森にかこまれた高知のキュウブ君だより

ヒノキから生まれた、キュウブ君の日記です。高知のいろんなくへ行ったり、高知のもんを紹介するきね。

どうもありがとうございました

2021年02月06日 | 積み木とキュウブ君
お客さまへ

諸般の事情により、つみき井筒屋は、令和3年2月2日をもちまして閉店することとなりました。
長い間のご愛顧、誠にありがとうございました。
積み木をお買い上げいただきました、お子様の健やかなご成長、ならびにご家族のご多幸を心より祈念しております。

----------------------------

突然のご連絡で申し訳ございません。

皆さまから頂いた温かいお言葉、おたより、お写真は
ずっとずっと宝物です。

これからも積み木でたくさん遊んで、すくすく成長してくださいね。

本当に長い間どうもありがとうございました。


井筒屋より

ウッドキュウブより

キュウブ君より




かみんぐBABY木のギフト

2020年11月12日 | 積み木とキュウブ君
高知県香美市森林環境税活用事業「かみんぐBABY木のギフト」に、
ウッドキュウブ20ピースを登録しています。



外箱にお子さまのお名前・お誕生日など彫り込みも出来ます。
香美市さんオリジナルの、やなせたかしさんイラストのラッピングでお届けします。




広報かみ11月号に、記事を掲載して頂きました。



かみんぐBABY木のギフトで、積み木や子供用のイス、テーブルを作っていただいている「㈱井筒屋」(高知市)を訪問してきました。
 井筒屋さんは、おもちゃ作りが本業ではなく、学校や保育園などの下駄箱や棚などを作る、70年続く別注家具屋さんです。『なぜ、家具屋さんが積み木づくりを?』きっかけは、高知東ライオンズクラブの周年事業の贈答品作成を任されたことでした。どんなものが喜ばれるのか考え、『子どものためになるもの』にたどり着いたとのこと。
そこで、おもちゃの国ドイツで視察し、『実際に自然の木に触れてもらい、優しい気持ちを育んでもらいたい ! 』と思い、積み木にすることを決心したそうです。家具職人が作る積み木は、寸法にミリ単位の狂いもなく精度がとても良いため、どこまでも高く積み上げることができ、子ども達にとって夢のような積み木です。また、サンドペーパーを使って手作業で丁寧に磨き上げられているため、安心して遊べます。職人さんの確かな技術と、お子さんの健やかな成長を願う優しい思いであふれている会社でした。





子どもたちに本物を~高知商工会議所会報より

2020年10月27日 | 積み木とキュウブ君
(高知商工会議所様の会報に掲載していただきました)

子どもたちに本物を~ウッドキュウブ~

70年続く木製家具の専門会社、株式会社井筒屋は17年前にオリジナルの積み木の製作を始めました。最初は保育園に寄贈するために開発した積み木でしたが、今では多くのお客様に愛され、日本ギフト大賞2020高知賞を受賞する快挙を成し遂げています。同社の積み木が人気を博している秘密について、筒井社長にお話をうかがいました。

ドイツへの視察

積み木作りを始めたきっかけは、筒井社長がライオンズクラブのメンバーとして活動していた20年前にさかのぼります。当時ライオンズクラブの20周年記念事業の委員長を務めていた筒井社長は記念事業の企画について悩んでいました。腕の良い職人はいるので木の加工はお手の物です。「子供たち向けの贈り物はどうか」と考え、おもちゃの本場であるドイツに視察に行こうと思い立ち、ドイツ東部の小さな町ザイフェンに向かいました。木製のおもちゃ作りが有名で、世界中から観光客が訪れる町です。わずかな時間のなかでおもちゃの町をくまなく歩きながら、「木製家具の専門会社として何ができるのか」を筒井社長は懸命に考えました。帰国後社長が出した答えは、20周年記念事業で「積み木を子供達に贈る」ことでした。

