若僧ひとりごと

禅やら読書やら研究やら

『勝者の呼吸法』

2017-10-04 21:42:00 | 日記
久しぶりの投稿です。
『勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!』を読みました。
ワニブックスの新書で250ページ足らずで割とすぐに読むことができます。

さて、私がこの本から得られたことは次のことになります。
①呼吸における無駄な筋肉の使用があり、それは男女で異なる。
②パラドックス呼吸という吸う吐くに対応しないような胸の緊張は呼吸を妨げる。


呼吸がうまくできないということは、横隔膜がうまく使えていないということです。男性の場合は胸を張るという動作が固定化されて、胸が張りっぱなしになることがあるようです。そうすると息を吐くときに横隔膜がうまく使えず、結果として息が吐ききれません。よく「胸を張れ!」と言われますが、文字通りに胸をぐっと貼って鳩胸のようにし続けることは実は呼吸にとっては妨げになっているようです。
女性の場合はまた事情が違います。首や肩の筋肉には副呼吸筋と言われる部位があるそうです。本来は補助的な位置づけのこの筋肉を使いすぎることで横隔膜が使えないばかりか、肩や首が凝る原因にもなるそうです。

あくまで傾向なので、男性でも後者のように首や肩が凝る場合もあるでしょうし、女性でも胸を固定させているような人もいるのだと思います。

私の場合は肋骨が呼吸のときに降りてきていなかったり、肩が凝りがちになっているのでこの上記のものは両方該当しているかもしれません。特に息を吐くときはあまり肋骨が降りている感じがしていなかったのです。デスクワークなどをしているときは胸が固定されているような感覚を持っていました。普段は「姿勢良いね」と言われる方なのですが、呼吸の為の姿勢としては窮屈だったのかもしれません。

パラドックス呼吸というのは上に書いた通り、吸うときに膨らむはずの胸や腹が膨らまない、また息を吐くとに縮んでいくはずの胸や腹が縮まないような呼吸を指します。腹式呼吸というと腹だけ膨らませるものという印象がありますが、そうではなくて一緒に胸も膨らまないといけないんですね。当たりまえといえば当たり前なんですが、変にこだわりを持ってしまうと本来うまく行っているはずの呼吸が窮屈なものになっていってしまいます。

具体的に何ページだったかが今はわからないのですが、腰痛ついての指摘もなされていました。首や肩の筋肉は副呼吸筋と言われていますが、腰も同じような働きをしていて、吸ったときに腰が反るようにして呼吸を補助するような癖がついている人も少なくないかもしれません。そうすると腰に余計な負担ばかりがかかってしまうので、呼吸の際はなるべくそうしたプラスαの動きは入れずに横隔膜を十分に使ってできるようにした方が良さそうです。

この本を読んでからまだ数日ですが、少し腰が軽くなったように感じます。何より普段の呼吸が深くなったようにも感じますし、横隔膜がしっかり動いているのを感じられるようになりました。この勢いで冷え性とかも治って欲しいものですが・・・それは望みすぎかもしれません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