夜
高台から近くの町を見下ろした
駅のホームから夜行列車が動き出し
徐々にスピードを上げて走り去っていった
季節の移ろいのように
何にも変わらないように見えるほどゆっくりな変化は
本当はとてつもない速さと力で変わり続けている
「みかけに惑わされるな」
そんなメッセージを受け取った刹那に
見かけの自分に気づかされた
見かけの自分を見ている自分は
先のその先を見ている自分
自分が見ている物はすべて自分だった
.
高台から近くの町を見下ろした
駅のホームから夜行列車が動き出し
徐々にスピードを上げて走り去っていった
季節の移ろいのように
何にも変わらないように見えるほどゆっくりな変化は
本当はとてつもない速さと力で変わり続けている
「みかけに惑わされるな」
そんなメッセージを受け取った刹那に
見かけの自分に気づかされた
見かけの自分を見ている自分は
先のその先を見ている自分
自分が見ている物はすべて自分だった
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