ひなげしの季節

ゴールデンウィークの最終日、近所を散歩しました。
ポカポカ陽気で気持ちのよい日でした。

我が家の近所は南に向かうと世田谷線沿線エリアとなり、
そこそこリッチでありながら、
商店街も広がる昔からの緩やかな雰囲気のする住宅街になります。

世田谷線沿線は特に昔ながらのゆったりとした雰囲気があって
ぷらぷらと散歩するにはいいかんじです。

最近、世田谷線沿線には↑の写真の「ひなげし」がたくさん咲きます。
ゴールデンウィーク前後が最盛期。
きゃわいい！

が！しかし！
このひなげし、特に東京ではここ数年で定番化した気がします。
これは外来種の種が人や交通機関にくっついて広がったと言う話。
なので、世田谷線などの電車の線路沿いとか、幹線道路沿いとかでよく見るのですね。

外来種でもいいのですが、問題は日本古来の種です。
島国で競争が少なく育っている日本の原生種ちゃん。
負けてしまうんですね、外来種に。

ひなげしの拡大のせいで何が駆逐されているのかはわかりませんが、
最近見るスミレは、日本スミレではなく、西洋スミレに確実に変わってきていますよね。
専門家が見るともっといろいろあるに違いありません。
その逆もあるのでしょう。生態系は常に弱肉強食なので変化はつきものでしょうし、
こういう変化も、この時代にある程度仕方ないのでしょうが、
人為的理由で、長いときを経て生き残った日本古来の種がなくなるのは寂しいですよね。

　　
　


難しい問題ですね。
たまに例えば「日本の原風景を守れ！」といった保存運動があります。
そういうところは美しい景色ですし、保存したいと私も思います。
でも、どの、何をもって保存と言うのか、むつかしいですよね。
今の時点を保存？昭和の風景？戦前の風景？江戸時代？室町？弥生時代？と
ときどき思ってしまいます。

　

こむずかしい、屁理屈みたいなことを考えながらの散歩（笑）でしたが、
とにかく文句なく、どんな花も美しくて、こんなにも心を癒してくれる。
きっとネコもこんな空気を楽しんでいるに違いありません。
そしてこんな花が咲く地球ってすばらしい！
そしてこんなすばらしさを感じられる人間もすごいですよね（笑）
花も人間もネコも地球の仲間と言う気がしました。


ええ天気やなぁ。うちの写真撮んのん？こんなんでええの？
いやぁ、ゆーてくれたらもっときれいしたのにぃ。
せやけど、何、ややこしぃこと、考えとぉん、あんた？

（神戸弁訳＝いい天気ね。私の写真撮りたいの？いいわよ。
どうせなら前もって言ってよね、もっとちゃんとして来たのに。
でもね、あなた、いったいどんな小難しいことを考えているのかしら？）