フィレンツェからカレンツァーノのホテルまで13km。多分このホテルだったと思うが、あきる野市から参加されたご夫婦の部屋が水浸しだと報告された。大きなホテルなのだがチェックアウトした後メンテナンスしてないのだろうか?半日以上は余裕があったはずなのに。修理も出来ないしあいている部屋もないとの事。なんというホテル側の態度でしょう。そこで添乗員の安藤さんの出番。「私はどこででも寝られますので、交代します。今回の旅行は部屋はスタンダードだったがホテルはきれいなホテルなのに、いまいち行き届いてない。
翌朝は無事ベネチアに出発。260km。
広いトウモロコシ畑は枯れている。 ブドウ畑は緑に茂っている。思ったよりブドウ畑ばかりではない。ベニスへ。
貸切の船でベニスへ。 人気のベニスはどこよりも人でにぎわっていた。 路地は水路。
観光用のゴンドラ、私たちも申し込んでおいたので、後で1時間の観光をする。この店で昼食はイカ墨パスタ。日本のイタリアンの味と同じで、とてもおいしかった。忘れず歯ブラシを持っていたご婦人も多かった。
ポメツィアから320km。高速道路をひたすら走る。所々に町の集落が見えテ、教会が建っている。BS4cの「小さな村の物語 イタリア」で出てくるような山の上の町にも教会は目立つ。イタリア北の方は糸杉が多くそびえている。日本では見かけられない。高速道路や街路樹では夾竹桃の樹がたくさん植わっている。手入れが簡単でいろいろな花が咲き、根は毒があると聞いたが、丈夫なのかもしれない。我が家の庭にはないが日本でもよく見かける。
歴史地区の観光最初は、ミケランジェロ広場。高台にありフィレンツェの町が一望に見渡せる。
サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂。クーポラがくっきり。いかに大きいか!ミケランジェロの「ダビデ像」はレプリカ。
街の中は大聖堂、美術館、宮殿が複数建っている。店もおしゃれな店も多くウインドーショッピングは楽しい。
午前中のアルベロベッロを9時30分に出発。役80km東側に向かいマテーラへ。
11時マテーラに到着、洞窟住宅群「サッシ」を観光。
トルコのカッパドキアと同じ岩山をくり貫いて作った住宅。ハリウッド俳優、メル・ギブソンが監督した2004年の作品「パッション」のロケ地になったそうだ。その作品は観たがキリストの時代の作品でなるほどと思だした。
見渡す限り岩石の住宅。遠くの山にも洞窟の穴がいくつも見られた。この地でも世界遺産に住む人たちもいる。どんなものなのか?車は通れる道路はあるが、石畳の坂ばかりの町だ。もちろん13世紀古い教会プーリア・ロマネスク様式の教会も建っている。現代の建物に商店街の町並みもある。絵にしても面白い乾いた感じの町並みだった。
高台のレストランでビーフ料理の昼食。団体だったので、屋内で食べたが、テラスもあり眺めは最高だった。残念! フィレンツェへ向かうため13時出発.490km長時間のバスの旅。 イタリアはどこへ行っても干ばつで枯れた畑が目立つ。この辺までは刈り取った後だったが、広大なとうもろこし畑はそのまま放置してあった。水不足なので洗車の禁止令が出たそうだ。自然現象はなすすべがない。
その前に2日目、ローマのメトロでのトラブルを報告。
ツアーメンバーiさんのご夫婦は、ある駅から集合場所に近いテルミネ駅間で、地下鉄の乗ったとき一緒に乗り込んだ妊婦が、見送りの人に手を振ってとゼスチャーをしたので、意味がわからないまま手を挙げると、妊婦はIさんのバッグの中をごそごそして、財布を盗もうとされたそうだ。変だと思って拒絶して払いのけたので、もめることなく盗られる事なく、次の駅で降りたときいた。日本だったら警察に突き出されるでしょうに、平気な顔して過ぎ去るとは日常茶飯事なのかしら?
