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とある資格試験で提出する論文の執筆で鬱になっていた土曜日の昼下がり。
気晴らしに京セラドームへ出かけることに。
今日は,オリックス野球クラブはなきPMプレゼンツ(?)シーズン最終戦で史上76人目のノーヒットノーランを達成した
西勇輝投手のトークショーを見に行くことに。
昨年は,坂口・平野がタイトル獲得として同じような企画がありましたが,今季タイトル獲得者は帰国してしまったイデホのみ。
しかし,最終戦で球団職員すら予期せぬ出来事で,急きょグッズを製作,販売することになり,その一環としてのイベントなのだと思います。
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到着してみると,なんだかいつもより人が多い京セラドーム。
AKBのイベントが行われているようでした。
しかしコンサートではないみたいですね。到着する人もいれば帰る人もいて。
こういう客を楽しませるイベントのプロデュースってのが上手いんでしょうね。
でも,オリックスも負けてはないですよ。
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こちら,今回のトークショーの宣伝から進行までをお勤めの花木プロデュースマネージャー(はなきPM,はなP)。
以前は神戸の球場長も務めて色んなイベントを企画されていました。
その後,京セラドームに出向を経て,今年からオリックス球団に戻ってこられたようです。
まずは,西投手を迎えるにあたり,一人の代表の女性ファンの方に「西投手,ノーヒットノーラン」という音頭とりをしてもらって,
ここにいるファン全員で「おめでとー!!」と声を上げる企画から。
さすが,ファンが迎え入れるのにいい雰囲気を作り出してくれました。
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思わぬファンからの歓迎に照れる西投手。
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その後,約400人のファンに囲まれながら,トークショーはスタート。
まずは,ノーヒットノーランを達成した試合を振り返ることに。
当試合は,ソフトバンク主催の福岡ドーム。しかも小久保選手の引退試合とあって超アウェーのスタンド。
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「僕が勝っちゃいけないような雰囲気でしたね」
そう振り返っていました。
でも,当日の新聞に「空気を読むな」という小久保選手からのメッセージが書かれていたのを伊藤捕手と一緒に読んで,
「よっしゃ!がんばるぞ」と本気を出したんですよね。
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「真に受けちゃいました(てへっ」
ただ,順当にノーヒットで抑えるも4回に四球を出してしまいます。
その四球を出したボールもホークスびいきの解説者に「コンマ数ミリ,ボールですね」と言わせるほど惜しい判定でした。
ただ,西投手本人は「やっぱボールですね。ストライクって言ってくれればラッキー」というサバサバしたところ。
しかし,5回あたりからは全くヒットを打たれないことを少しずつ意識しはじめたところだそうです。
本来なら,他の選手は近づきにくくなるようなところですが,逆に伊藤捕手はじめ,多くの選手から「まだいけるんちゃうん?」みたいなことを言われ,
楽な気持ちでノーヒットを継続。
途中,8回に多村選手の当たりなどヒヤッとした場面もありましたが,好守備に救われる場面も。
そして,9回。
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さすがに「心臓バクバクでしたよ」という本人。
それに対し,ベンチでは最高潮に盛り上がっていたそうです。
特に日高と坂口が1つのアウトをとるごとに爆笑してたし。
「おいやっちまうなww」ってな雰囲気でしょう。
そして,遂に迎えたアウトの瞬間。
本人も,ちょっとガッツポーズをどうとるか考えようと思ってたそうですが,
意外にも1球でアウトにしとめてしまい,本人が不意打ちを喰らったような表情。
しかも,小久保選手の引退試合。
ちょっと控えめにマウンド上で拳をにぎった本人に対し,大引が「めっちゃ目を開いて」駆け寄り,
縞田・伊藤も飛びつき,そしてベンチからはバルディリスがすっ飛んで来ていました。

その瞬間が翌日のスポーツ紙の裏面にも。こちらはサンスポ。確かに大引がめっちゃ目開いてる。
関西でも久々にオリックスの記事がカラーで掲載されましたね。
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もちろん一面はこちらですが。
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「巷では西はKYだと書かれていたりしてましたけど,本人が一番控えめだったんですよ」と,はなP。
そして,チームメイトからボコボコに歓迎される西勇輝。
一方,いつの間にか号泣する伊藤。
すると全カメラが号泣する伊藤をクローズアップ。
影でボコボコされ続ける西勇輝。
お陰で,電光掲示板に急きょ作られた「ノーヒットノーランおめでとう」の文字も知らないまま,
