夢追い人が行く

仙台決戦、見事な戦いぶりでした。
もうね、今日もピンチを迎えた岸田の1球1球の間のドキドキすら心地よい（慣れてきた？）
厳しい試合を続けるBsナインが見られることに野球の楽しさを噛み締める毎日です。


さて。

先日の日曜日、京セラドームの試合を見終えた後、所用があり、神戸の実家へ。
すぐに用を終えると、六甲裏、五社・岡場・藤原台のニュータウンへ。
霧雨が降ったり止んだりが繰り返される、あじさいスタジアム、オリックス－阪神戦に寄ってきました。
さっき京セラドームのライスタにいたやん！っていうダブルヘッダー観戦の方もちらほら。

あじさいスタジアムでの週末開催は、この試合が今年最後ということで、私にとって今年見納めのウエスタン・ナイター。
もうそんな季節なんですね。

ただ、雨が心配された中、阪神ファンも同時に甲子園で一軍ナイターが行われてるとあって、
意外と人が少なかったです。





メンバーもすっかり入れ替わったオリ二軍。
そんな中、お馴染みの人が。



先発投手には朴さん。
何故か今年の二軍の観戦ではよくお目にかかります。いろんな曜日に来たはずなのに。


んー。ただ、今日も5回3失点で降板とパッとしない感じのまま、季節が過ぎつつあります。
京セラドームには、あなたの顔や全体写真のパネルがいくつも飾られているというのに。

今日も黙々とボールを投げ込んでいましたが、ボークの悪い癖はまだ引きずっていました。
ただ、まだ守備が不完全な育成選手ベロス君のマズイ守備が失点の引き金となっただけに、不運なところもありましたが。



そして、先日から二軍で調整を命じられた田口さんの姿も。


朴さんと同じく、京セラドームには田口さんが主役となるポスターが各所に貼られ、
BW復刻シリーズをアピールしていただけにね。


ただし、田口さんの状況を見ると、ここんところ二軍の試合での成績もままならず。
去年も夏場から二軍で調整し、遠征にも帯同せずたまに代打で出てきては併殺、という状況でした。
その時期は、二軍でもろくに成績を残せなかったのに、特権的に1軍に呼ばれたことに憤ったものですが、
1軍へ呼ばれると、なんと代打逆転ホームランでお立ち台へ上がる活躍。
2010-09-07 度肝を抜く一撃
あの時はその勝負強さに納得したような、まだ釈然としなかったような、そんな気分でした。

ただ、二軍で過ごす今の状況を本人がブログで綴ってくれました。
この記事を読んで、この人はやっぱりチームになくてはならないんだと確信できましたよ。
2011-09-05 修学旅行の写真のような（田口壮オフィシャルブログ）






23歳年下の駿太に声を掛けつつ、彼の様子を研究してるようです。




ところで、あじさいスタジアムといえば、名物ボールボーイの彼。

ナナメ20°ほど傾きつつ必死で走る姿は、このぐずついた天候の中もすがすがしく思えます。
（しかも選手の前を横切らないように経路を選んでるところが社会人としての良い手本）

ただ、先日の試合、グラウンドにいるはずの彼が何故かスタンドに。
常連の観客は皆「あれ？なんでここにいるん？」と声を掛けるも
「あの、実はファールボールを巡ってトラブルがあったので、僕がスタンドに呼ばれました！」と。
スタンドでもマジメにファウルボールを追う姿は変わらず。そしてボールを拾った客に一礼してボールを返してもらってました。
ああ見えて、彼は球団の中でも頼りにされているようです。

最近は、ファウルボールのプレゼントも禁止になり、選手のサインボール投げ入れのイベントもされなくなり、
果てはあまりに酷いヤジをする観客に対して退場処分もありました。とにかく観戦ルールが強化されています。
写真撮影に関しては、フラッシュも禁止。
その根源としては、観客同士のトラブルが酷くなったことが一因ともいえるでしょうね。
熱意やチームへの愛情があるからといっても、金を払って見に来ている客だからといっても、
同じように見ている周囲への配慮は、こんな数百人規模の二軍の試合でも必要といえるでしょうね。



