手に取ったのはこれ。
地域おこし協力隊 日本を元気にする60人の挑戦 単行本(ソフトカバー) 2015年9月1日初版、2015年12月30日第3刷
椎川忍 (著), 小田切徳美 (著), 平井太郎 (著), 地域活性化センター (著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%97%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E5%85%83%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B60%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6-%E6%A4%8E%E5%B7%9D%E5%BF%8D/dp/4761513527/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1549546098&sr=8-2&keywords=%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%97%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A%E3%80%80%E6%9C%ACより
新しくできた図書館に行って、
30分で15冊ほど選んで借りてきた。
スパイシーカレーの作り方、初めての磯釣り、って本に加え、
地域再生、街づくり、NPO論などなど
借りた後ながら、amazonのコメント読むに、
成功例の羅列との事。
地域おこし協力隊のパンフレットみたいな感覚で読めばいいのだなと思う。
「おわりに」を読むに、
2014年に、安倍首相が、3年以内に今の千人から3千人にするよう、総務大臣に指示して、
そこから加速しつつある、
みたいなことが書いてある。
2017年度で確か5千人くらい。
一気に伸びたもんだ
同じ研究室の人が、博士課程に進んで
この制度で働く人を研究対象にしているらしい
へええ
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真ん中あたり、とある章を読んでみたら
教科書みたいだった。
☆まず現地を知ること
1)全対象へ、聞き取り調査
コミュニケーションをとるきっかけにも
2)地域との協働
一緒に汗を流しながら、少しずつ信頼を得る
-<以上まとめ>-
でも、教科書を馬鹿にせず、実際にやってみる
でも、教科書を絶対的正とせず、疑ってみる
そういう素直さが必要という。基本は、ここからなのだと思う
こういうことを地方で試行錯誤しながら、そこからいろんなナレッジが生まれているとしたら、、いいね
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P94~ 北海道で活動していた工藤さんの章より
「協力隊の日常的な仕事は、病院や買い物への送迎、屋根の雪下ろしや自宅廻りでの軽作業(薪割り、農作業等)をしながら高齢者住宅を定期的に訪れる見守り活動を行うことだ。その中で、各自がそれまでに培った技術や経験を活かし、長く住んでいると気づくことが難しい、このまちに眠っている宝を見つけ出し、その宝を磨き輝かせ(後略)」
なるほど。
高齢化する中で、市役所の人では足りない仕事を行い、
本人のモチベーション向上のためにも、やりたいこともできる。
まだ2例しか読んでないけど
ふと思う。
地域おこし協力隊って、
大学を出た人の、地域暮らし免罪符なのかも。
実家が田舎(この場合、地域に中学ないし高校までしかないところ)で、高校・大学で外に出てしまうと、
親が社長とか地主とか、婿養子で嫁の実家の家業を継ぐ以外で、、、
戻るのは難しいのではないか?
(子をなした女性が実家に戻るのはOKだけど、結婚歴もなく戻ると、少し風当たりが強い気がする。私だけかもだけど)
「錦を飾る」ってことばに顕著ながら、
高等教育受けたなら、、大企業入って、結婚して、子をなして、家を建てる、
という絵に描いた成功を歩む以外は認めない雰囲気がある気がする。
しかしねえ、
そういうことばかりでもない中で。
地方移住した人のブログや本を読むと、
地方の閉鎖性に苦労したって話が多い
でも、地域おこし協力隊だと、
総務省の補助金ながら、
地方の市役所とかが雇用して、非正規とはいえ、市の関係者として活動出来て
地域の人も「市役所の人の紹介」だと信用もできる
20代とか30代とか40代とか、「働き盛り」と言われる年齢で、
都会にいたのに、、そこを離れ、地方に移住したとして、、、
「地域おこしに興味がある」というミッションが免罪符になる
何も怖くない
挑戦者、疲れて逃げてきたとしてもある意味「金の卵」。
サポート次第で、どうとでも化けるかも!!?
そうだ、そううなんだ。
考えれば考えるほど、
都会に出てしまったけど、都会の空気が合わない人を、地方に戻すという意味で、
よくできた制度だと思う
最高3年という有期雇用であるのも、本人・地域の双方にちょうどいいだろうし
デンマークに住んでた時、
数千人の都市(町?)がたくさんあって、人口が分散してて、、、
ゆったりしてて、いいなあと思った。
ああいう生活が実現できるなら
なんてすばらしいだろう
(一方で、コンパクトシティの大雪差も思うのだけど)
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追記
他の章も読んでみた。
・林業をしたかった青年
⇒「林業振興活動」での募集に応募。消防団に入り、林業で起業したいと自己紹介⇒地元の林業の会社社長に誘われ林業を学び、起業準備中
なるほど。。
本人に意図があって、うまく制度を活用。そのうえで努力してる
win*win*winの素晴らしいパターン!!
・20代で彼女の地元の協力隊になり、地域で結婚式
⇒彼女の地元に惹かれ、協力隊になり、まずは義父と関係構築。
結婚式は、その地域で。最近、葬儀ばかりだけだったのでひどく嬉しいと、地域の高齢者に喜ばれた
(3年いて、もちろんほかのこともしたんだろうけど、、このことのみ紹介されてた)
なるほど。。
地方に若者を、という意図にのっとっていて、これも成功例なんだろうな。
結婚式をして喜んでもらえる。
税金が投入されてると思うと、何なんだろうか、と考えてしまう。
いや、しかし、若者が地域で結婚し子をなそうとする。それこそ地域活性、、これぞ政策
これも成功例なんだと神妙に思う。
マクロ視点で、「子をなし、地元愛をもつ人材の育成」。これぞ、政府・行政にとっての成功例なのかも
そして、もう1つの気がかりポイント。
3年の期限を経てどうなったのか?
多くが、活動中に関わってたところに就職してる(まだランダムに7例しか読んでないけど)。
結婚した、とか子ができた、という内容もちらほら。
理屈でいえば、カンペキ。
かつ3年働いての様子を見て、就職なり結婚なりしてて、
ある意味、紹介予定派遣なのではと思う
!!?
そうか、紹介予定派遣だ。理念として素晴らしい
国に余力がある間に、ぜひぜひ、と思う。