本物の積み木を子供たちに

早速積み木の製作にとりかかったものの、積み木の形や寸法、セット数など考えることは山積みでした。委員会に試作品を出して意見をもらい作り直す日が何日も続いたそうです。筒井社長は積み木に関する本を何冊も読んで勉強しました。積み木を積み上げる際には指の力が必要です。積み木にはお箸を持つ力をはぐくむ役割があるといいます。また、積み上げるにはじっと我慢する根気強さも必要ですし、高く積み上げることで創造力も育まれます。幼児教育では、絵本、歌、積み木が大切な要素だという保育士もいる程、積み木の役割は大きいということが分かりました。「子どもたちに本物の積み木を作る」そう決心した筒井社長は職人と試行錯誤を繰り返しました。程なく、どこまでも高く積み上げられる寸分の狂いのない積み木が完成し、無事市内の保育園に贈呈することができました。

ウッドキュウブの誕生

記念事業ののち、井筒屋の積み木を寄贈された保育園の保育士や保護者から、家庭用で使える積み木の販売について問い合わせが届くようになりました。また、周囲からは高知県産のヒノキを使って積み木を作ってみてはどうかと提案もいただくようになり、筒井社長は、今度は積み木の商品化に向けて動き始めました。
材料の木は本業で取引があったことから、四万十ヒノキを使用するようにしました。ヒノキの積み木は、乾燥の度合いによって季節でわずかに伸縮するため積み木に必要なミリ単位の寸法合わせが出来なくなります。また、油分が多く、積み木の表面に油染みが出て失敗することもありました。木を乾燥しすぎるとヒノキの香りが無くなってしまうため、油分を飛ばしながら香りを残すことができるよう絶妙な乾燥度合いも編み出しました。子供たちが想像力を働かせて遊ぶことができるセット数の検討や商標登録の申請について取り組みを進め、1年がかりで出来上がったのが、「ウッドキュウブ」でした。

良いものを子供たちに
 手触りが良く、ヒノキの香りとぬくもりを感じられる積み木は、口コミによって広まり、これまでに6000セットを売り上げるなど、多くのお客様の心をつかんでいます。安全面を考えて、面取りが施され、一個一個丁寧に紙やすりで表面が磨かれています。また、口に入れても大丈夫なように無塗装で仕上げられています。お客様からは、一つ一つのピースのサイズが1ミリたがわず正確なので、「買い足して何を作っても綺麗に出来上がる」「子どもの背丈以上に積み上げられる」と評判です。まさに、社長のこだわりと職人の腕が光る逸品です。 
 「良いものを子供たちに提供したい」と語る筒井社長の眼差しは優しさで溢れていました。






ウッドキュウブ誕生のお話(社長の作文)

2020年10月08日 | 積み木とキュウブ君
「積み木ウッドキュウブ」が誕生して今年で17年です。
17年前の高知東ライオンズクラブ会報No.59(2003年3月31日号)に、
井筒屋の社長が書いた作文が載っていました。
この後、保育園の父兄の方々からおうちで遊べるサイズの積み木のご要望を頂き、
また当時の高知県知事・橋本大二郎さんから、ぜひ高知の四万十ヒノキで製作をとアドバイスを頂き今日に至ります。


~ウッドキュウブ誕生のお話です~


おもちゃを訪ねてドイツまで
  記念事業委員長 筒井政彦

昨年の4月に、高知県健康福祉部こども課の担当職員である、下元幹様がゲストスピーチとして、子供の為の教育玩具と題して、大変おもしろいお話をして下さいました。その定例会の後、20周年行事の記念事業として、取り組んではどうかと話が盛り上がり『木製品を扱っている私に、子供の為に何か出来ませんか?』という事になり、何をすれば、子供達が喜ぶか、色々試行錯誤しましたが結論が出ず、最終的に私が単身ドイツに研修に行く事になりました。

