蓮の日記という名の駄文

享楽的に生きる蓮が思いつくまま,日々のこと書き連ねます。

ありがとう

2009-04-19 03:07:35 | 日々のこと徒然なるままに
沢山お礼が言いたかったけれど、なにも言葉にならない。
ただ、言えたのは一言だけ。
「いままでありがとう」

『君だけは理解していてくれたから。きっとかわいい花嫁さんになるだろうね』
と言った彼の顔が少し歪んだ。

すべてを理解していたとは思わない。自然であったとも思わない。ただ私たち以外の人には全く理解できない関係が私たちの間にあったことは間違いない。
そして誰に理解してほしいとも、思わない。

彼が去り、時間が止まったまま何不自由なかった私たちだけの城は、私たちの涙でゆっくりと溶けだした。
外の世界と同じ時間を刻むようになって、自由になった私たちはこれからどこへいくのか。

ただ、ほかの誰のためでもなく、私たちはそれぞれの幸せのために別れを選んだだけ。
みんなが幸せになれるように。


歪な家族は、透明で小さな結晶となった。
彼のことは一生忘れない。

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