ファボーレTOHOで映画のハシゴをしてまいりました。「ヴィレッジ」と「エレファント」でございます。
まずは「ヴィレッジ」から
出演は「グラディエーター」の「ホアキン・フェニックス」、本作がハリウッド本格デビューの「ブライス・ダラス・ハワード」、「エイリアン」シリーズの「シガニー・ウィーバー」、「戦場のピアニスト」の「エイドリアン・ブロディ」
はっきり云ってレビューしにくい作品です。終盤のどんでん返しの為、下手に書くとすぐネタ晴らしになっちゃうし、でも本質に迫るには触れざるを得ないし・・・でも頑張って書いてみます。
若い娘が恋をして破れ、また恋をして結婚式を挙げる。村中が総出でそれをお祝いする。そんなのどかで幸せな村が作品の舞台です。村には年長者と呼ばれる村を束ねる人たちがいます。(長老と表現した方が判りやすいでしょうか) 年長者達は長年村を守ってきました。
年長者が作り上げようとしていた村は東洋的な表現になりますが、桃源郷だと思います。(ユートピアと同義語ですが、桃源郷には時が存在しない、という意味も含まれます)そして桃源郷たる村と町との間には『森』があり、そこには『語られざるべき者』が住んでいると伝えられ、村人は『語られざるべき者』との間に暗黙の協定を結んでいました。森の境目を境界にしてお互いその領域を犯さない、という協定を。ある日協定は破られます。「アイヴィー」(ブライス・ダラス・ハワード)の想い人である「ルシアス」(ホアキン・フェニックス)が僅かですが、森に入ってしまったのです。「アイヴィー」の姉の結婚式当日、村の各家に警告がなされ・・・
この作品の根底に流れているのは、悲しみの連鎖です。年長者達はそれを断ち切るために村に来たはずなのですが、新たな連鎖を生む結果となってしまいました。人々が生きることにおいて宿命づいているのでしょう。死を避けることは出来ないのですから。
冒頭の村人たちの食事のシーン、ここで伏線が既に張られていたんですね。正体のわからぬ『語られざるべき者』を、本来子供たちは恐がるはずです。しかし彼は恐がりません。勿論正体を知っているからです。そしてラスト『語られざるべき者』の死。年長者達の言葉が忘れられません。「まだこの村をのこしていくのであれば、・・・」
その時『語られざるべき者』は死を超越した存在となっていました。
観終わったあとでもう一度冒頭のシーンを思い浮かべてください。子供を亡くした一人の年長者の悲しみが一層深く理解できます。桃源郷であるがゆえに救えなかった子供に対しての悲しみが・・・
評価 星 さんてん ご
P.S.
きっと本当の『語られざるべき者』とは現代社会なんでしょうね。
公式サイト
・ヴィレッジ@映画生活
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出演は「グラディエーター」の「ホアキン・フェニックス」、本作がハリウッド本格デビューの「ブライス・ダラス・ハワード」、「エイリアン」シリーズの「シガニー・ウィーバー」、「戦場のピアニスト」の「エイドリアン・ブロディ」
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若い娘が恋をして破れ、また恋をして結婚式を挙げる。村中が総出でそれをお祝いする。そんなのどかで幸せな村が作品の舞台です。村には年長者と呼ばれる村を束ねる人たちがいます。(長老と表現した方が判りやすいでしょうか) 年長者達は長年村を守ってきました。
年長者が作り上げようとしていた村は東洋的な表現になりますが、桃源郷だと思います。(ユートピアと同義語ですが、桃源郷には時が存在しない、という意味も含まれます)そして桃源郷たる村と町との間には『森』があり、そこには『語られざるべき者』が住んでいると伝えられ、村人は『語られざるべき者』との間に暗黙の協定を結んでいました。森の境目を境界にしてお互いその領域を犯さない、という協定を。ある日協定は破られます。「アイヴィー」(ブライス・ダラス・ハワード)の想い人である「ルシアス」(ホアキン・フェニックス)が僅かですが、森に入ってしまったのです。「アイヴィー」の姉の結婚式当日、村の各家に警告がなされ・・・
この作品の根底に流れているのは、悲しみの連鎖です。年長者達はそれを断ち切るために村に来たはずなのですが、新たな連鎖を生む結果となってしまいました。人々が生きることにおいて宿命づいているのでしょう。死を避けることは出来ないのですから。
冒頭の村人たちの食事のシーン、ここで伏線が既に張られていたんですね。正体のわからぬ『語られざるべき者』を、本来子供たちは恐がるはずです。しかし彼は恐がりません。勿論正体を知っているからです。そしてラスト『語られざるべき者』の死。年長者達の言葉が忘れられません。「まだこの村をのこしていくのであれば、・・・」
その時『語られざるべき者』は死を超越した存在となっていました。
観終わったあとでもう一度冒頭のシーンを思い浮かべてください。子供を亡くした一人の年長者の悲しみが一層深く理解できます。桃源郷であるがゆえに救えなかった子供に対しての悲しみが・・・
評価 星 さんてん ご
P.S.
きっと本当の『語られざるべき者』とは現代社会なんでしょうね。
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ほんとネタバレしないように、感想を書くのは
難しい作品でした(^^;)
そろそろOKかな?とか思ったり。
自分としてはシックスセンスに比べるとオチは
まったく物足りない感じでしたね・・・。
ただ盲目の少女の森の中の全力疾走のシーンは
間 寛 平のつえを持ったおばちゃんを彷彿させる
ど迫力でした。
人間の信仰心とか思い込みって単純だけど
怖いですね。逆にそれを操ると楽しいかも。
でも、それをやると
あの青年みたいに天罰がくだるかもね。
期待していた割には★ひとつ。
観ててつかれました。TV宣伝うますぎ★★★
スリラーがすらりーになってます。
ぁぅぁぅ。キニシナイで下さい・・
なるほど、最初のシーンで彼が思いっきり笑ってたのは
真実を知っていたからってことだったのね。
私は宣伝、逆効果だと思いましたが。。。
是非来てください。。。。(笑)
僕はホラーが好きなので見に行きましたが、
ちょっと路線が違っていました。
でも、サスペンス風で情熱的で満足でしたね。
前作より格段に良いと感じました。
自分のブログは古いホラー趣味、
時にはディープなブログですが
そちらの世界が見たい時は
参考にしていただければ、ありがたいです。
それでは、また。
「ゲ~~~~~~~~~~」と思いましたが、
TVで放映したら絶対見ます。
最初からジックリと^O^;;;
ヴィレッジは、また観てもいいなと思える映画でした
>冒頭の村人たちの食事のシーン
は気が回らなかったなぁ、それにしても良い感想です
最初の食事のシーン、思い返せば「そっかぁ」という感じですね。
「ルシアス」にちょっとドキッとしてしまいました(笑)
全ての伏線が、ただ、オチのためにある気がして、
でも、もう一度見ると色々見方は変わるかもしれません。。。
機会があれば見てみようと思います。
私は、もう1回見てみたいですね。
根底は、やっぱり愛の物語だと思ってます。
素敵な映画でした。