女優：小松菜奈の圧倒的なヒロイン力に魅せられる 映画「恋は雨上がりのように」鑑賞

楽しみにしていた映画「恋は雨上がりのように」公開初日に観てきました。
タイトル通り、雨上がりの空のように爽やかな余韻を残す映画でした。
主題歌「フロントメモリー」のMVを見て、疾走感のある映画かと思ってたんだけど、観てみたらもっと丁寧に人物描写をした映画でした。
ケガで夢を失った17歳の少女と、夢を忘れた45歳のおじさんが、人生の雨宿りのようなタイミングで出会い、それぞれとそして自分と、向き合う。
そんなお話です。
主人公：あきら（小松菜奈さん）の本当にまっすぐな想いと、あきらに告白されるバイト先の店長：近藤（大泉洋さん）の誠実さ。
劇中の二人は、28も歳も離れたおじさんをバカにすることなく、28も歳下の少女を子供扱いや変な目で見ることなく、お互いが人として尊重し合って向き合おうとしています。
その関係に、心癒されました（最近は、不誠実な関係のニュースばかり聞きますしね）。
17歳の頃にしか感じられない繊細で鮮烈な感情が確かにあって、その感情を歳を重ねて忘れてしまっていた自分に気づかされます。
そんなことも思い出しました。

そして、劇中のどのシーンでも、小松さんの存在感が半端ない！！
陸上選手の役なのですが、走る姿が凛として美しく、見ほれるほどカッコよかったです。
でも店長とのシーンでは、可愛い女の子になっている。
タイトルにも書きましたが、小松菜奈さんのヒロイン感が半端ないです。
小松さん主演の映画で、自分が好きな映画では「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」がありますが、この時の彼女もヒロイン感半端なかった。
改めて昨日「ぼく明日」も見返してしまいました。
こうしていくつもの映画で見せつけられると認めざるを得ませんね。
映画女優：小松菜奈がすごいということを。
これからもたくさんの作品で彼女を見られるでしょう。
本当に今後が楽しみな役者さんが出てきました。

最後に、Ｗ主演となっていた（実質は助演かな）大泉洋さんもさすがの存在感でした。
大泉さんでなければ、説得力のあるキャラクターにならなかったと思います。
店長：近藤の学生時代からの親友役だった戸次重幸さんもポイントポイントでいい味だしてました。
ファミレスのバイト仲間の面々や陸上関係の友人たちも、それぞれに大切な役割を果たしています。
本当に無駄な登場人物がいなかった印象の映画です。

大感動や大泣きという感じではありませんが、忘れていた気持ちを想いださせてくれる優しい印象の映画です。
日々の生活で心が疲れた時や気持ちをリセットしたい時などに、お勧めしたいです。
自分は公開日と翌日の２回、観ちゃいました。