大学受験を控えた娘が言っていたのですが
もっと有名な、偏差値の高い大学の指定校推薦をとれたんじゃないか、と思うことがあると。
友達の中には、同じように指定校推薦の子もいるし、総合型選抜を受ける子もいるけど
2,3月までずっと勉強を頑張って、一般受験をする子もいます。
毎日いっぱい勉強して、最後の最後まで頑張る友達。
大変だと思うけれど、どんどん学力を付けて、行きたい学校に行けるのだから、それも良い選択だと思います。
努力の結果、娘よりも学力がなかった子が、有名な、多くの人が憧れるような大学に行くかもしれません。
そう思ったら、娘ももっと上を目指せたのではないか?と考えるのもわかります。
私もそう思うから。
けれど、知名度や偏差値よりも、自分の学びたいことが学べる大学を選んだ娘。
どの学校を選ぶのかは、人によって基準が違いますから、それで良いと思います。
高校には、指定校推薦はたくさん来ています。
人気のところはかなりの高成績を取っていないと勝ち取れませんが
有名大学でも、たまたま希望者がいなければ、成績がそんなに良くなくても(基準は満たす必要はあるけど)とれることがあります。
運もありますね。
一次申し込みの時点で、有名な大学の枠が余っていました。
そこは、多くの人が知っている大学で、国際関係に強くて、偏差値も高くて立地も良いところ。
有名人の卒業生も多いんじゃないかな。
なのに余っているのね。
娘の高校は英語が強い学校なので、国際系に行く子も多いと思うんですけど
それでも余ることがあるんですね。
なんで?
と思ったけど、娘は端からその学校には見学に行く気すらなかったので、そんなもんかもしれません。
あまりイメージが良くなかったのもあるのかな。
世間一般で言う「良い大学」なんて、実際のところはどうなのか?
それはやっぱり、人によって良し悪しなんて違うのだから、有名だから良いとはなりませんね。
私は、娘がそんなことを考える気持ちは、とてもわかります。
私も同じようなものだったからです。私は付属校の推薦にしました。
でも、私の通っていた高校の生徒の約半分は、付属の大学には入りませんでした。
なぜなら、大学の学力が低いから。(学部学科によって違いますけど、大体がそうだったんだと思う)
友人たちの中には、私の入った大学を馬鹿にする子もいました。
別に良いんですよ、彼女たちは頑張って勉強していましたからね。
私はその大学に勉強したい学科があったのと、一般受験の勉強が嫌だったのとがあり
納得の上で、付属の大学を選びました。
でもやっぱり、私も努力したら、もっと違う大学に入れたのかなと、思わなかったわけではありません。
ただ、一年生の時からコツコツと努力を積み重ねてきた結果を活かして、推薦を取れたわけですし
さらに長時間の勉強を続けて一般受験に臨むというのは、私には苦行でしたから、やっぱりこれで良かったのだろうと思いました。
実際、大学に入ってみると、出身校なんて様々。
ただ、学力が追い付かずに脱落していった人もいたので、無理をして入るもんじゃないなと思いましたね。
大事なのは、入った学校でどれだけ学ぶのか。
自分がどれだけ頑張れるかなので、どこの学校でも「この大学で学べて良かった」「充実した学校生活だった」
と言えるのなら、それでいいと思います。
そう思えたなら、どの大学を出ていても胸を張って〇〇卒と言えると思います。
(別に人に言わなくていいけどね)
高校という狭い世界にいて、学校と家庭しか知らない子供たちにとっては
「勉強ができることが重要で、有名な大学に行くことが素晴らしい」
という価値観が、当たり前になっているんだと思います。
でも社会に出たら、どこの大学を出たかなんて、どうでもいいというか何も影響しないですし
雑談してて話題に出るくらいで、大学名を聞いたからってどうもしないし・・・。
今って、学歴によって社会に出てからそれほど差が付くとは思えません。
だって個人の能力がものを言うでしょ。
何でもそうなんですけど、これを選んで良かったな、と自分が思える過ごし方をすればいいんですよね。
入った学校で、「ここに行って良かった」と思えたら、大学の名前なんてどうでもよくなると思うよ
と娘には伝えました。
人から「あの大学なの?すごいね!」と言われたから、何なんでしょう?
褒められたらうれしいけど、そのために大学を選ぶんじゃないもんね~。
子育てをしていると、自分の経験したことの復習をしてるようなところもあって
再び、いろいろと思うところがあります。
娘にはこれから広い世界を見て欲しいなと思います。
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