津島のロコツな世襲に「待った」かけられない自民執行部
自民党の中では比較的まともそうに思われる菅義偉氏だが、長老議員の間ではすこぶる評判が悪い。
「選対副委員長の菅義偉が世襲制限を言い出し、大騒ぎするから、計算が狂った。大迷惑だ」
長老議員にとっては「世襲は常識」なのだが、それに横やりを入れるような奴はとんでもない不遜の輩なのである。
そんな中で、他の長老達を出し抜いて要領よく世襲強行に動いたのが津島派会長の津島雄二氏である。
≪「津島の巧妙な点は、党内で麻生降ろしが続く解散日直前に引退を表明し、しかも後継選びを公募制にしたこと。ドサクサにまぎれ、うまく言い訳もつくったから、あまりバッシングも受けずに済んでいる」(自民党関係者)≫
なるほど、自分の息子が公募で選ばれたのならば、それは「世襲ではない」という論法である。
地元の選挙区では、元参院議員や参院選落選者、県議などが公募に手を挙げているが、最終的には息子で決まる段取りがあるのかもしれない。
≪「麻生降ろしの署名集めで、130人余りの国会議員の名前が公表された16日、津島が派閥で会見し、“われわれは首相退陣を望むグループにはくみしない”と、中川秀直たちと一線を画すことを宣言。“名簿から津島派36人の名前を引き揚げることもある”と脱落を示唆したことで、麻生降ろしの動きは一気にしぼんでしまった。あれは、ひそかに引退と世襲を決め、チャンスをうかがっていた津島の名演技。あそこで麻生首相や党執行部に恩を売って、長男の公認を確実にした。津島のおかげで形勢を逆転させた麻生首相や細田幹事長は間違っても、津島の世襲をジャマするわけにはいかないのです」≫
ということで、津島氏はお家騒動を鎮めた立役者だったようだ。
自民党が潰れても、選挙区は守ろうというわけだ。
しかし、気になるのは選挙区の様子である。基本的に自民党には逆風が吹きまくっている。
青森1区の情勢が気になるところだ。
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自分が出ても勝てそうにないから、大博打を打った可能性もあるかな?
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