北神戸での試合は、観客の少ない内野の一番奥で見るのが一番落ち着きます。




試合は、朴さんが3点失うも、直後にヘスマンの2ベース、ベロスの2ランと1点差に詰め寄るオリ。






森山は今年は期待されつつも打撃不振のまま結果が残せず二軍へ。
野中も春先は期待されてましたが、少し今は二軍でも出番待ちといったところ。

チームとしては代わりに由田しんたろーがようやく期待に応える形ですっかり森山の穴を埋めています。
それがあるからチームスポーツは面白いともいえますが。ただ、森山もどこかで巻き返して欲しいですね。
あと気になるのは、斉藤俊雄の姿もすっかり見なくなりました。去年の喜田剛のようにならなければいいのですが。



北神戸での週末最終試合とあって、5回裏終了後のプレゼント抽選会は、各選手の愛用品が並んでました。
この日は観客数からいって当たる確率は高かったんじゃないかと思います。
プレゼンターは高島選手とお馴染みのキョーコアナウンサーでした。




6回表には、朴さんからバイエスタスに交代。
今年になって育成枠から支配下登録を勝ち取った彼ですが、登録されてから音沙汰がなかったところ。
怪我をしてたんじゃないかとも思えるのですが、久々の登板となった今日は残念な結果でした。
三振で1死を取るも、そこから四球と連打で試合を早くも決定付ける4失点。（オ２－７神）







育成選手ベロスは、この日2本目となるソロホームランを放って追撃・・とまではいかず。（オ３－７神）
ちなみに、ベロスはバッティンググローブは使わず、手に土をつけて握るナチュラルスタイル。


古川もイニングを跨いだ途端、（バイエスタスが1イニング投げきらずにノックアウトされたためで）
制球が定まらず、置きにいった甘い球を痛打され4失点。（オ３－１１神）

「打たれるだけならまだしも、ちゃんとホームベースのカバーに入れよ！」
といつものヤジ将軍から的確ながら厳しい声も古川に浴びせられていました。




その後、ゴンゾーのタイムリーなどで反撃するも焼け石に水といったところ。（オ５－１１神）



8回、9回は先発タイプの山田がマウンドへ。

今日登板した朴・バイエスタス・古川に比べると、ずいぶん良いピッチャーがようやく出てきた！
と思えるほど、山田の内容は良かったです。

個人的には、去年から彼には期待してます。
去年9月に一軍登板した直後から肘を痛めていただけに心配もしましたが、
今シーズン中にこうやってしっかり投げている姿を見られたことは一安心。
きっと内海にも引けを取らない正統派左腕選手が、ようやくオリに来たんだと思っています。




Bs 5 - 11 Tigers
結局しょっぱい内容のまま、試合終了。

最後の打者は、代打で登板した前田大輔。
金子千尋の3年連続二桁勝利をアシストし、エースへと押し上げたきっかけを作ったのは、前田大輔の功績でもあると思っています。
これは間違いありません。
しかし、今はもう、千尋の登板時にも彼は必要とされなくなりました。
それがチームの成長、生まれ変わりなのかもしれません。

今、彼の姿をこの時期にここで見る、しかも捕手としてではなく、ということは・・・
それがこの時期に見るファームの残酷さでもあります。



試合後はいつもどおりのミーティング。勝っても負けてもミーティング。



かつての同僚、大島コーチの熱弁を神妙な顔で聞き入る田口さん。

ベテラン選手は、途中交代で退くと特権で先に帰宅できるものですが、
こうして最後までベンチでチームメイトを応援し、ライバルとして特権なしに戦いに挑む姿はいいですね。

今の好調な一軍のチーム状態からして、しかも貴重な外野手が皆役割を果たしている状況。
選手を入れ替えるべきではないというのが本当のところ。
そこに、敢えて田口が割って入れるか、しかも田口が看板となるべくBW復刻シリーズが目前に。

田口さんもファームで打率2割を切っており、決して好調とはいえません。
ただ二軍で活躍するから一軍で活躍できるとは限らないし、今はただある程度力を試しながら調整しているのかもしれません。
この大事な戦いが続く時期、監督の手腕と選手自身の力が試される時です。


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