転勤族の宿命

あまり、このブログの記事で仕事のことでグチったりしたくないんだけど、
ちょっと気になったこと。

今日、職場で隣に座ってる先輩が、青森の下北半島への転勤を受諾した。
その先輩は東京に来るまで東北各地にいた僕に対して、下北半島ってどんなとこ？という具合で
いろいろ相談された。


自分が選んで来てしまったこの業界。
日本中、あるいはアジア諸国のどこへでも、稼ぐためには仕方ないっていう世界。

世間ではあまり評判は良くないしね。
世の中の悪とも言われてるし。


また下北半島、て東京に住み慣れてしまっただけに、不安になるのも分かるけど。
それに来年の春に結婚を控えていた。
ということで、かなり異動を渋っていた。

仕事の内容としては、
東京にいる間、本人も設計したものを、下北半島の現場へ行き、工事をしてものを作るという
やりがいもあるし、規模も大きな事業で会社としては、彼に技術者として期待を寄せているんだけど。


自分のこととして考えてみると、

・青森は雪もよく降るし、夏も寒いし、冬は地獄の中、毎日外で12時間。
　その後も数時間は事務所で仕事するんやろうなぁ。

　工事の期限を見てると、土日も休めそうにないし。
　それが7年続くか。。。

　・・・やっぱきついよなぁ。

・でもここで、一肌脱いで、男を上げて荒稼ぎしてくると、出世街道？
　・・・そうとも、限らんよな。

　第一、関西人の自分が、新入社員のときから東北に配属、
　一年ごとに住む場所変えてきたって考えると、転勤慣れさせようとしてるだけか。


設計をやってるとある程度自分のペースで仕事ができる。

せっかく東京に住むことができ、野球観戦も楽しんでるのに、
来年どこに住むか分からんという、ある意味時限爆弾。

それこそ、自分が仙台近郊にいるとき、急に下北半島への異動が命じられたのは5日前。
仙台に来て3ヶ月目のこと。
移動は高速もない道を軽自動車で8時間かけて走り、事務所に泊まった。
これは当たり前。

いろいろ人の話では、
東京の青ヶ島、とか海外ではヤップ島とか
すさまじいところで、すさまじい仕事をしてる人はいる。

人使いは粗いよなぁ。


話を戻すと、先輩のやる仕事は、
当の本人が何日も徹夜して、顧客にボロカス文句言われて設計したわけだし、
それを自分が指揮をとって形にできるという経験は、
同じ会社内でも、ほんの一握りでしかできない。

当たりかハズレかはわからないけど、
ある程度認められた人しかできないのは確か。
それが出世する、給料が上がる、とは限んないところなんだけど。

でも同期とか、同年代の人が、現場で頑張ってるのを見ると、
またうらやましくもなってくるもの。

そこまで、仕事に人生を賭けるべきなのか。
たぶん退職するまで、疑問が付きまとうんだろう。



先輩にとって人生の転機、
不安を抱えながらだけれど、異動を受諾。

そうそう楽はできないだろうけど、
下北の人はおおらかでいい人が多いよ。

せっかく行くからには、多少は楽しんできてほしい。
新婚から大変そうだけど、幸あれ！


そして明日はわが身、か？