訴えた女性に冷たい視線が送られているようだが、妥当な判決だろう。
例によって読売による作為的なイヤラシイ記事である。文面をまともに解釈すれば、訴えた女性が極端に子供嫌いの変人のような印象を与える。つまり、世論誘導記事である。
この公園は、旧東大原子核研究所の跡地を利用して、市が2005年4月に開設した。敷地面積は4万4000平方メートルと結構広い。噴水は、遊具などが置かれた広場の中にある。複数の噴水口から水が断続的に噴き出す仕組みで、水の間を縫って遊べるようになっている。
とここまではいいのだが、噴水の場所は住宅地に隣接していた。問題の噴水と訴えた女性の家とは数十メートルと読売は書いている。11メートルと99メートルでは大違いだ。何故具体的数字を書かないのだろう?
住宅地にある小中学校のそばの住宅はどこも子供の騒音に悩まされている。「子供のやることだから我慢しろ」というのは安直で無責任な発想である。
都環境確保条例の騒音規制では、この地域の午前8時~午後7時の基準値を静かな事務所内に相当する50デシベルと定めている。
市が観測したところ、噴水で遊ぶ子供の声は女性の自宅付近で60デシベルと、基準値を超えたというが、その程度なら常識的には訴訟まではしない。実際はもっとひどい数値をたたき出していたのだろう。数十人の子供が騒ぎまくったらどれくらいの音量になるか想像してみれば分かる。
記事にはわざと書いてないが公園内にはスケートボード場まであった。兄ちゃんたちも騒いでいたようだ。
広い公園で、なおかつ南側は広大な緑地に面している。にもかかわらずわざわざ住宅地に隣接した場所に騒がしい施設を作った西東京市の杜撰な公園設計に問題があるようだ。
(記事)
公園の噴水遊びを騒音認定、「基準超す」と使用停止に
東京都西東京市緑町の「西東京いこいの森公園」の噴水で遊ぶ子供の声がうるさいとして、近くに住む女性が騒音差し止めの仮処分を申し立て、東京地裁八王子支部が噴水を使用してはならないとする決定を出していたことがわかった。
決定は1日に出され、同市は翌2日から噴水を止めている。
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サリー
az
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