ボコボコを受け続ける西勇輝。
そして,西投手は,ソフトバンクから花束を受け取るわけですが,
はなPからは,「こういうノーヒットノーランって,いつ達成するかわからないので,花束を用意するって難しいんですよ」という球団職員としての感想が。
「通産1000本安打達成とかいう記録のためなら,達成のある可能性のあるときに準備するもんなんですが。」
あ。
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はなP 「ひょっとして,花束に『小久保選手へ』って書いてませんでした?」
西勇輝 「いやー見てませんでした・・」
その号泣していた伊藤捕手とは同世代であり,これからのオリックスを背負う二人。
伊藤選手について,西投手にとって「いいアニキ的な存在」だそうです。
多くを語らずともわかる,あうんの呼吸で意思疎通できる間柄。
しかし,先輩の伊藤からは怒られたり殴られる場面もよくあるそうです。
ただ,その後,伊藤からメールで「ごめんな」っていうフォローがあるみたいで,
いろいろ伊藤は気を使ってるんでしょうね。
一方,西は「スマイル」が象徴的で,とある番組で張本からも「マウンドで笑うな」というコメントがあったほど笑顔が似合うのですが,
しかし,内面は驚くほど負けず嫌いだそうです。
「中身はドロドロ」だとか。
その例えが・・
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「小学生のときはドッジボールで負けただけで泣いてたんですよ」
ほ,ほー。
そして,休みの日はDVDを見たり,ドライブや買い物をして過ごすのだそうですが,
よく見るDVDは?という問いには・・・
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「えーと,ドラえもんとクレヨンしんちゃんです」
「ドラえもんのDVDが1巻125分なんですけど,10巻オトナ買いしちゃいましたから」と語り始める西勇輝。
たぶん,彼にドラえもんを語らせると,大引にワンピースを語らせるほどの事態になるのでは?と思わせる瞬間でした。
しかし少年の心を持った彼を,いつまでも応援します。
差し入れには,ぜひドラえもんグッズを。
ただ,今回のドラフト(クジの話はおいといて)で指名された松葉投手など,
同年齢の大学卒業の選手が来季から多数プロ野球界に入ってきます。
そういった同期の選手に対しては,こっちは日本最高峰のプロ野球で4年鍛えられた身として
「絶対負けたくないですね」という力強い言葉もありました。
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一方で,開幕投手は?という問いには
「いやー金子さんがいるので無理です」という遠慮がちな言葉も。
また,西勇輝投手へのファンからの質問の1つに,WBCに選出されるとすれば興味ありますか?という問いには,
「出たいのは確かですけど,僕はまだ実力不足ですから」と謙遜する本人。
しかし,はなPから「今季ノーヒットノーランを達成したのは,杉内,マエケン,そして西勇輝ですよ」
と,指を折りながら球界を代表する力を持っているのは確かだという後押しをしていました。
西投手本人も,体育会系でよくある上下関係の厳しさから,先輩に対する言葉を慎重に選んでいるのかもしれません。
私の会社でも「上は天皇,下は奴隷」という人ばかりですし。
それでいて,内心では開幕投手でもWBC選出でも勝ち取ってやるという気持ちを持っていてくれれば問題ありません。
何せ,西投手の中身は「ドロドロ」ですもんね?
今度は,WBCでの大記録,やっちゃいますか?
また,森脇新監督になってからの感想としては,
当の本人曰く「めっちゃ楽しいですよ!!」と,ほんと屈託のない笑顔で即答。(場内爆笑)
もともと森脇監督は今年1年コーチとして選手をしごいてましたし,
選手とのコミュニケーションを重視するやり方が早くも受け入れられてるようです。
色々意見はあるでしょうが,まずは同じ練習でも気分が明るく取り組める方が健全なのは確かです。
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その後,サイン会の抽選。
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最後に,来季への決意として,今年肩の故障などでシーズン通しての活躍ができず,チームも最下位に沈んでしまったけれど,
来シーズンは,ファンの声援の力も借りながら,しっかり頑張りたい,応援宜しくお願いします,という言葉で締めくくりました。
はなPさんも,急な大役で,事前の下調べやトークの展開など大変だったかと思いますが,
楽しいトークショーをありがとうございました。
その西投手のノーヒットノーランの試合が開催されてる頃,
私は父親の見舞いで神戸大学病院の病室から密かに試合経過をスコアで追っているところでした。
このノーヒットノーランのエピソードは私を含めてホント明るい話題として,いろんな人に笑顔を届けたものになりました。
西投手にも本当に感謝しています。
さて。
私も,これから再び論文を書かなくては。
にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
気晴らしに京セラドームへ出かけることに。
