我等のブレーブス #2

♪晴れたる青空　我らのブレーブス　萌え立つ緑か　我らのブレーブス～
阪急ブレーブス団歌の歌詞そのものの青空と天然芝の緑に囲まれた，絶好の野球日和でした。





試合前の始球式には“阪急最後の最多勝利賞投手”山沖之彦さんが務められました。




山沖さんとは試合前のトークショーでも色々盛り上がりましたよ。
ユニフォームはイデホ選手と同じサイズで頼んだそうで。

後ろのパネルに山沖さんの現役時代の写真があるのですが，今やブレービーの方が体型的に近いとか・・

中学生の頃からプロに入るまでの波乱万丈？な話も面白かったのですが，
プロ人生の中で一番の逸話としては，日本シリーズでのリリーフ登板で高橋慶彦との対戦に
ピッチングコーチから「初球注意しろ」と言われたことも投球練習中に忘れて，あっさり初球を打たれたことで敗れ，
その後阪急最後のチャンスとなる日本一を逃してしまったわけですが。
そんな屈辱的な話も笑顔であっけらかんと話すところが山沖さんらしいというか。（最近のJsportsの解説っぷりから）



また，上田監督がうっかり偵察メンバーで山沖さんを入れてしまったらしく，制度上はDHの偵察は禁止なので，
山沖さんが1打席立たなきゃいけないことになり，上がりで帰ろうとしたところをマネージャーから呼び止められたそうです。
でも久々のバッティングということで，打席に入るのを楽しみにしていたそうですが，よりによって1死満塁で回ってきたとのこと。
ゴロは打っちゃいけない，どうしようと言ってる間に，パリーグ1軍で唯一の打席経験は見逃し三振に終わったそうです。

昔は，ピッチャーはテレビでも表情を出したりするなと言われていたらしく，近寄りがたい雰囲気を醸し出していたそうですが，
今日は山沖さん自身もトークショーを楽しみにされてたのか，予定よりも時間がオーバーしても話が尽きなかったですね。


後輩達に向ける言葉としては，「苦労は今でしかできない」ということでした。


その後輩達が，同じユニフォームを着て発進。



阪急先発は今年はケガもあって不本意な成績の寺原。
今日も立ち上がりに苦しみ，初回先頭梵に四球，東出に犠打を許し，丸にはセンター前へ弾き返されたわけですが・・


センター野中が好返球，キャッチャー斎藤がブロックして梵を捕殺。


続くニックを空振り三振に仕留めて無失点。
これがきっかけで，徐々に寺原も制球が定まるようになり，カウントも整えられて調子を上げていきました。





広島の先発は前田健太。エースだけに，そう易々とチャンスはできないわけですが，
4回裏にバルのヒット，後藤併殺崩れ，北川ヒットと2死ながら１，２塁とチャンスを拡大して，打席には川端。




この試合唯一のチャンスかもしれないという1打席，初めて対戦する相手エースに対して
振り抜いた打球はレフトオーバーの2ベース。阪急が先制。（急１－０広）




そして5回裏には，スケさん死球，野中ピーゴロの進塁打で1死2塁から・・


バルのタイムリーでスケさん生還。（急２－０広）

しかしバルは今日2回走塁ミスがありましたが，それを補っておつりがくる活躍でした。
こういう選手がセカンドにもいますが，今日はエラーがあったので収支マイナス。
（エラーといっても，１，２塁間への当たりにギリギリ追いついたところでバウンドがイレギュラーしたので，
エラーの公式記録はシビアかとは思いました。ただ，打撃が再び下降線ですね）






立ち上がり絶不調の寺原を攻めきれず，寺原には調子を戻されてしまい，
エースを援護できない広島打線。なんだか親近感が。


しかしカープファン，多かったですね。
実質関西での人気はオリックスより上なのかもしれない，と真剣に思いました。
7回表の風船は，球場1周360°のうち，200°くらいから上がっていたように思います。
ライトスタンドにもセンター寄りはカープファンが侵食してましたし。





対して，こちらホームの阪急側。結局どっちも赤。



寺原は7回を投げきり，8回に平野が登板。
今日は天谷に2塁打を打たれ，3塁まで進まれましたが，梵と東出を打ち取って無失点。
最速145キロだったので，少し疲れもあるかもしれません。（この球場のスピードガンは高めに出ることも踏まえ）



そして9回は岸田が登板。



今日の岸田は良かったですね。最速142キロでしたが，ストレートもチェンジアップも制球が良く危なげない感じ。
2アウトから打たれることもしばしばでしたが，今日はニック，岩本を連続三振に取って試合を締めました。
あ。ちなみに球審は関東地区の栄村。関東でも数多く試合してるというのに，なぜ君がここに！？













ヒーローは今季初勝利の寺原と決勝点を挙げた川端。川端はここ1週間で3回目のお立ち台ですね。
打点を挙げないとチームは勝てないわけですから，チームにとってこの勝負強さは今一番必要とされる人材だと思います。











Braves 2 - 0 Carp
終わってみれば最強勇者ここに有り，といえる快勝でした。

明日は場所を横浜に移し，DeNAエースの三浦大輔と対戦します。
三浦の調子はなかなか良いようですが，今日マエケンに勝てたんだから行っちゃえよ。
♪Fresh and Challenge, Go! Go! Go! Yes, you win! Hankyu.




これでもう青空の下の阪急は見納め。
ドームでの試合は残ってますけどね，やっぱり阪急からの系譜としての神戸なので，本拠地としての思いは根強くあります。
それだけに，次，同じようなこの80年代ユニフォームでの試合開催が今後あるかわからないだけに，ちと寂しくなったり。
でも，小学生の自分と，震災前の日々がいろいろ蘇った，貴重な2日間でした。



♪I must go on lovin' you! Yes, You win you when...

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