
先日ハリウッド版『Shall we Dance?』を見てきたので、そのままの勢いでオリジナル版『Shall we ダンス?』のDVD初回限定版2枚組を買ってきてしまいました。(税込4,935円のところ某家電量販店で20%Off、かつポイント利用で3300円で買ってきました。
監督は「周防正行」、主演は「役所広司」「草刈民代」、脇を固めるのは「竹中直人」「渡辺えり子」「徳井優」「田口浩正」「草村礼子」「原日出子」「柄本明」などなど。
前回おそらくレンタルビデオで見たのではないかと思うんですがあまりよく覚えておりません。1996年頃は一番邦画を毛嫌いしていた頃のはずなので劇場では見ていないと思います。(たしか横浜市瀬谷区にいた頃だと思うんですが・・・)
都内の会社に勤める『杉山正平(役所広司)』は郊外に家も買い妻と一人娘と三人幸せな毎日を過ごしていた。ある日帰りの電車の車窓からダンス教室の窓辺に佇む人影を見つけた。憂いのある表情で外を見つめる美しい女性に『杉山』は惹かれていた。
決心をした『杉山』はダンス教室に通うことになる。最初は教師である『岸川舞(草刈民代)』に近づきたいがための行動だったが、少しずつ社交ダンスの魅力に目覚めていく。
『杉山』の帰りが不規則になったことを怪しんだ彼の妻『昌子(原日出子)』は探偵『三輪徹(柄本明)』に浮気の素行調査を依頼するが・・・
今回見直してみて、ハリウッドリメイク版と比べると総合面での完成度の違いに改めて気づかされました。
この作品の影の主役は「草村礼子」演じる『たま子先生』です。「役所広司」演じる『杉山』に行動のきっかけを与えているのは全て彼女です。『たま子先生』を中心に見てみるとまた解釈も違うかもしれません。上品でいつ見ても笑顔であり、でも時には厳しく・・・ダンスの本質を理解している彼女だからこその言葉なのでしょう。全てを知っている妖精のようにも見えてきます。
それにしても「役所広司」はうまいです。完璧に『杉山』という一人の男性を作り上げています。小市民的な何気ない仕草が計算された演技であることに驚き、かつ演技に見えないことに感嘆せざるを得ません。
映画での演技はこの作品が初めてという『草刈民代』。中盤までの、過去の経験から周囲に心を閉ざす翳のある表情と、何かが吹っ切れたときの終盤の笑顔に心惹かれずにはいられません。彼女も一人の女性を作り上げていました。(本人と違いすぎる・・・) ラストの台詞「Shall we Dance?」は何度聞いてもジーンと来てしまいます。
「竹中直人」には言うことがありません。ずっとそのままでいてください。(照れ屋で人前では自分を出せないシャイな男。もしかしたらどの役柄よりも本人に近いかも・・・)
BGMが効果的に使われていると感じました。物語前半日常を描いているときにはほとんどBGMが掛けられていません。社交ダンスという非日常にかかわったとき初めてBGMがかかります。生きがいを見つけた『杉山』の心理状態を現しています。
エンディングにかけての大貫妙子の『Shall we Dance?』いいですね。映画の雰囲気にもあっていてステップが取りたくなってしまいます。
特典映像に各出演者のインタビューが収録されておりますが、『草刈民代』さんは噂通りの方でした。映画の『舞』さんとは違い、さっぱりした男っぽい性格だということは聞いておりましたが、インタビューではっきり分かりました。出演者のインタビューの中では一番笑えたかもしれません。
評価 星 いつつ
P.S.1
清水美砂さんが思いもかけないところで出演されております。(それも2分ぐらい)私はクレジットを見るまで全然気づきませんでした。これから見られる方は是非探してみてください。
P.S.2
やはりハリウッド版リメイクを見てからオリジナルのほうが見たほうが楽しめると思います。
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前回おそらくレンタルビデオで見たのではないかと思うんですがあまりよく覚えておりません。1996年頃は一番邦画を毛嫌いしていた頃のはずなので劇場では見ていないと思います。(たしか横浜市瀬谷区にいた頃だと思うんですが・・・)
都内の会社に勤める『杉山正平(役所広司)』は郊外に家も買い妻と一人娘と三人幸せな毎日を過ごしていた。ある日帰りの電車の車窓からダンス教室の窓辺に佇む人影を見つけた。憂いのある表情で外を見つめる美しい女性に『杉山』は惹かれていた。
