首都圏の道路整備は急務だとして、8都県市首脳会議は2月29日、道路財源の確保を求める既得権&利権確保の緊急アピールを公表した。
国民の生活よりも自分の懐が大事という現金なお歴々である。
確かに、緊急に整備が必要な道路が数多く存在することは事実である。しかし、どうでもいいタヌキ道路ばかりが目に付くのも事実だ。
ガソリン暫定税は、必要なものには何一つ使われず、タヌキ道路やガラガラ駐車場ばかりに消えているのが実態である。
「首都圏の道路整備は急務だ」とした8都県市首脳会議は今まで何をしていたのだろう。
そんなに急務なのに「ガラガラ駐車場」に金を使った理由を説明してもらいたい。
石原氏はこれに関連し、「日本の心臓部である首都圏が持てる力を完全に発揮するためには、三環状道路をはじめ、幹線道路のネットワークや連続立体交差などを早期に整備する必要がある」と持論を展開。「その効果は決して首都圏だけでなく、日本全体に及ぶもので、安定した財源確保は絶対に必要」とぬけぬけとおっしゃった。
そんなに暫定税が大事なら、歌舞伎町の呼び込みなんかに使わないでもらいたいものだ。石原氏がおっしゃっている連続立体交差など、慎太郎銀行なんかを作らなければ自前の予算でできただろう。
要するに「自前の金じゃ嫌だ、人のふんどしで相撲を取りたい」という根性がみえみえである。
「その効果は決して首都圏だけでなく、日本全体に及ぶ」ほど日本の心配をしてくれるなら、日本人の懐具合の心配もしてもらいたいものである。
「国交省が言う10年で59兆円という数字はいささか疑問。民主党が言うように年に3兆円ということになると、非常に道路建設に支障をきたす。下手をすると10年間で100万人ぐらい失業者が出ますよ。与謝野馨さんが言っている49兆円は妥当なところでしょう。東京都区部の混雑時の平均旅行時速は時速18キロで、奥さんが自転車こいで走るのよりも遅い」と、10兆円くらいならまけてやるとおっしゃった。
慎太郎銀行で都税1000億円をパーにしたお方が、何を偉そうなことをのたまわっているのだろうか?
「100万人の失業者」というのは出稼ぎのことだろう。本来辛い出稼ぎなんかやらないでも、地域で安定した収入を得られるように方策を考えるのが政治家の仕事である。
慎太郎銀行ではこのお方のせいで大量のリストラが出ているのである。
ガソリン暫定税が過去においてまともに使われていなかったのは事実で、そのことに頬被りし、「よこせ、続けろ」と騒ぐ連中を信用する御仁も馬鹿としかいいようがない。
(記事)
【1都4県 週刊知事】東京 石原慎太郎知事
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