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看護業務に何かと役立つ物理学

2020-12-21 09:10:55 | 日記
看護師に必要な看護学は、学際的な学問です。簡単に言ってしまえば、様々な学問の分野の様々な要素が入り混じったものであると言われています。
広い視点で見れば看護師として病院の運営に関わるためには何が必要なのかといったことなども含まれるのですが、現場の看護師としては、今まさに患者様と接する時に、どのような知識があれば良いのかは気になるのではないでしょうか。

物理学の分野から見た時、例えばドレーン管の仕組みなんかのことを考えた時、平行して気体や液体の特性についての知識があれば頭に入ってきやすいでしょう。
また、一番イメージしやすいのは力学ですね。例えば寝返りをうつことのできない入院患者の看護を担当した時、どのようにすればより効率的に体位を変えてあげることができるのか、立ち上がる時などはどうすれば患者様が倒れにくいかなどに当然配慮しなければなりません。
そうした時に、少なくともボディメカニクスについての知識は必要であり、この知識は基本的な物理学の考え方を土壌としています。このように、実は看護師にとって物理学はごく身近かつ有益な学問なのです。

また、多くの人が看護師に必要な物理学は静力学だけで良いと考えがちですが、所属する診療科が違えば当然それだけでは済まないでしょう。例えば放射線科に配属された場合、放射線に対する理解をより深めなければなりません。
レントゲンだけでなくCTやMRI、それ以外にも数多くの放射性医薬品について基本的な知識を身につける時、物理学の基礎的な知識がおおいに役立つのは言うまでもありませんね。
直接看護に関連のある分野であれば、各種の研修などで身につけることができます。例えば放射線医学総合研究所では、放射線看護について5日もの期間を使って研修を行っています。

このように、看護師にとって物理学は単に役立つ雑学ではなく、実際に看護業務においても大きな助けとなる学問であることがわかるのではないでしょうか。