決心をした『杉山』はダンス教室に通うことになる。最初は教師である『岸川舞(草刈民代)』に近づきたいがための行動だったが、少しずつ社交ダンスの魅力に目覚めていく。
『杉山』の帰りが不規則になったことを怪しんだ彼の妻『昌子(原日出子)』は探偵『三輪徹(柄本明)』に浮気の素行調査を依頼するが・・・
今回見直してみて、ハリウッドリメイク版と比べると総合面での完成度の違いに改めて気づかされました。
この作品の影の主役は「草村礼子」演じる『たま子先生』です。「役所広司」演じる『杉山』に行動のきっかけを与えているのは全て彼女です。『たま子先生』を中心に見てみるとまた解釈も違うかもしれません。上品でいつ見ても笑顔であり、でも時には厳しく・・・ダンスの本質を理解している彼女だからこその言葉なのでしょう。全てを知っている妖精のようにも見えてきます。
それにしても「役所広司」はうまいです。完璧に『杉山』という一人の男性を作り上げています。小市民的な何気ない仕草が計算された演技であることに驚き、かつ演技に見えないことに感嘆せざるを得ません。
映画での演技はこの作品が初めてという『草刈民代』。中盤までの、過去の経験から周囲に心を閉ざす翳のある表情と、何かが吹っ切れたときの終盤の笑顔に心惹かれずにはいられません。彼女も一人の女性を作り上げていました。(本人と違いすぎる・・・) ラストの台詞「Shall we Dance?」は何度聞いてもジーンと来てしまいます。
「竹中直人」には言うことがありません。ずっとそのままでいてください。(照れ屋で人前では自分を出せないシャイな男。もしかしたらどの役柄よりも本人に近いかも・・・)
BGMが効果的に使われていると感じました。物語前半日常を描いているときにはほとんどBGMが掛けられていません。社交ダンスという非日常にかかわったとき初めてBGMがかかります。生きがいを見つけた『杉山』の心理状態を現しています。
エンディングにかけての大貫妙子の『Shall we Dance?』いいですね。映画の雰囲気にもあっていてステップが取りたくなってしまいます。
特典映像に各出演者のインタビューが収録されておりますが、『草刈民代』さんは噂通りの方でした。映画の『舞』さんとは違い、さっぱりした男っぽい性格だということは聞いておりましたが、インタビューではっきり分かりました。出演者のインタビューの中では一番笑えたかもしれません。
評価 星 いつつ
P.S.1
清水美砂さんが思いもかけないところで出演されております。(それも2分ぐらい)私はクレジットを見るまで全然気づきませんでした。これから見られる方は是非探してみてください。
P.S.2
やはりハリウッド版リメイクを見てからオリジナルのほうが見たほうが楽しめると思います。

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文庫本を愛して頂いているみなさまにすこしでも「文庫OFF」を知って頂ければと思い始めた試みでしたが、私どもの配慮がかけておりました。
「文庫OFF」は、本を愛するみなさまに「インターネットを使って、安くて良質な本が読める」環境を提供し、日本の活字文化の興隆に貢献できるよう、これからも一生懸命に努めて参ります。
このブログは、本日をもって閉鎖させて頂きます。
この度は、多大なご迷惑をおかけしましたこと、重ね重ね、深くお詫び申し上げます。
ピンポイントでグサッとくる一言が多くて
子供が背中向けてパソコンしてたくせに
ゲラゲラ笑っていました。
関西人のツボにはまるセリフだったようです。
9年くらい前ですよね、そのときの印象をどれくらい
覚えていたか。意外に残ってました。
それでもラストの赤いドレスと竹中直人や渡辺えり子の怪演(!)のインパクトのほうが
強かったはずなのに今回は庭で夫婦がぎこちなく
踊るシーンでうるうるしてしまいました。
前は泣かなかったんですが。
映画にもよりますが、見た回数、自分の心理、
あとこうやってブログでいろんな角度から見た感想で
視点が変わったとき、どこで感動するか
どう感じたか変わるもんなんですね。
そして、オリジナルのよさを痛感しました。
たま子先生、いいですよね~~!
オリジナルのこのたま子先生が暖かくて、好きです。
ハリウッド版ではちょっと違いましたね。
脇役もやっぱり良くて、リメイク版はオリジナルのいい所を取っていったなあと思いました。