今日は,オリックス野球クラブはなきPMプレゼンツ(?)シーズン最終戦で史上76人目のノーヒットノーランを達成した
西勇輝投手のトークショーを見に行くことに。
昨年は,坂口・平野がタイトル獲得として同じような企画がありましたが,今季タイトル獲得者は帰国してしまったイデホのみ。
しかし,最終戦で球団職員すら予期せぬ出来事で,急きょグッズを製作,販売することになり,その一環としてのイベントなのだと思います。
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到着してみると,なんだかいつもより人が多い京セラドーム。
AKBのイベントが行われているようでした。
しかしコンサートではないみたいですね。到着する人もいれば帰る人もいて。
こういう客を楽しませるイベントのプロデュースってのが上手いんでしょうね。
でも,オリックスも負けてはないですよ。
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こちら,今回のトークショーの宣伝から進行までをお勤めの花木プロデュースマネージャー(はなきPM,はなP)。
以前は神戸の球場長も務めて色んなイベントを企画されていました。
その後,京セラドームに出向を経て,今年からオリックス球団に戻ってこられたようです。
まずは,西投手を迎えるにあたり,一人の代表の女性ファンの方に「西投手,ノーヒットノーラン」という音頭とりをしてもらって,
ここにいるファン全員で「おめでとー!!」と声を上げる企画から。
さすが,ファンが迎え入れるのにいい雰囲気を作り出してくれました。
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思わぬファンからの歓迎に照れる西投手。
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その後,約400人のファンに囲まれながら,トークショーはスタート。
まずは,ノーヒットノーランを達成した試合を振り返ることに。
当試合は,ソフトバンク主催の福岡ドーム。しかも小久保選手の引退試合とあって超アウェーのスタンド。
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「僕が勝っちゃいけないような雰囲気でしたね」
そう振り返っていました。
でも,当日の新聞に「空気を読むな」という小久保選手からのメッセージが書かれていたのを伊藤捕手と一緒に読んで,
「よっしゃ!がんばるぞ」と本気を出したんですよね。
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「真に受けちゃいました(てへっ」
ただ,順当にノーヒットで抑えるも4回に四球を出してしまいます。
その四球を出したボールもホークスびいきの解説者に「コンマ数ミリ,ボールですね」と言わせるほど惜しい判定でした。
ただ,西投手本人は「やっぱボールですね。ストライクって言ってくれればラッキー」というサバサバしたところ。
しかし,5回あたりからは全くヒットを打たれないことを少しずつ意識しはじめたところだそうです。
本来なら,他の選手は近づきにくくなるようなところですが,逆に伊藤捕手はじめ,多くの選手から「まだいけるんちゃうん?」みたいなことを言われ,
楽な気持ちでノーヒットを継続。
途中,8回に多村選手の当たりなどヒヤッとした場面もありましたが,好守備に救われる場面も。
そして,9回。
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さすがに「心臓バクバクでしたよ」という本人。
それに対し,ベンチでは最高潮に盛り上がっていたそうです。
特に日高と坂口が1つのアウトをとるごとに爆笑してたし。
「おいやっちまうなww」ってな雰囲気でしょう。
そして,遂に迎えたアウトの瞬間。
本人も,ちょっとガッツポーズをどうとるか考えようと思ってたそうですが,
意外にも1球でアウトにしとめてしまい,本人が不意打ちを喰らったような表情。
しかも,小久保選手の引退試合。
ちょっと控えめにマウンド上で拳をにぎった本人に対し,大引が「めっちゃ目を開いて」駆け寄り,
縞田・伊藤も飛びつき,そしてベンチからはバルディリスがすっ飛んで来ていました。
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その瞬間が翌日のスポーツ紙の裏面にも。こちらはサンスポ。確かに大引がめっちゃ目開いてる。
関西でも久々にオリックスの記事がカラーで掲載されましたね。
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もちろん一面はこちらですが。
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「巷では西はKYだと書かれていたりしてましたけど,本人が一番控えめだったんですよ」と,はなP。
そして,チームメイトからボコボコに歓迎される西勇輝。
一方,いつの間にか号泣する伊藤。
すると全カメラが号泣する伊藤をクローズアップ。
影でボコボコされ続ける西勇輝。
お陰で,電光掲示板に急きょ作られた「ノーヒットノーランおめでとう」の文字も知らないまま,
ボコボコを受け続ける西勇輝。
そして,西投手は,ソフトバンクから花束を受け取るわけですが,
