「鶴」 と 「亀」

　沖縄では「カメさん」が「不屈の男」とされているようですが、狼魔人さんのブログを読むと、

「戦時中、大政翼賛会沖縄県支部長を務めた當間重剛氏によると、瀬長亀次郎は右翼団体・沖縄県翼賛壮年会の幹部だった。」

だそうです。尚、當間重剛氏については、

「1939年に那覇市長に選出されたが、市長を辞任し大政翼賛会沖縄県支部の支部長を務めた。そして戦後は米軍統治下の沖縄で琉球政府の主席を務めた。」

で、この當間氏の言によると、

「新しい思想に飛び込んでも社会の発展に即応してその人たちの思想にも幾多の変遷があった。左翼から翼賛会に入り、また左翼になったのは瀬長君ばかりではない。私の友人にもそういうのが多くいたのだ。」

・・・・。

　終戦後、本来は「実質的に戦時体制の政党である大政翼賛会の幹部」ならば公職追放されるのですが、宗旨替えしたのが認められたのか、ＧＨＱによる（分断）統治手法で、まさに手の平で踊らされていたようです。当然、その原資は日本人の税金です。

　私には「不屈」の定義が良く解らないのですが、この言から分かる「不屈の人」の定義は、

『我を通す為に、時宜に応じて思想を自由自在に変える事が出来る人。』

と、理解できます。確かに、時代による思想の変遷には屈しても、自我の生存本能に於いては「不屈」である事から、これもまた一興かもしれません。

　ところで、男の事だけを書くと「フェミニスト」から差別的と言われそうなので、「不屈の女」についても書かなくてはなりません。

　「不屈の女」と言えば「鶴さん」です。裕福な開業医の家庭の娘として育ちましたが、社会に不満が有ったせいか「全共闘」の活動家になったようです。

　当人が「公衆便所」にされたかどうかは分からないのですが、男女平等である筈の学生運動でも「男女差別」が有った為に、後に「フェミニスト（女性解放運動家）」になったとされています。

　結婚して男性に従属している女性がどれだけいるのかは判らないのですが、私の廻りでは逆が多いような気もします。

　「鶴は千年、亀は万年」なので、亀よりも主義主張の寿命は短いのかも知れませんww

　それは兎も角、どんなに忌み嫌う結婚制度でも、「制度の不合理」を暴く為に入籍（婚姻か養子縁組かは不明）するのは並み大抵の精神力では出来るものでは有りません。

　まさに「不屈の女」の名に相応しい活動家と言えます。