小惑星が8日から9日にかけて、相次いで月より近い軌道を通過…NASA
≪大きさ10メートルほど二つの小惑星が8日から9日にかけて、相次いで地球に接近することがわかった。
米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)の7日の発表によると、いずれも月より近いところを通過するが、地球に衝突はしない。
最接近の際はアマチュア天文家の望遠鏡でも観測可能という。≫
のどかな天体ショーのような表現だが、この規模の小惑星(この程度のサイズだと隕石と表現した方が適切と思われるのだが、最近は小惑星と書く記事が増えた。)が地球に落下すれば大惨事になるところだった。
≪発表によると、一つは10~20メートルの大きさで、 米東部時間8日午前5時51分(日本時間同日午後6時51分)に地球に最も近づき、地球から約25万キロのところを通過する。
もう一つは6~14メートルの大きさで、 米東部時間8日午後5時12分(日本時間9日午前6時12分)、 地球から約8万キロのところを通過する。
月は地球から約38万キロの距離にある。≫
10~20メートルとおおざっぱに書いてあるが、サイズが10メートルと20メートルでは地球に落下した時の影響が大きく違う。勿論、成分が氷か岩石か隕鉄かでも大違いだが、ここでは一番可能性が高い「岩石」ということで話を進めていく。
ともに地球大気に阻まれて地表までは到達せず、空中爆発すると予想されるが、20メートルクラスだと地表面では重大な被害が発生するリスクがある。空中爆発しても風圧が発生し、森林部だったら数キロに渡って樹木が倒壊することが予想される。都市部だったら、都市そのものが壊滅する。
20メートルの場合だと突入角度によっては地表まで到達してしまう可能性もある。その場合、地表では数百メートル規模のクレーターが生じる。海中なら大津波が発生する。
10メートル程度でも空中爆発した際に細かな破片が広範囲に散乱し、航空機等に被害を与える可能性もある。
地球から約8万キロというのも地球の引力で捕捉するのに充分な近距離である。一時的に衛星になってしまえば、最終的には地球に落下することになる。
≪小惑星は、いずれも今月5日、アリゾナ州の天文台が発見した。
JPLによると、10メートル程度の小惑星が、地球の大気圏に入るのは10年に一度程度という。 ≫
要するに巨大隕石が地球に接近しても気がつくのはせいぜい3日前ということである。
今頃発表したと言うことは、専門家の間では相当危険視していたのだろう。情報を入手したセレブ連中は待避行動を取っていたはずだ。無害と判って、やっと庶民も知ることとなったのである。
ツングースカ大爆発
百メートルクラスの隕石になると、千年に一度くらいのペースか?
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