中国政府がチベットを支配する正当な理由は何もない。チベットの文化を破壊し、チベット人民の権利を侵害する行為は断じて許されない。
今回の騒ぎはチベット人民の精神的支えであるダライ・ラマ14世の影響を排除する目的で、中国当局が嫌がらせをしたことに対して住民の怒りが爆発し、独立運動が活発化したものと見られる。
四川省は中国最大の省であるが、今回の事件でも分かるように、チベットはチベット自治区だけをを指すのではなくその周辺地域も含まれている。
中国政府はチベットを複数の地域に分割して統治しているのである。
チベット問題は国際的に関心が高いのだが、何故か日本ではマスコミも政府も意図的に情報を遮断している。
今回の記事にしたところで、これを読む程度では、チベット問題の本質は何一つ理解できないだろう。
13世紀の蒙古帝国丸出しの暴挙が21世紀でも行われている。
この非民主型全体主義国家の隣国として、日本は心して対処しなければならないのである。
チベット族が中国当局と衝突 「転生」の許可制導入直後
中国四川省西部の甘孜チベット族自治州理塘県で1日、恒例の競馬会会場でチベット族の住民が群衆にチベットの独立などを訴えたことをきっかけに、チベット族住民と治安当局が衝突したことが分かった。地元公安当局者が明らかにした。
数千人が参加した競馬会の開幕式で住民の一人が突然舞台に上がり、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の復帰や民族の団結などを訴えた。参加者らは歓呼の声で応え、100人前後の住民が公安や武装警察と衝突。香港紙「明報」などによると、治安当局は威嚇射撃をして約30人を拘束、怒った住民約200人が留置施設を囲んで釈放を求めたという。
地元公安当局者は「拘束したのは舞台に上がった1人だけ。発砲もない」と説明。成都市公安当局幹部が現地に入って住民と協議しているが、「なお緊張した状態が続いている」としている。
中国政府はチベット仏教の活仏の後継者を選ぶ「転生」の手続きを巡り、政府当局の許可権限を明確にする規則を公布したばかり。ダライ・ラマ14世の影響力を排除する内容になっている。
(参照)
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