日本と中国が相次いで月に探査衛星を打ち上げている。
まず最初に月に到着したのは日本の「かぐや」である。
かぐやは、宇宙航空研究開発機構の月周回衛星で、この衛星を利用した月探査計画は「セレーネ計画」と呼ばれ、NASAのアポロ計画以降、最大の月探査計画とされている。主衛星と2機の子衛星で月を周回しながら約1年間様々な観測を行う計画である。NHKののハイビジョンカメラも搭載し、月から地球の出を撮影するのが売りである。
当初は2007年8月16日に打上げが予定されていたが、ミスや天候悪化などのため9月14日に延期された。打ち上げ後は順調に月周回軌道に入り、2機の子衛星を分離後に月面から高度100kmの月周回観測軌道に投入された。
一方中国の月探査機嫦娥1号は、中国の神話の中の人物嫦娥から命名された。嫦娥1号は、高度約200キロメートルのところを1年間にわたって周回し、科学的な探査を行う。探査機の運搬ロケットには長征3A型が使用される。2007年10月24日に四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げられた。
嫦娥1号は5日午前に月の周回軌道に入ることに成功した。今後、月から高度約200キロの観測軌道を1周約2時間かけて、月面を立体撮影し、ウランなど鉱物資源の分布を調べることになっている。
月の鉱物資源が採算に合うかは不明だが、この調子だと資源が発見されれば、早い者勝ちに掘りまくる勢いである。
アメリカやロシアは既に調査済みなのかもしれない。
(記事)
中国探査機、月周回軌道に投入成功 上空約200キロ
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