そして3日目のホテル到着時。Sさんの奥様はバスからスーツケースを取り出すとき出てこなかったのだ。ご主人のほうはあったのだが、同じケースが行方不明?ローマで出発するとき、同じバスが並んでいて、添乗員さんは青いポロシャツの運転手さんのほうですと言ったので、私たちは夫と二人で運んだのだが、Sさんご夫婦は別々に運んだらしい。結局行方不明のまま旅をすることになり、ご主人のシャツを借りたり、乗り物酔いの薬がすぐ手に入らず、私の夫のために用意していたのを分けてあげて何とかすごすことが出来たようだった。最終日の頃奥様はおっしゃっていたが、いつも念を押して着替えなどは大目に持っていくのが習慣だが、シンプルな荷物でも過ごせる事がよくわかったと。私も海外旅行に限らず荷物が多くなってしまうのだが、考えて見よう。
さて5日目はアルベロベッロへナポリから315km昨夜のうち到着した。西側からアドレア海側の世界遺産トゥルッリの家並みのホテルに宿泊した。観ておきたかったトゥルッリ。この観光が含まれていたので参加した人が多かった。 日本で言えば白川郷のようだと話をしていたのだが、姉妹都市になっているとの事。古い日本家屋と西洋の違いはあるが個性的な家の集まりは、おとぎの世界に来たような、ほっとした気持ちになれる空間だった。町並みも家も道路も美しくいつまでも居たい空間だった。
個人経営のホテルのトイレの窓から。 ガイド付きで街中を散策 。 すべての家が トゥルッリだけではない。
もちろん住民もいる。2.5平米1000万円以上で買うことも出来るそうだ。お金持ちの別邸として買う人が多いと言う。壁は石灰を使い1年に一度塗り替える。とんがり屋根ひとつに一部屋のつくりでドアはないそうだ。屋根の職人は4,5人しか残ってなく今後の心配はあるとのことだった。
部屋をオープンにして見せてくれている住民もいた。15ユーロを50ユーロと聞き間違えて、高い!と言ったら12ユーロにしてくれた。石で出来た手作り置物。
アマルフィではエメラルドの洞窟を観光した。色は本当にエメラルドかも入れないが、狭い鍾乳洞の中に入ると太陽の光が反射して見えるだけのこと。そんなものだとわかった。
アマルフィから75kmナポリに向かい船でカプリ島へわたり、それから専用の船で今度は青の洞窟手前まで行き、洞窟へは4人に分かれてボートで入った。
確かにエメラルド色 ナポリから、日本で言えば知床半島の先端の下間で行き洞窟があるという感じ
がした。
モーターボートもラッシュなら、ブートも順番待ちの状態。よく観たら、バスで上からも来た観光客がいた。待つこと30分は少々の波に揺られて炎天下で。トラブルもなくみんな我慢の一途で待っていた。確かに青くひかり神秘的だった。波の具合で出入りが難しく、中にはびっしょり会い水を浴びてしまった人もいたが、スリルがあって面白かった。この時期は比較的うまく観光できるが、待っていてもタイミングが合わず洞窟に入れないで終了になることもあると聞いた。暑くて体力がいったがすべて予定通りに行った。
ローマからナポリ方面へ向かって290kmアマルフィへ。映画のロケ地として多く使わたり、TVの旅番組でも取り上げられている、断崖絶壁に建っている建物と美しい海岸。楽しみにしていた。
ところが、途中バスの中で夫が、2泊したローマのホテルのクローゼットに、ジーパンと買ったばかりのお気に入りのズボンを忘れてきたと気がついた。すぐ添乗員の安藤さんに知らせて対応してもらった。しばらくして置き忘れたものは見つかったが、それを手元に届けるには、トラピックスの支店員がホテルにそれを取りに行って日本まで送ることになると、30000円かかると言われた。日本のように宅急便がない事と、ホテル側では一切対応しない(見つかったのはよい方)で、送るとしても日本に送ることになるとの事。綿のパンツにしては30000円弱したお気に入りのものだったが、買うほうが安いと納得。破棄してもらった。
あきらめは付いたが現在はいている短パンしかなく、まだ初日なのでまず店があったら買う事にした。アマルフィの繁華街にはみやげ物の店を含め、さまざまな店が連なっていた。幸いここでは自由散策だったので他のメンバーには迷惑はかけなかったが、長い専門用語は英語であれわからないので、急いで安藤さんを呼んで対応してもらった。2件目の店でぴったりのものが見つかり、5分ですそ上げが出来ると言うので買うことに決まった。5分と言っても若いお嬢さんが、2着4本のすそ上げは見ていて私には焦りがあった。私も出来るので手伝うと言ったが信用しない。でもさせてもらうとOKがもらえた。なにしろあの坂道がいっぱいの素敵な路地を、歩いてたくさん観てみたいという憧れがあったアマルフィなので、長くはない自由時間を無駄にしたくなかったのだ。 夫にとってはこれで一安心。一緒に大聖堂の前で写真をとってもらい散策した。添乗員さんには本当にご迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
らせん状に山の上まで続く狭い道路を40人乗りの小型のバスに乗り換え、運転手も現場に慣れた人に代わって上っていく。日本のように駐車場はどこにもないらしく、誇りだらけの乗用車が狭い道路の片側に縦列駐車しているのが続くので、対向車が来ると立ち往生してしまう。海側は断崖絶壁。バスが落ちたら下の家は壊れてしまうような状態。うまくすり抜けたときはみんな思わず拍手を送ったほどだった。
ナポリに向かってのビルの上は住宅になっている。こんな車の止め方?
