「白夜行」 第３話

書こうかどうか悩んでたんだけど、やっぱり書くことにしました。

「白夜行」

以前、番宣で「究極の純愛」って言ってたけど、これを「究極の純愛」とは言いたくありません。
やってることは明らかに間違ってる。
最初の事件はともかく、それ以降は周りに不幸をまき散らしてる。
だけど強くこの物語に惹きつけられるのは、それが自分のためでなく、愛する人のためだということ。
コトの善し悪しはともかく、愛する者のために自分の人生のすべてを賭けるその想いの強さに惹かれるんだと思います。

第３話は、雪穂のこれまでの７年間の想いを亮司が初めて実感する回でした。
教会での雪穂のキレっぷりは凄かったですね。
雪穂の悲しみを通りこした激しい怒りと、好きな女にそこまでの想いをさせてしまった亮司の自責の念がよく伝わってきました。
うまく行けば、綾瀬はるかさんの代表作になりそうな気配ですね。
山田孝之くんもなんだか男らしくなっていて、いままでのナイーブな印象だけではない一面を見せています。

４話からは亮司は死んだ者として、闇の世界に潜るようです。
今後太陽の当たる世界で生きる雪穂との関係が気になりますね。
（なんだか濡れ場もあるみたいで。。）

第１話のオープニングを観ると、そして原作通りいけば、二人の関係も今後変わってきて、悲しい結末になりそうな予感でいっぱいです。
でもドラマでは何らかの救いは残して欲しい。
切に願います。

今クール、やはり一番の注目ドラマです。


【追記】
何度もHD録画を見直して、公式サイトBBSの皆さんの意見を読むうちに、雪穂が本当に亮司を無条件に愛しているか疑問になってきました。
亮司に「バカ女！」呼ばわりされて、亮司が自首しようとした時に「私も行く」と一緒についていき、亮司の意見を肯定し、昔の思い出を語り、教会で自分のこれまでの苦労を見せつけることで、亮司が自分の側につくように計算したようにも見えてしまいます。
何より、時効の時まで逃げて「亮司と太陽の下で手をつないで歩きたい」というのが本当の願いなら、亮司が「自分は死んだ人間として雪穂を助ける」と伝えた時に、「最高の卒業プレゼントだよ」なんて言ったりせず、二人で逃げるのがいかに困難でも、そんな行動は止めないといけないと思います。
だって、そうしないと雪穂はともかく、亮司はずっと太陽の下に出てこれなくなってしまうから。

じゃぁ、自分が助かるために亮司を利用しただけなのか？と言えば、そうじゃないとは思う。
自分への今後の献身を除いても、やっぱり雪穂にとって亮司は一番大切な相手なんじゃないかっていうのは漠然と感じるんですけどね。
だからこそ７年間、駅に降りることのない急行電車の車窓から毎日ホームで立ち続ける亮司を見つめ続けていたし、どんなに辛いことがあっても亮司に助けを求めていかなかったんだと思います。
うーん、考え出すとキリがないです。。

しかし、今回の第３話、視聴率11.0%ってどういうこと！？
「時効警察」（第２話：12.1％）にも負けてるって絶対納得いかないんだけど。
確かに万民向けのドラマじゃないけど、もっとみんな見て！！