天気もよく気持ちよい幸せなひととき、身体はギシギシ痛み眠くてしようがないけど、こんなに開放的な気分になるのはなぜだろう。ランニングの持つ自己開放の魅力か。
小千谷の街中をのんびり進み、0時過ぎに和田さんのお宅に到着。もう完全に仮眠所であり、食べるのはそこそこにして仮眠所がいっぱいなので途中から一緒になったS藤さんも加わりダンボールを分けて横になる。しかし、毛布もなく寒さに我慢できず2時間ほどで出発する。
長岡から三条と入り、新潟目指して車だらけの大きな幹線道路を朦朧としながら進む。
そして、とうとうA部さんがどうしても眠くて少しだけ横になるとバス停に入り込んでしまう。
後から、途中で知り合った、川の道はもちろん本州縦断もやってる超ベテランランナーのN村さんが来るので、一緒に来れば必ず完走できると話してS藤さんと一緒に先に行くことにした。
S藤さんもハーフだがここまでほぼ寝ていないらしく気持ちだけで付いてきている。足は浮腫んでおりなるべく早めにアイシングしたほうが良いはず。コンビニでも氷で冷やすと少し楽になるらしくペースを上げても付いてくる。長い国道をいい加減飽きる頃に新潟に入り、もう歩きでも大丈夫な距離まで進んだ。
S藤さんも少し休んで無理せずゆっくりゴールを目指したいというので、川の道岬までペースを落とさず一人まさしくマイペースで走る。川の道岬でゆっくりと夕日に染まる日本海を待つつもりで早めに川の道岬に到着したが少し前から雲に覆われてしまった。途中、何度か一緒になったS木さんと岬で寛いでいたが日本海の日没は見れそうにないのでゴール目指して最後の力を振り絞った。休まず足を出し呼吸を整えて走る、次第にペースがあがり最後は全力疾走でランニングハイ状態。
こんなに疲れているのに余裕がある、キロ5分近いスピードまで上げても苦しくなく、不思議な感覚のままゴール!
2014年の足裏ボロボロ豆だらけの雨で始まり雨で終わったゴールとは大違い、最後まで元気いっぱいで楽しんだ川の道でした。