いても28%残る。
内閣支持率は福田政権政権発足直後の57%あった。
「安倍バカボンよりは誰がやってもマシだろう」というのが当時の空気だったが、庶民の政治判断力など所詮この程度の日和見である。
支持理由で目立ったのは「首相に安定感を感じるから」が前回比14ポイントダウンの23%になった。
「安倍バカボンよりは誰がやってもマシだろう」という庶民の感情は鶏並に消えてしまい、暫定税率失効や日銀総裁人事などへの首相の対応が不安定に映っているようだ。
先ほども述べたように「お上には逆らいたくない。どんなひどい仕打ちをされても、じっと耐えてお上の言いつけを守りたがる」マゾ人間の割合は23%ということになる。
勿論彼らは真性マゾ人間で、意外と割合が少ないようだが、前回の調査では首相に安定感を感じる人が37%もいたようなので、14%の人は擬似マゾ人間なのだろう。両方合わせれば37%になる。
更にマゾ的傾向の人も同数いると考えると、日本人の70%はマゾと見ていい。
有史以来の日本の歴史を見れば、これに反論する人はいないだろう。
不支持理由では、前回大幅に増えた「首相の指導力に期待できないから」がさらに5ポイントアップ、45%になった。
「首相の指導力に期待できないから」に新たに加わった5%の人は今まで何を考えていたのだろうか?
一時的にではあっても福田首相の指導力に何らかの期待を持っていた政治音痴なのだろうか?
暫定税率の期限切れは「歓迎している」が53%で、「期限切れは避けるべきだった」が43%。
冒頭に述べたように、もともといい加減な調査である。答える方もいい加減だ。マゾも多い。それを加味しても、ガソリン税で余得を得ている人がそんなにいるとは思えない。
「日本人はバカが多いな」と思わざるを得ない調査であった。
(記事)
内閣支持率:6ポイント減の24% 政権発足以来最低
と言われたが、どうにもなりませんね。
さて、総選挙に突入となるでしょうか。