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今回は、角に続いて大駒の『飛車』に因んだ格言・名言です。
読み方は飛車(ひしゃ) 飛(ひ)
成ると竜王(りゅうおう) 竜(りゅう)
タイトル戦である竜王戦はこの駒の名前が由来である。
◆ 飛車は十字に使え
飛車は縦横に動ける駒なので、十字に使うことにより、飛車の働きが存分に発揮できる。
局面図は、先手’手前)が石田流という戦法ですが、『十字飛車』で縦横に存分に働いています。
◆ 飛車先の歩交換三つの得あり
飛車先の歩の交換は三つの得があるということ。
1)持ち駒に歩が増える。
2)自陣の歩がいなくなったことから、空いたマス目に自陣の駒が進められる。
3)飛車先が敵陣に直射できる。
◆ 竜は敵陣に馬は自陣に
龍(飛車成)は敵陣に、馬(角成)は自陣に置いた方がいいということ。
◆ 二枚飛車に追われる夢を見た
二丁飛車は強力であり、夢に出て来るくらい強いという例え。
◆ 飛車の捨てどころ肝要なり
「飛車」は大駒なので、捨てる場面ではタイミングと読みが重要ということ。
◆ へぼ将棋王より飛車を可愛がり
将棋を指していると、一番手放したくない駒は「飛車」が多いことから。
何より「王」が一番大切です。皮肉った川柳ですね。
◆ 内龍は外龍に勝る
両者が龍を作った場合、内側にある龍の方が役に立つということ。
◆ 振飛車には角交換を狙え
居飛車側は角交換をすれば有利に戦いを進めることが出来るということ。
◆ 仕掛けの筋に飛車を振れ
振り飛車戦法でよく言われる格言。
戦いが起こりそうなところに飛車を回して、自在に応対するのが良いということ。
◆ 攻めは飛・角・銀・桂。守りは金銀三枚
攻めは、飛・角・銀・桂の連携が有効ということ。
◆ 序盤は飛車より角
序盤は飛車よりも角の方が使い勝手が良いこと。
格言を思い出しながら、指し手を楽しんでみてください。