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【世界の論考 – 異論反論】中国のトランプ戦略:北京は混乱を利用する準備をしている

2025-02-14 | 国際政治

今回は、中国のトランプ戦略:北京は混乱を利用する準備をしている、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。
この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。


ドナルド・トランプが11月の米国大統領選挙で勝利して以来、北京の政策立案者たちは今後4年間の米中関係を不安に思ってきた。北京はトランプ政権が中国に対して強硬な政策を推し進め、両国の貿易戦争、ハイテク戦争、台湾をめぐる対立が激化する可能性があると予想してきた。中国は米国との取引で今後の嵐に備えなければならないというのが一般的な見解だ。


・・・、トランプがすべての中国製品に10%の関税を課したことは、こうした懸念を正当化するものだったようだ。中国は迅速に報復し、特定の米国製品に対する独自の関税、重要な鉱物の輸出制限、米国に拠点を置く企業グーグルに対する独占禁止法調査を発表した。


しかし、北京はそのような手段を自由に使えるにもかかわらず、報復合戦でワシントンを出し抜く能力は、米国の相対的な力と中国との大きな貿易赤字によって制限されている。中国の政策立案者は、この問題を認識しており、貿易戦争戦術以上のものを計画している。


トランプ政権の最初の任期以来、彼らは米国へのアプローチを適応させており、過去3か月間、トランプの不安定な政策決定による損害を予測し、対抗し、最小限に抑える戦略をさらに発展させてきた。その計画の結果、中国の国内経済と外交関係を強化するための幅広い取り組みがひっそりと進行中である。


中国の準備は、米国の力に投資し、パートナーと連携し、必要に応じて競争するという、バイデン政権の中国戦略「投資、連携、競争」とほぼ同様である。一方、トランプ政権時代を乗り切るための北京の戦略は、国内経済の回復力を高め、主要な隣国と和解し、南半球との関係を深めることに重点を置いている。


トランプ氏は短期的には勝利を収められるかもしれないが、北京の計画はトランプ氏の先を見据えている。中国の指導者たちは、世界有数の大国として台頭し米国に取って代わるという中国の歴史的運命を依然として確信している。彼らは、トランプ氏の政策が長期的には米国の力を弱め、米国の世界的な地位を低下させると考えている。そして、そうなったとき、中国はそれを利用する用意をしておきたいのだ。・・・


図220
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/t-y-25gOKMQ



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