はなPからは,「こういうノーヒットノーランって,いつ達成するかわからないので,花束を用意するって難しいんですよ」という球団職員としての感想が。
「通産1000本安打達成とかいう記録のためなら,達成のある可能性のあるときに準備するもんなんですが。」
あ。
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はなP 「ひょっとして,花束に『小久保選手へ』って書いてませんでした?」
西勇輝 「いやー見てませんでした・・」
その号泣していた伊藤捕手とは同世代であり,これからのオリックスを背負う二人。
伊藤選手について,西投手にとって「いいアニキ的な存在」だそうです。
多くを語らずともわかる,あうんの呼吸で意思疎通できる間柄。
しかし,先輩の伊藤からは怒られたり殴られる場面もよくあるそうです。
ただ,その後,伊藤からメールで「ごめんな」っていうフォローがあるみたいで,
いろいろ伊藤は気を使ってるんでしょうね。
一方,西は「スマイル」が象徴的で,とある番組で張本からも「マウンドで笑うな」というコメントがあったほど笑顔が似合うのですが,
しかし,内面は驚くほど負けず嫌いだそうです。
「中身はドロドロ」だとか。
その例えが・・
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「小学生のときはドッジボールで負けただけで泣いてたんですよ」
ほ,ほー。
そして,休みの日はDVDを見たり,ドライブや買い物をして過ごすのだそうですが,
よく見るDVDは?という問いには・・・
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「えーと,ドラえもんとクレヨンしんちゃんです」
「ドラえもんのDVDが1巻125分なんですけど,10巻オトナ買いしちゃいましたから」と語り始める西勇輝。
たぶん,彼にドラえもんを語らせると,大引にワンピースを語らせるほどの事態になるのでは?と思わせる瞬間でした。
しかし少年の心を持った彼を,いつまでも応援します。
差し入れには,ぜひドラえもんグッズを。
ただ,今回のドラフト(クジの話はおいといて)で指名された松葉投手など,
同年齢の大学卒業の選手が来季から多数プロ野球界に入ってきます。
そういった同期の選手に対しては,こっちは日本最高峰のプロ野球で4年鍛えられた身として
「絶対負けたくないですね」という力強い言葉もありました。
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一方で,開幕投手は?という問いには
「いやー金子さんがいるので無理です」という遠慮がちな言葉も。
また,西勇輝投手へのファンからの質問の1つに,WBCに選出されるとすれば興味ありますか?という問いには,
「出たいのは確かですけど,僕はまだ実力不足ですから」と謙遜する本人。
しかし,はなPから「今季ノーヒットノーランを達成したのは,杉内,マエケン,そして西勇輝ですよ」
と,指を折りながら球界を代表する力を持っているのは確かだという後押しをしていました。
西投手本人も,体育会系でよくある上下関係の厳しさから,先輩に対する言葉を慎重に選んでいるのかもしれません。
私の会社でも「上は天皇,下は奴隷」という人ばかりですし。
それでいて,内心では開幕投手でもWBC選出でも勝ち取ってやるという気持ちを持っていてくれれば問題ありません。
何せ,西投手の中身は「ドロドロ」ですもんね?
今度は,WBCでの大記録,やっちゃいますか?
また,森脇新監督になってからの感想としては,
当の本人曰く「めっちゃ楽しいですよ!!」と,ほんと屈託のない笑顔で即答。(場内爆笑)
もともと森脇監督は今年1年コーチとして選手をしごいてましたし,
選手とのコミュニケーションを重視するやり方が早くも受け入れられてるようです。
色々意見はあるでしょうが,まずは同じ練習でも気分が明るく取り組める方が健全なのは確かです。
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その後,サイン会の抽選。
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最後に,来季への決意として,今年肩の故障などでシーズン通しての活躍ができず,チームも最下位に沈んでしまったけれど,
来シーズンは,ファンの声援の力も借りながら,しっかり頑張りたい,応援宜しくお願いします,という言葉で締めくくりました。
はなPさんも,急な大役で,事前の下調べやトークの展開など大変だったかと思いますが,
楽しいトークショーをありがとうございました。
その西投手のノーヒットノーランの試合が開催されてる頃,
私は父親の見舞いで神戸大学病院の病室から密かに試合経過をスコアで追っているところでした。
このノーヒットノーランのエピソードは私を含めてホント明るい話題として,いろんな人に笑顔を届けたものになりました。
西投手にも本当に感謝しています。
さて。
私も,これから再び論文を書かなくては。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
GJ!
ぼのぼのしたいい雰囲気でしたね。
負けず嫌いでド心臓、投手にぴったりの西くん。
・
それに比べると何度かに一度でも完璧な試合がある寺原投手のほうが頼りになる。
・
西投手が順調に育ってくれれば、寺原投手の穴が埋められるかもしれませんね。