 6月の梅雨の時期に一人孤独と戦いながら日本を出発し、フランスに渡りパリからベルリンへと入りました。折しもワールドカップの最盛期で、ベルリンに着いた日は、ドイツが勝利を得た最悪日(ドイツにとっては最善日かな)で、ベルリンの空港から市内へ地下鉄で行き、そこからタクシーを捕まえたまではよかったのですが、随分手前で降ろされ、「ここからは、パレードの規制でタクシーが入れないので、歩いて行け」と運転手が言うのです。
 タクシーを降りて、トランクを引っぱり延々1km位、石畳の上を歩きました。途中、商店街の主やウェイトレス、また通行人と誰彼かまわず聞いて廻りました。ドイツ語を全く話せない私でも、片言の英語とジェスチャーで何とか無事ホテルに到着。チェックインし、やれやれと思い部屋のキーをもらったら、302号室(当然3階)、さあ大変、エレベーターが無い。階段をトランク提げて、汗をふきふきやっと入室。おまけにクーラーが無いのである。シャワーを浴びて、冷蔵庫を開けてみるとあるのはビールだけ。清涼飲料水は外で自分で買って飲んで下さいとのこと。
 ベルリンの町で、LCメンバーの紹介で通訳を頼んであったフローチャー美和子様と出会い、久しぶりに日本語で話が出来て正直うれしかったですね。おもちゃのショップやデパートの子供広場等を見て廻り、後々の研究材料にとダンボール4箱分位たくさんのおもちゃを買って郵便で送りました。
 翌日、ベルリンからフランクフルトへ列車で移動。ベルリンの町を離れるとすぐに牧草地や畑が車窓一杯に広がります。のどかな一人旅を満喫しました。フランクフルトも歴史のある町で、第二次世界大戦の傷跡がそのまま残っている建物が数多く現存しています。外壁が残っている建物は、内部を美しく装飾し、外部は石が黒く焼けたままで、保存しています。フランクフルトから最終目的地であるザイツェンへは、片道3時間半位かかります。特急列車に乗り、ローカル線に乗り換え最後はバスで行かなければ行けません。ホテルのフロントマンに『ザイツェンに行きたいがどうやって行けばいいですか?』と聞いた所、最初に持ってきたのが道路マップ。それに赤エンピツで道順をたどり出しました。車ではないので公共の乗り物を使って行きたいと話すと、両手を上げてたった一言『オーマイガッ』本当に一人で行くのか、大丈夫かと言いたかったのでしょう。しかし、キップの手配をしてくれました。
 ドイツのホテルも、大きなホテル(フランクフルトはヒルトンに泊まる)では、フロントでキップが手に入ったのがすごく便利でした。何より、ドイツ人気質そのままで出発時刻、到着時刻が正確で、車内アナウンスは聞き取れなくても、時刻で降りればいいのです。後は乗り換えホームを確かめておけば、出発時刻に乗ればいいだけだったので、一人でも楽に移動が出来ました。
 私がなぜザイツェンに行ったかと言うと、ドイツのおもちゃ博物館があり、町全体がおもちゃの国のようだったからです。4時間位しか、ザイツェンにはいられなかったのですが、そこで色々なおもちゃや人形、パズル、クリスマスツリー等を見て廻りました。何が自分に出来るか?どうすれば子供達に夢を持ってもらえるのか?どうすればクラブ内メンバーの理解を得られるか?と考えた揚句、最善の案として積み木を作ってみようと思いついたのです。

 日本に帰って来てから、実用新案や他企業に迷惑が掛からないか、色々調べて大丈夫だろうということで、積み木と紙芝居台が出来ました。最初の委員の集まりで、積み木の一部をサンプルとして持参した時には、理解が得られず『こんな物でどうならあ』『もっとましな物が出来んかや』等言われましたが、初志を曲げず色々と改善を重ね最終的には、クラブ員全員に認めてもらい、子供達にも喜んでもらえるものに仕上がって大変うれしく思います。

 各保育所等に積み木と紙芝居台をプレゼントに行った時に、目ざとく見つけた子供達がやって来て『いやー、積み木や!! すごいようけある』と歓声を上げて笑顔で迎えてくれました。ある保育園では、子供達が整列をして待っていてくれて『積み木と紙芝居台をプレゼントしてくれて、ありがとう』とお礼の言葉と、花束をプレゼントしてくれました。こんなに喜ぶ子供達の姿を見て、今回の記念事業の意義を改めて感じました。
 式典当日、会場の入り口に積み木と紙芝居台を展示して、多くの人達に見て頂く事が出来、色々な感想を頂きました。ユニークな発想だと誉めてくれた方もあり、自分がほしいと言われた方もありました。子供の為に何をすればいいのか、またクラブとして何が出来るのかを改めて考えるいい機会になったと思えます。
 周年行事の一事業で終わらず、クラブの継続事業として、長く暖かいまなざしで見守っていければ幸福だと思います。









