「資本主義」と「自己責任」

　「民主資本主義」とは、民主国家が資本制を教条的（＝主義）に取り入れた制度で、「中国の特色ある資本主義（国家資本主義）」とは対立的な「宗教」です。

　「自由資本主義」の場合は、民主である必要は無く、グローバル資本が自由に参画出来る「世界共産主義」の一形態と言えます。これは、所謂「深層国家（ＤＳ）」が統治する世界を意味し、現在はその革命前夜となります。

　「宗教」は、一般に「神からの啓示を受けた人の教え」と解釈され、言った者勝ちなので様々な宗祖が「生誕」し、心の問題であり証明不可能な為に相互対立的です。

　「科学主義」の場合は、「科学」を絶対（神）と崇める為に、「科学に従え」の一言で民衆は従順になりがちです。しかし、「科学は間違いを前提に成立する学問」である事を理解すれば、その矛盾によって「主義」の絶対性は崩壊します。

　「共産主義」では、失敗者は粛清されるので総ては一気に解決します。但し、失敗かどうかを決定するのは勝者なので、進化論の正しさを実践した事になり、これも「科学的」と言えます。

　現在は「科学的社会主義」と称して、社会主義の矛盾を解消した結果として「共産主義」が成立したとされていますが、いずれ「科学的共産主義」が成立します。革命のたびに粛清が起こるので、人口削減にも繋がり科学的な「ＳＤＧｓ」とは親和的です。

　「民主資本主義」は、「民主」であるがゆえに国民全体の能力の平均値以上には成長し難いという欠点が有ります。これを克服する為には、より優れた代表を選出し、その指示に従う必要が有ります。「自由資本主義」や「国家資本主義」などの敵対勢力はその弱点を利用し、分断工作を謀ります。

　「民主資本主義の自己責任論」が最も利用されやすい弱点で、例えば、

・余剰生産された生乳の廃棄
・子牛の早期処分
・稲作の減反

等々、補助金・助成金をエサに、半ば強制されます。個人の自由意思による「ワクチンの接種」や「マスクの装着」に似ています。そして、悪い結果が出ると「自己責任」とされます。

　「民主資本主義」では、「国内の最大需要に合わせた生産計画」に対して民間が責任を負う事で成立します。しかし、国外情勢の変化に自国政府が対応できない場合に起こる需給変動には、個企業では対応できません。

　例えば、世界的なバター不足による生乳増産依頼を酪農家が受け入れ、その後にパンデミックの影響で生乳が過剰になった場合でも、搾乳を止めると乳牛の体調不良に繋がる為に、過剰生産を覚悟で搾乳し廃棄します。

　現在は、平時の生産システムでは「食料不足」は有り得ず、「昆虫食の推進」は国内産業の衰退を狙った策謀と言えます。

　科学と称して「ウソの環境破壊論」を持ち出し、「レジ袋の有料化」や「生態系を乱す昆虫の増殖」を推進し、自己責任論で「過剰食糧」や「食糧廃棄」を押し付けます。

　これも「民度に合った政府」なので止むを得ないのかも知れませが、民度を上げて「科学は間違いを前提に成立する学問」である事を理解できるようになれば光明も見えてくると思います。

　高校に通った事が無い私が頭を使って分かったのは、「科学に従え」は往々にして「間違いに従う」事になりがちなので要注意と云う事です。特に「勉強したつもりの人」が陥りがちなフレーズです。