NOVAの譲渡先に決まった名古屋市に本社があるジー・コミュニケーションの稲吉正樹氏は38歳の若社長である。
彼は愛知県蒲郡市出身で、蒲郡東高校を出て、愛知学院大学文学部に進学。卒業後は蒲郡市役所に勤務した。
市役所に入っても学習塾経営に興味を持ち続け、ついに役所を辞めて、「学習塾の『がんばる学園』を愛知県岡崎市で始めた。
これを基盤に稲吉社長は積極的にM&Aを仕掛け、ことごとく成功させた。経営破綻、業績悪化した外食企業を次々とのみ込んでいき、経営規模は巨大化していった。「おむらいす亭」、「焼肉屋さかい」、回転寿司「仙台平禄」などを支配下に据えジー社グループは上場会社4社、50業態を超えるまで急成長している。
稲吉社長の経営手法は徹底した身内主義を貫いていることである。自分を裏切らない仲間で固めるのが作戦である。武田信玄張りの「人は石垣人は城」である。
実弟の稲吉史泰氏(35)は、傘下で最も重要なジー・テイスト(旧「仙台平禄」&旧「とりあえず吾平」など)社長におさまっている。
中学時代の親友である加藤綱義氏はジー社の取締役を勤めている。同じく同級生だった黒柳明博氏はジー・フード(旧「小樽食堂」など)の社長と言った具合だ。
学習塾と外食産業とは縁がなさそうだが、稲吉社長が奥さんと知り合ったのはバイト先のケンタッキーだったという。奥さんの影響もありそうだ。
手配屋が介護業界に参入している時代だから驚くに値はしない。悪徳居酒屋が学校を乗っ取り、何とか会議の委員になるよりは良心的である。
稲吉社長は名古屋の人だけに「競馬やパチンコのドキドキ感が好き」ということらしい。「人生塞翁が馬」と言うが、これからいろいろありそうな御仁である。
(記事)
ジー・コミュニケーション 38歳・稲吉社長の誰も知らない素顔
(お詫びと訂正)
本記事のタイトル「NOVA嬢 渡先に決まったジー会長の若さの秘密」は
「NOVA譲渡先に決まったジー会長の若さの秘密」の誤りでした。
謹んでお詫び申し上げます。m(_ _)m
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