真相世界(The truth world)

200804銀座のクラブはやはり脱税天国だった


4月になってから軒並み諸物価が高騰し、給料は上がらず、庶民の生活はますます苦しくなっていくが、世の中には金がありすぎて困っている連中もいる。天下りなどもそんな連中だろう。
そういう連中がよく行く銀座のクラブであるが、彼らは自腹で料金を支払うことはないだろう。彼らが属している特殊法人御用達企業による接待という形を取っているはずだ。
御用達企業は接待で出した損失を法人に対する請求書に上乗せするから、結局税金で飲み食いしている理屈になる。
社会保険庁が法外な値段で機器を購入していた事実が判明しているが、相当部分は銀座の飲み代であっただろうと思われる。
とにかく彼らは自分の懐が痛まないのだから、気前がいい。銀座のクラブとしても上客なわけだ。

しかし、いくらアブク銭でも、一度手に入れたものは離したくないのは人情である。
東京・銀座の高級ナイトクラブ3店で、ホステスの給与から所得税を天引きしながら一部しか納めなかったとして、クラブを経営する3法人と実質的な経営者を東京国税局が所得税法違反で東京地検に告発した。
国税局の役人は立場上銀座で飲み食いしにくい。だから告発できたのかもしれないが、彼らの天下りが何をやっているかは定かではない。今回の告発は自前の天下りには被害が及ばないよう当然ながら考慮しているだろう。

告発されたのは、「クラブ・リージェント」「ラ・セリーズ」「銀座ドレ」といった高級ナイトクラブをそれぞれ運営していた「道」「道心」「オフィスティー・ケィ」の3社とこれらを実質的に経営するS経営者(62)。

何やら凄そうな経歴の婆さんである。背後にとんでもない大物もいるのだろう。

関係者によると、3社は05年6月から07年6月までの2年間に、3店で働いていた少なくとも100人以上のホステスに支払った給与などにかかる源泉所得税のうち、計約2億3千万円を納付しなかった。

源泉所得税は毎月税務署に納付することが義務づけられているが、業界関係者によると、例えば月によっては約40人のホステスから約430万円を徴収しながら、16万円弱しか納付しなかった。こうした手口は「つまみ納付」と呼ばれる。

銀座のホステスは月に10万円程度の所得税が発生しているようだ。常識的には年収千万円前後に相当するが、必要経費もいっぱいあるだろうから、この額から所得を割り出すのは難しい。サラリーマンの理論が全く通用しない世界なのだ。
経営者がピンハネしていると思ったら、ホステスも負けなかった。

Sのナイトクラブで働いていたホステスの女(36)も、06年までの3年間に得た報酬や契約金などの所得約2億2千万円を隠し所得税約4千万円の支払いを免れたとして、脱税容疑で告発された。 この女性、何か国税局に恨まれるようなことでもしたのだろうか?

このホステスはクラブでの源氏名で借名口座を開き、所得を隠していたようだが、すぐ国税局にばれそうな幼稚な手口だ。もっと巧妙にやればまずばれないだろう。

口座には顧客らから得た「チップ」を含む数億円が預金されていた。確かにチップなど領収書も書かないだろうから、申告しなければ証拠は残らない。

100%透明の会社員と違い、飲食店など従業員の入れ替わりが激しい業種では雇用や給与について実態を把握しにくく、通常の任意調査で税務当局がこうした不正を見抜くのは難しいとされる。今回のような源泉所得税単独での脱税容疑事件の告発は珍しく、不納付容疑での摘発額は過去最大規模とみられる。

逆に、「何で見つかったんだろう?」という素朴な疑問も沸く。やはり、内部からのタレコミと見るべきだろうか?

(記事)
銀座のクラブ、税逃れ 経営者・人気ホステスらを告発


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