200907悪石島無念の日食観測 「ツアー料金を返せ！」の声の真偽

「日食が見られなかったから返金して！」と日食ツアーに参加した息子の母親が懇願

日本時間の7月22日午前中にアジア圏で観測された皆既日食だが、案の定悲喜こもごもの珍事件が多発した。
多くの人たちが自分の目で皆既日食を見ようと、観測する場所として最適な地に駆けつけたのだが、一番正解は飛行機で観測した連中だろう。雲の上からの観測ならば、天候など全く関係ない。

もう少しゆっくり日食を堪能したいのならば船も良いだろう。
当日は日本全国が悪天候だったが、観測船の船長は超人的な努力で、小笠原諸島沖に晴天スポットがあるのを調査し、何とか皆既日食の観測を実現させた。
ツアー客も大満足だったようだ。

地上で観測する場合は運不運につきまとわれる。
ラッキーだったのは中国旅行をして四川省に行った人。バッチリ観測できた。インドもグーである。
残念だったのは同じ中国でも上海に行った人。更に残念だったのは悪石島に行った人たちである。
ここのツアー料金は馬鹿高いことで知られている。
この三分の一の費用で上海に行った人は、豪華ホテルで上海観光をしておいしい中華料理を食べてエッチなところに遊びに行ったりして、まあ日食が見られなくてもそれなりに諦めもついただろう。

≪日本では鹿児島県鹿児島郡十島村の悪石島が6分25秒ものあいだ皆既日食を観測できる最適な場所とされており、数百人の皆既日食目的の観光客が訪れたという。

しかし22日当日、悲しい事に天候は大荒れ。皆既日食どころか、青空の一部や太陽すら見ることができなかった……。この島に訪れた多くの人たちは旅行代理店の皆既日食ツアーに参加している人たちで、なかには数十万円の大金を払って家族連れでやってきた人たちもいるという。≫

しかし、この記事のネタは何と！『Yahoo!知恵袋』である。「おい、おい…」である。真に受けた私が馬鹿だった。

事情を知らない人のために解説しておくが、『Yahoo!知恵袋』は技術的な相談に関しては結構役に立つが、この手の相談ネタはほとんどが「釣り」と称される愉快犯の犯行なのである。
さも、もっともらしい体験談を書いて、意図的に読者の反感を買わせ、反論記事を書かせてニヤついているのである。
「釣り」をやっているのは投稿時間が不特定なので、「一日中暇なニートではないか？」と推定されている。尤も、反論を書いているのもニートが多いという噂だ。

しかし、この記事は釣りにしてもできの良い方である。実際に悪石島に行った連中には心の底で「金を返せ！」と叫んでいる御仁もいることだろう。そんな彼らの心中を切々と訴えている名文である。