「屋内配線用のコード(VVF)」は壁や柱に固定敷設しても良いように設計されていますが、「延長コード(VCTF)」の固定は禁止されています。特に、家庭用の「ビニルコード(VFF)」は外部からの圧力で簡単に発熱し火災の原因にもなります。
「VVFコード」の構造は、心線は銅の単線で硬く、ビニルで絶縁し更に硬めのビニルで被覆している為、固定配線に適しています。一方「VFFコード」は、細い銅線をヨリ線にしてビニルで絶縁している為、可動に適しています。「VFFコード」を、更に柔らかめの合成ゴムなどで被覆して丈夫にしたのがキャプタイヤコードで業務用の「延長コード」として販売されています。
業務用の「延長コード」でも巻いたまま使用すると発熱し危険です。特に通気性のない所での使用は危険で、床下やマットの下に敷き込んで長時間使用すると過熱します。普通は、この程度では火災には至らないのですが、最近では安価で粗悪な「延長コード」が出回っていて、使用中のコードから焦げた臭いがする事をよく聞きます。臭いのする怪しげな安価なコードを解体すると、その多くは、使用されている銅線の表面が黒ずんでいて、しかも「ストレート束線」の構造で、本来の「金属色の銅のヨリ線」ではありません。
どこの国が製造した「延長コード」が危険かは、私には「全く判りません」が、私は「日本国内製造」の製品を選ぶようにしています。
そう言えば最近、沖縄で中華風正殿(戦前は沖縄神社拝殿)が全焼したようですが、その原因が「延長コード」ではないかと疑われています。その「延長コード」の製造元や種類は判りませんが、管理が国から沖縄県に移管された後に、分電盤の横に本体の安全ブレーカーが介されない状態でコンセントが取り付けられていて、その「危険なコンセント」に接続されていたようです。
若し、その「延長コード」が何かの下に敷設されていたり、固定されていた場合はコードが過熱し、更に不良製品だった場合は、これが「中華風建物」の火災の原因だった可能性もあります。
参考【適正使用での安全性の高い順】
VVF(ビニル絶縁ビニル被覆平形コード)
HVCTF(二種ビニルキャプタイヤ丸形コード)
VCTF(ビニルキャプタイヤ丸形コード)
HVFF(二種ビニル平形コード)
VFF(ビニル平形コード)
ところで、次のような話を聞いた事が有ります。
東京に住んでいた、所謂「琉球王朝」の子孫が保存していた「王朝時代の歴史的遺産」を東京都に寄贈しようとしたら、沖縄の反対運動の為に、やむなく沖縄県に寄贈したと云う話です。何か、最初から仕組まれている気もします。
この中に「琉球貢表」が含まれていたかどうかは判りませんが、最悪「コピー」でもよいので、残っていれば良いですね。