海の色は素晴らしく白い家と緑の眺望は、ローマの乾いた石の遺跡群とは違って、ほっとする空間だった。もちろんレモンや葡萄を作っている農家の人たちも住んでいるが、あんなところには住みたくないねとは、私たちの意見だった。
朝8時から出発の午前中の観光は、昼食サルティンボッカを食べて終了。実はローマのイタリアンは誰もおいしいと感じなかったようだ。味は塩味だけで薄くてテーブルコショーもタバスコも塩も置いてない。ピザは焼き立てでもチーズ、ピザソースも少なめで、ナポリともにおいしいと思ったことはなかった。
感心したのは、ディスプレーはさすがセンスがいい。高級店でもないのにリストランテ、ファッションの店ともおしゃれ!と思った。
最後に定番の免税店三越百貨店に案内されて、トイレを済ませ一応物見中、後ろのほうから声をかけられた・・・・?驚いた事に、春まで長く一緒にチームで働いていた、隣町に住む稲見さんではないですか!私たちより一日前に出発した、別会社のツアーに家族5人で来たの!と。ゆっくり話は出来なかったが、仕事をやめてから家の近くまで行っても会った事がなかったのに、こんなところで会うなんて感激してしまった。帰国後、写真鑑賞会をして旅の話題を交換し合った。
稲見さんご家族はローマ、ナポリ、フィレンツェとパリ、モンサンミッシェルのツアーを楽しんだと言っていた。
午後の自由時間は14時30分から、集合の6時45分まで。オプションでローマ散歩道と言うのがあったが、私たちは自分たちで同じコースを散策して見た。散策と言っても歩いて歩いて歩き回ることになった。スペイン広場からスタートして街の商店街を通り抜けてパンテオンまで行って、ナボーナ広場へ。
「真実の口」は本物は写真撮影のため30分は並ぶと言う前情報だったが、三越にレプリカがあったのでそれで済ませた。本物がある教会の前は予想通りずらっと並んでいたので、パスすることにした。最後は午前中車窓だけだった、コロッセオを見学したいと言う夫のために、歩き疲れていたが入場して見ることにした。
イタリアの松の木は下を切り落としてすっきりさせている。面白い切り方だと思ったが、夫はすっきりしていいなあ!ですって。
ルイヴィトンのショーウインドウには新作の宣伝で、前衛画家の草間弥生の作品が展示されていた。その前は村上隆だったが、赤や黄色の水玉模様のバッグは奇抜!
**今日のハプニング。夕方の集合は三越近くのバス停車場だったのだが、テルミネ駅からタクシーに乗った。地下鉄に乗ってみたかったのだが疲れきっていたで一気に行きたかった。タクシーの運転手は25?と提示してきたので、高いと思ったがOKしていってもらった。降りるとき20?札と5?札を夫が出したのだが、スーとうまく20?札を5?札にすり替え、これだけしかもらってないと言ってきた!夫は強く日本語で今出しただろう!と言い返したのでOK,OKとドアを開けてくれたのだが、ツアーのみんなに報告するとその距離だと9?ほどの距離だよねと言われた。
使いそうなイタリア語のメモは添乗員さんからもらっていたが、とっさには出ない。道を聞くにも所々で見かけるおまわりさんに英語の単語だけで自由行動はクリア出来たが、はっきり断る事と、お金のやり取りは確認しながら渡したほうがいいと勉強したことだった。