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オメガねこ

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「自己免疫」 と 「アレルギー」

2020年06月18日 | ニュース
 最近、厚労省が行なった抗体検査で「抗体保有率」が発表されました。

地域 抗体保有率  確認感染率 死亡率
東京 0.10   0.04  0.002
大阪 0.17   0.02  0.001
宮城 0.03   0.004 0.000

岩手 -.--   0     0

 最も規制の緩いスウェーデンの「抗体保有率」は都市部で7.3%で、全国の確認感染率は0.5%、死亡率は0.05%です

 何故、確認感染者数が0人の岩手県が「抗体検査の対象」にならなかったのかが解りませんが、統計学上は問題です。確認感染者が0人で抗体保有者が0人の場合は問題ないのですが、差異が出た場合は「特異度」や「誤認率」の計算に役立ちます。

 それでも、「確認感染率」の凡そ10倍が「抗体保有率」なので、統計の上では一人の感染が確認されたら10人の「実感染者」がいた事になります。しかし、「武漢肺炎」で退院した人の「抗体検査」をしたかどうかが分からないので「感度」は判りません。

 それは兎も角、「武漢ウイルス(WHV)」自体の威力によって直接死んだ人がいたかどうかは判りませんが、多くの場合「免疫の暴走」が原因のようです。基礎疾患の無い若い人は「自然免疫」でウイルスを排除するので、気が付かないか、軽い風邪の症状で済むようですが、この場合は「病気」とは呼ばないようです。また、この場合はウイルスに対して、自然に「何らかの処置」が為されていると考えられ、他人に対しての「感染力」は弱いと思われます。「終始無症状感染者からの二次感染は稀」と言う事です。

 体力のない老人は「自然免疫力」が弱いと思われ「適応免疫」に頼るしかなく、その初期段階が鼻水や痰で、この段階では「病気」ではないのですが咳やクシャミ、或いは唾液の飛散によってウイルスが抗体による処理が為されていない為に「感染力」を保有していると思われます。但し、ウイルスの大部分は体内細胞に辿り着いて侵入を開始し、異常を感じた「免疫細胞」が活動し始めます。この時の「初期無症状感染者からの二次感染」は確率が高いそうです。

 この時の免疫反応は「アレルギー疾患」と同様に、異物に対する作用なので多少の不快感は有っても自己治癒力の一環として納得は出来ます。しかし「武漢ウイルス」は、細胞内で増殖し、その細胞膜の成分でウイルスのエンベロープを造ります。つまり、自分の体を構成する成分が「抗原」になると云う事で、「自己免疫疾患」と似ています。

 「自己免疫疾患」で有名なのが「
エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)」です。「EBV」は、その遺伝子DNAがエンベロープで覆われていて、上皮系細胞を始めT細胞やNK細胞など様々な細胞に憑りつくそうです。

 感染経路を考えると、空気感染が特徴的なインフルエンザウイルス(80~120nm)と、接触感染が特徴的な「EBV(120~180nm)」の大きさからして、「WHV」の大きさが50~200nmなので、両方の感染経路が推測されます。

 「WHV」が「ナチュラルキラー細胞(自然免疫)」の攻撃を突破して宿主に憑りつき増殖すると、ウイルス遺伝子RNAは宿主の細胞成分のエンベロープに覆われているので、「適応免疫」のT細胞がこれを記憶し「自己免疫疾患」が起こる可能性も考えられ、「アナフィラキシー」や「サイトカインストーム」が発生するような気もします。

 抗体保有者が再度感染した時に重篤化しないのか心配です。人間界にも、平和や人権の為と言って普段は大人しくしていた人が、「平和運動」を切っ掛けに暴力沙汰を起こす「単細胞」もいるくらいですので、自然の摂理と言えるのかも知れません。




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