高知県の森林環境情報誌「もりりん」

2020年10月02日 | 積み木とキュウブ君
高知県林業振興・環境部さん発行の、森林環境情報誌「もりりん」2020.9号





・学校の森で学ぼう
・人と森をつなぐ自然と学びのスポット などいろんな記事が載っています。

暮らしに木製品を取り入れよう〜のページに、ウッドキュウブを掲載して頂きました。


アンケートにお答え頂いた方のプレゼントに、キュウブ君も仲間に入れてもらいました。




ウッドキュウブ60ピース入りが出来ました

2020年09月04日 | 積み木とキュウブ君
積み木ウッドキュウブの60ピース入りが出来ました。
30ピース用の外箱に、積み木が二段入っています。


上段です


下段です


30ピースに入ってないパーツはこちらです。


外箱の側面には、持ち手用の穴があいています。
また、コンパクトに収納出来るので省スペースになります。



胸の中がほんわか

2020年09月03日 | 積み木とキュウブ君
ブログにコメントを頂きました。
どうもありがとうございました。

----------------------

井筒屋様

先日のブログ「しあわせな積み木たち」を見せていただき、感激しました。
最初、あれ?井筒屋さん、こんなに前から積み木を販売されていたかしら?と思い、目をとおすと……。

積み木を一つもなくさず大切に扱われてきたご家族の優しい思い……。
また、他社の製品なのに、その思いを大切に再生させてくださるとは……。
井筒屋さんの、社の方針に深く心をうたれ、胸の中がほんわかしました。

今私の周りには、積み木をプレゼントする年齢の方は残念な事にいないのですが、この先そういう機会があれば、是非このエピソードとともにプレゼントしたいです。

ありがとうございました。









しあわせな積み木たち

2020年08月30日 | 積み木とキュウブ君
お客様から60年前の積み木の修理を依頼されました。
大事に保管されていて、ほとんど痛んでおりません。
たくさん遊んでもらって、お子さんにもお孫さんにも遊んでもらって
しあわせな積み木たちですね。
---------------

株式会社 井筒屋 様

各地で豪雨による被害が出て心を痛めておりますが、御社のある高知県では被害は出ておりませんでしょうか。

さて、この度は我が家の積み木の補修パーツの購入と木箱の補修をご検討いただける由、誠にありがとうございます。
この積み木は現在62歳の私が、子供のころに両親から買ってもらったもので木箱入りの64ピースの製品です。
当時の情勢を考えますと、両親は奮発してくれたのではないかと思います。
私の思い出は、2分割された円柱や三角の積み木を組み合わせて隙間なく箱にしまわないと収まらないのに、いつも積み木が余り母親に叱られておりました。

私の2人の息子もこの積み木で遊びました。
上の子は高く積むのが好きで、下の子は横に並べるのが好きで個性の違いを感じたものです。
敷物の上ではあまり高く積めないため、積み木の蓋を土台にして積んでおりました。
大変頑丈な製品で子供の乱暴な取扱いにも関わらず三角の積み木の角が2つ欠けたことと、積み木を上から落として片づけをするため木箱の底板が抜けただけで、あとは何ともありませんでした。

いつしか積み木で遊ぶ時期も過ぎ、積み木は押し入れの隅で眠っておりましたが、7月に孫が誕生いたしました。
孫にもこの積み木でぜひ遊んでもらいたくて、方々に修理をお願いいたしましたが色よい返事がいただけず、御社にお問い合わせした次第です。
3代にわたり遊ばれては御社のご商売に差し障りが出ると思いますが、思い出の詰まった積み木ですので、よろしくお願いいたします。
また、私の子供や孫が修理をお願いするかもしれません。御社の末永いご発展をお祈りしております。

積み木の箱は上手に修理いただき、あと60年は遊べそうです。

孫はまだ積み木で遊べる年齢ではありませんが、いつでも遊べるようスタンバイさせております。

もうすぐ出動です。

喜んでくれると良いのですが。

大変お世話になり、ありがとうございました。